24 / 25
第23怪 母
しおりを挟む
「心配したのよ。病院に担ぎ込まれたって、担当者の方から連絡貰った時は、もう驚いたわ。」
「…ごめんなさい。」
「無理をするからよ。そんな体の状態で怪談話、98話も書ききったんでしょ?よくもまぁ、そんなに書く話があること。」
「…うん。でも、後1話足りない。百物語は、99話書かないと終わらない…。」
「何言ってんの、そんな体で。」
「…ねえ、お母さん。お母さんが教えてよ、あと1話。そしたら、それを99話目にして書き上げるから…。そしたら、終わるの。終わらせなきゃ、いけないの。」
「嫌ねぇ、まるで何かに取り憑かれたみたい。じゃあ…何か話してあげるから、この仕事、さっさと終わらせなさい。」
※※※
あんたは生まれてくる前はね、病院の検診では、男の子って言われてたのよ。
だから私たちは、男の子用の服やおもちゃを準備していたのよ。
名前も、男の子用の名前をいくつか考えていたわ。
一番気に入ってた名前は、〇■だったかな。
ところがいざ生まれるころになったら、あんたは女の子だって分かってね。
まあ昔は、こういう間違いはあることだったんだけどね。
それであんたが生まれてきて…いくつくらいだったかな。
多分、幼稚園の時くらいだと思うけど、あんたにその話をしたのよ。
あんたは生まれてくる前は、男の子だったのよ?
どうして、女の子になったの?
男の子は、どこ行っちゃったのかな?
そう尋ねた私に、あんたは笑ってこう言ったのよ。
男の子はね、私が食べちゃったの。
ママのお腹に入ってね、パクパクって。
だって、変えっこしたかったんだもん。
とっても、おいしかった!
私それ聞いて、少しゾッとしちゃったわ。
ま、しょせんは子どもの言う事だから、そこまで気にしなかったけど。
どう、この話?
これで99話、百物語の完成ね。
…やだ、何でそんなに青い顔してるの。
大丈夫…?
ほら、もう横になりなさい。
「…ごめんなさい。」
「無理をするからよ。そんな体の状態で怪談話、98話も書ききったんでしょ?よくもまぁ、そんなに書く話があること。」
「…うん。でも、後1話足りない。百物語は、99話書かないと終わらない…。」
「何言ってんの、そんな体で。」
「…ねえ、お母さん。お母さんが教えてよ、あと1話。そしたら、それを99話目にして書き上げるから…。そしたら、終わるの。終わらせなきゃ、いけないの。」
「嫌ねぇ、まるで何かに取り憑かれたみたい。じゃあ…何か話してあげるから、この仕事、さっさと終わらせなさい。」
※※※
あんたは生まれてくる前はね、病院の検診では、男の子って言われてたのよ。
だから私たちは、男の子用の服やおもちゃを準備していたのよ。
名前も、男の子用の名前をいくつか考えていたわ。
一番気に入ってた名前は、〇■だったかな。
ところがいざ生まれるころになったら、あんたは女の子だって分かってね。
まあ昔は、こういう間違いはあることだったんだけどね。
それであんたが生まれてきて…いくつくらいだったかな。
多分、幼稚園の時くらいだと思うけど、あんたにその話をしたのよ。
あんたは生まれてくる前は、男の子だったのよ?
どうして、女の子になったの?
男の子は、どこ行っちゃったのかな?
そう尋ねた私に、あんたは笑ってこう言ったのよ。
男の子はね、私が食べちゃったの。
ママのお腹に入ってね、パクパクって。
だって、変えっこしたかったんだもん。
とっても、おいしかった!
私それ聞いて、少しゾッとしちゃったわ。
ま、しょせんは子どもの言う事だから、そこまで気にしなかったけど。
どう、この話?
これで99話、百物語の完成ね。
…やだ、何でそんなに青い顔してるの。
大丈夫…?
ほら、もう横になりなさい。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
妖怪タクシー 料金割増で引導渡します。
早乙女かおる
ホラー
妖怪タクシーの引導は、酔っぱらいの愚痴を聞く。そして、今夜も。だが、引導の認めた復讐には割増料金で妖怪トンネルに連れて行ってくれる。そして、トンネルを抜けて次の日になれば、その結果が分かる………。
さあ、今夜のお客さんは、どんな復讐を願うのかな?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ちゃんと忠告をしましたよ?
柚木ゆず
ファンタジー
ある日の、放課後のことでした。王立リザエンドワール学院に籍を置く私フィーナは、生徒会長を務められているジュリアルス侯爵令嬢アゼット様に呼び出されました。
「生徒会の仲間である貴方様に、婚約祝いをお渡したくてこうしておりますの」
アゼット様はそのように仰られていますが、そちらは嘘ですよね? 私は最愛の方に護っていただいているので、貴方様に悪意があると気付けるのですよ。
アゼット様。まだ間に合います。
今なら、引き返せますよ?
※現在体調の影響により、感想欄を一時的に閉じさせていただいております。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる