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第一章 ゲームスタート
第六話 ~戸惑い~
しおりを挟む「さあ!第1ラウンドはこれにて終了~!!!」
「...へ!?」
強く目を瞑り強張ったままだった俺の身体と心は、突然の気の抜けたアナウンスに一気に緊張が解けていく。
あれ?確かさっき大男に殺されそうになったような気がするけど...。
そしてここは?
真っ黒な空間にさっきの体制で横たわっている。
自分の身体はしっかり見えているので暗い空間ではなく本当に真っ黒な空間なのだろう。
ただ、先ほどの大男と少し視界に入った女の子はどこにも見当たらない。
「無事に生き残れたみんな~!おめでと~!」
この声は会場で喋ってた声だな。運営の人か。
ゲームの説明が無さすぎるだろ。
戸惑っている俺のことは完全に無視しアナウンスは続いていく。
「第1ラウンドはみんなの順応力を試させてもらったよ~!
このゲームはどれだけ環境とシステムに適応出来るかがカギだから、これからも頑張ってね~!」
この短い一言に気になることが多すぎる。
「おい!説明しろ!」
「それじゃあさっそく第2ラウンドスタートだよ~!」
俺の声はきっと届いていないのだろう。
そしてまた意識が薄れていく。
「あ!第2ラウンドではチーム作りが重要だからね~!」
薄れゆく意識の中でかすかにあの声が聞こえた。
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