『Dystopia 25』 ~楽園~

シルヴァ・レイシオン

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Phase XVI

The situation escalated from peaceful to violent.

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「・・・うわぁぁぁ!なんだこいつらはぁぁ!!」
「やめろぉぉ!痛い!助けてくれぇ!!」
「きゃあぁぁぁぁ!!」

 上層階は下の第1コロニーのように、地獄へと変貌を遂げた。

 平和と静寂を超えた陰鬱で憂鬱な世界の、突然に騒然と混沌となり、地獄へと化す。
 ぞろぞろと生きながら死人と化したプローバーが、第8コロニーから這い上がってくる。

 騒動と悲鳴、そして知らせを受けた数名のテンプルメンバーが細やかな武器を手にやってくるが、警棒やナイフ程度の獲物ではあっさりと倒され生きながら食われだした。


「おい!なんだこれは?!待ってくれ!俺たちも出してくれぇ!」

 テンプル団と這い上がってきたプローバーとの初めての対峙場所は、上層階中央部の監房エリア。
 鉄格子の中から囚人が一部始終を見ていて、助けを乞うてきた。
 どんどんとプローバーは倒れたテンプル団員に群がっている間、一名だけ残った者は逃げるか援軍を呼ぶか、囚人を助けるかの選択に迫られた。

 恐れおののき、腰が引けたからこそ一人だけ残った程の小心者だった団員は食われ続ける仲間を見て直感的に囚人の監房を開けることにした。その動機は決して英雄としてなどといった良い理由でなく、囚人を囮にして自分は逃げるための非人道的な思考からの行動だった。

 次々に囚人が居る監房を開けていき、勢いで最右の監房、バケモノでもある上層階生まれのプローバーの監房までも解放してしまう。

 バケモノは餌が多い方へと判断して、群がっているプローバーの方へと行き次々に襲いだす。

 監房を解放したテンプル団員はこれを好機と見て、一目散に逃げだした。

 バケモノはシンプルに新たな食事として、無数のプローバー達は薬物を求めて互いに食い合う。

 いずれは多勢に無勢、第8プローバー群は十数体無残な肉塊と化すが、巨漢な上層階のバケモノはどんどんと身と血を失い次第には倒れ、そして群がるプローバーの列を更に増やした。

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