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8話 転生者による知識チートの災い
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「お待ちしておりました、我が君」
改めて人型になった【録神王】を引き連れ、玉座の間へと向かえば……別の大広間で祝賀会の準備をしていたはずのニコラ・テスラは、こうなる事を先読みしていたかのようにきっちりと待機していた。
うーん……気が利き過ぎて気味が悪い。
「よう、命神王。我らが光輝の身辺はしっかりしてるんだろうな」
顔を合わせ一番にニコラ・テスラに突っかかったのは炎神王だ。
「もちろんですとも。【録神王】の皆様方が心配なさる事は一つもありませんよ」
「どうかしらねぇ……」
疑念の目を向ける水神王に続き、地神王までもが小言を呟く。
「ふぉっふぉっ、おぬしが少しでも神祖さまに不満を抱かすようであれば、この【録神王】のうちの誰かが、次は目覚めの番をやらせてもらうとするかのぉ」
この発言に雷神王は極彩色の羽をパタリとはためかせ、色めきだった。
「あー! それはいいね! うちだったら姫様が目覚めた瞬間、盛大に竜巻ブォ-ンって打ちあげてさ、空模様の芸術をお披露目して楽しくするもん!」
「それはやめておけ、雷神王。しかし、地神王の意見には賛成だな」
風神王は静かに雷神王へ苦言を呈する。唯一、戦神王だけは沈黙を保った。
私はといえば、臣下の会話を聞きながらそそくさと玉座へちょこんと座り、みんなの様子を窺っている。どうやらニコラ・テスラは他の【録神王】からよく思われていないようだった。
実はそれ、私も同じだ。
目覚めてから衣食住に関する全てを彼が手配してくれているのは感謝をしている。しかし、彼は私に何か重大な案件を隠しているように思えてならなかった。
そもそも私が転生者を殺すべきだとか、『神々と秩序の番人』の王たちを招致するべきだとか、一切の説明をしてくれたのは彼だ。
私の掲げる目的と彼の言動が一致しているから、彼の勧める通りに今まで行動してきたが……どうにも怪しい点が尽きない。
だから私は、【録神王】たちがニコラ・テスラに不満らしきものをぶつける会話が終わるのを見計らって、とある質問を浴びせてみた。
「なぜ私が転生者どもを滅ぼすべきだと? お前の見解を述べてみて、ニコラ・テスラ」
ロザリアとしての記憶がないという点は伏せておき、いかにも臣下の思惑を聞き、その内容が的を得ているか判断する王のように振舞う。
私が口を開けば、【録神王】たちは石像のように動かなくなり、私語をするのを一斉にやめた。
「以前の、我が君のお言葉をお借りするようで心苦しいのですが……地球からの転生者や転移者が存命でありますと、歴史の改変が起きる可能性があるからでございます」
「ほう、歴史の改変……続けて」
「はい。例えば現在ですと、【アメリア合衆王国】より西にある、【奴隷王国】生誕問題です」
アストラ歴1019年といえば、私達が祖国【魔導制アストラ合衆国】のひな型と言われる、【アメリア合衆王国】が栄えていた時代だ。そして西方では、虐げられた奴隷たちの人権を保護し、奴隷たちを集め、既存の王権を否定した新たな国家【奴隷王国】が誕生した時代でもある。
変態ドM執事が何故、史実を知っているかはこの際脇に置いておき、私は話の続きを促す。
「おそらくですが、このままですと【奴隷王国】は樹立されません」
「なんだと? なぜだ」
「【奴隷王国】の礎となった【ケネディア黒宝都市群】が、【白輝主義国家ヘイティス】の【白輝魔法至上主義】のもと、侵略を受けています」
黒宝を嫌う白輝が侵略戦争をしかける。
それは史実通りだろうに。
「順調ではないか? 黒宝魔法を蔑視していた【白輝魔法至上主義者】たちが戦争を仕掛け、逆に手痛い反撃を受ける。それに加え、アルバート黒宝卿が【白輝主義国家ヘイティス】にいる奴隷の受け入れと、奴隷たちへ自由に生きる権利を与えると発表する流れだろう?」
すると【白輝主義国家ヘイティス】の奴隷たちは【ケネディア黒宝都市群】を羨む。
奴隷の私達でも人権が、自由な生活を送れるのかと。
【ケネディア国宝都市群】にさえ行けば、人として生きられると。
しかし、これにヘイティスは強固な手段で奴隷たちをより厳しく弾圧するようになる。奴隷は労働力の要であったから、他の国に行かれては困るといった寸法だ。
そしてこれが奴隷たちの大きな反発を招く結果になる。アルバート黒宝卿の奴隷解放運動に呼応し、各地で奴隷たちが立ち上がったのだ。
そこから悲劇は権力者の怒りによって招かれ、救われずに、罰せられて大量の奴隷たちが死んでいった。奴隷たちは痛感する、自分たちは所詮、奴隷なのだと絶望にまみれる。
「奴隷の死、すなわち多くの労働力を失った【白輝主義国家ヘイティス】は国力を低下させ、【ケネディア黒宝都市群】との戦いで劣勢に立たされる。和平条約の内容には、アルバート黒宝卿を王と冠す【奴隷王国】の樹立を認める項目が入り、戦争は終結となる」
それが、私が知るアストラ歴1029年の史実、つまり10年後の情勢となる。
あと10年もすればこのようになるはず。
奴隷のための、奴隷に正当な報酬と権利を保証し、奴隷を派遣する国家【奴隷王国】。
【白輝主義国家ヘイティス】からすれば、すぐ隣に【ケネディア黒宝都市群】に属する国家が生まれるわけで、しかもそこが貴重な労働力を握るという事態だ。
自国が衰退する未来はハッキリと予測できたろう。目の上のたんこぶ以上に目障りな国だが、承認する以外の選択肢を取る事ができなかった。
そうして【奴隷国家】が誕生し、【奴隷王アルバート・アインスタイン】の元、武力や労働力を他国へ売る【傭兵国家アインスタイン】となるのだ。
「僭越ながら具申させていただきますと、そのような流れにはならないでしょう……」
そんな私の脳内で広がった未来図を打ち砕くが如く、目の前の執事は朗々と現状を語った。
「【ケネディア黒宝都市群】は先の戦で大敗を立て続けにし、現在三都市が落とされています。今もなお、【白輝主義国家ヘイティス】の快進撃は続いています」
「ありえない……」
こんな事態は歴史になかったはず。
七つある都市群のうち、三つも落とされただって?
「それとアルバート黒宝卿が……いえ、今はまだロドリコ・アインスタイン黒宝卿のご子息ですが。将来のアルバート黒宝卿となる人物が囚われ、【白輝主義国家ヘイティス】の奴隷として扱われております」
「なぜだ……」
「【白輝主義国家ヘイティス】が扱う新兵器の活躍が、原因かと存じます」
「新兵器? どのような?」
この時代で強力な兵器が登場した記録はないはず。
そんな疑念を浮かべていれば、ニコラ・テスラはどこから取り出したのか、いつの間にか長い筒状の武器を手にしていた。
「こちらでございます」
ゴトリ、と重厚な音が響き、それが私の目の前に置かれる。
「そんな……馬鹿な……」
そんな感想が思わず口から漏れ出てしまうほどに、それは衝撃的なものだった。
「銃が……この時代にあるはずがない……」
「周辺国家からは『見えない悪魔』などと呼ばれ、恐れられております。これは明らかに銃ですね。鉄の鉛玉を火薬で飛ばし、敵を簡単に殺す武器です」
「バカな……銃が開発され、普及するのは早くても500年後だ」
500年も早く、近代兵器に酷似した物が流通したら世界はどうなる?
銃を持つ勢力による一方的な侵略行為もまかり通るだろう。
「単発式であっても……歴史がひっくり返ってしまう……」
「情報によりますと、極わずかでありますが連射式の銃を所持している者もいるだとか」
「……ありえない……1900年代の一般兵の標準装備をしている者がいるなんて……」
500年どころか900年も先の兵器技術を運用しているだと?
まだこの時代は、個の力……【英雄】と呼ばれた者が戦争の行く末を左右する原始的な状態であるはず。
アストラ歴3024年にもなってしまえば、個の力など数の暴力の前ではひとたまりもない。【魔導213式銃剣カストルム】が戦場の兵士達の主武器になってからというもの、強者であっても複数人から集中砲火されたら【魔導56式防具アーチザンシールド】を持っていない限り、素の状態であれば20秒と持たないだろう。
まあ、転生者はこの理屈の範疇外的な存在だが……。
とにかく、この時代から銃が存在してしまっては、世界は大いに変わってしまう。
「仕入れた情報によりますと、最近になって両陣営に銃が普及されるようになったそうです。まだ互いが持つ近代兵器の数は少ないものの、他にもいくつかの科学兵器が導入されているだとか」
【白輝主義国家ヘイティス】側だけでなく、【ケネディア黒宝都市群】の方にも武器に対する技術が流用されている?
「銃の保有量は圧倒的に【白輝主義国家ヘイティス】が多いようですが」
「さすがは発案国……で、開発者の心当たりは?」
「【白輝主義国家ヘイティス】の【総統】に就任した人物による影響が大きいようです。新兵器もその【新総統】が考案したものだとか」
その新総統とやらが転生者である可能性が高いな。
また転生者・転移者による、異世界知識チートか。
「その者の名は?」
「稀代の天才にして最高の指導者、と噂に名高い【アルベルト・アインシュタイン】総統です」
「アルベルト・アインシュタイン……」
私の標的がいよいよ定まった瞬間だった。
さて、転生者よ。どう殺してくれようか。
◇
【転生者・転移者 人物録】
Albert Einstein (アルベルト・アインシュタイン)
20世紀最高の物理学者。
相対性理論など、数々の偉大な理論をいくつも提唱した現代物理学の父。
彼の生み出した技術の一部が活用され、『核兵器』が開発された。
彼は第一次世界大戦中、『戦争反対』の意を表明していた。しかし第二次世界大戦に突入すると、人が変わったかのように『戦争賛美』を仄めかす。
ドイツのアドルフ・ヒトラーを脅威に感じ、危機を覚えたのかもしれない。
やられる前にやれ。
しかし、彼は平和をこよなく愛した人間でもあった。
改めて人型になった【録神王】を引き連れ、玉座の間へと向かえば……別の大広間で祝賀会の準備をしていたはずのニコラ・テスラは、こうなる事を先読みしていたかのようにきっちりと待機していた。
うーん……気が利き過ぎて気味が悪い。
「よう、命神王。我らが光輝の身辺はしっかりしてるんだろうな」
顔を合わせ一番にニコラ・テスラに突っかかったのは炎神王だ。
「もちろんですとも。【録神王】の皆様方が心配なさる事は一つもありませんよ」
「どうかしらねぇ……」
疑念の目を向ける水神王に続き、地神王までもが小言を呟く。
「ふぉっふぉっ、おぬしが少しでも神祖さまに不満を抱かすようであれば、この【録神王】のうちの誰かが、次は目覚めの番をやらせてもらうとするかのぉ」
この発言に雷神王は極彩色の羽をパタリとはためかせ、色めきだった。
「あー! それはいいね! うちだったら姫様が目覚めた瞬間、盛大に竜巻ブォ-ンって打ちあげてさ、空模様の芸術をお披露目して楽しくするもん!」
「それはやめておけ、雷神王。しかし、地神王の意見には賛成だな」
風神王は静かに雷神王へ苦言を呈する。唯一、戦神王だけは沈黙を保った。
私はといえば、臣下の会話を聞きながらそそくさと玉座へちょこんと座り、みんなの様子を窺っている。どうやらニコラ・テスラは他の【録神王】からよく思われていないようだった。
実はそれ、私も同じだ。
目覚めてから衣食住に関する全てを彼が手配してくれているのは感謝をしている。しかし、彼は私に何か重大な案件を隠しているように思えてならなかった。
そもそも私が転生者を殺すべきだとか、『神々と秩序の番人』の王たちを招致するべきだとか、一切の説明をしてくれたのは彼だ。
私の掲げる目的と彼の言動が一致しているから、彼の勧める通りに今まで行動してきたが……どうにも怪しい点が尽きない。
だから私は、【録神王】たちがニコラ・テスラに不満らしきものをぶつける会話が終わるのを見計らって、とある質問を浴びせてみた。
「なぜ私が転生者どもを滅ぼすべきだと? お前の見解を述べてみて、ニコラ・テスラ」
ロザリアとしての記憶がないという点は伏せておき、いかにも臣下の思惑を聞き、その内容が的を得ているか判断する王のように振舞う。
私が口を開けば、【録神王】たちは石像のように動かなくなり、私語をするのを一斉にやめた。
「以前の、我が君のお言葉をお借りするようで心苦しいのですが……地球からの転生者や転移者が存命でありますと、歴史の改変が起きる可能性があるからでございます」
「ほう、歴史の改変……続けて」
「はい。例えば現在ですと、【アメリア合衆王国】より西にある、【奴隷王国】生誕問題です」
アストラ歴1019年といえば、私達が祖国【魔導制アストラ合衆国】のひな型と言われる、【アメリア合衆王国】が栄えていた時代だ。そして西方では、虐げられた奴隷たちの人権を保護し、奴隷たちを集め、既存の王権を否定した新たな国家【奴隷王国】が誕生した時代でもある。
変態ドM執事が何故、史実を知っているかはこの際脇に置いておき、私は話の続きを促す。
「おそらくですが、このままですと【奴隷王国】は樹立されません」
「なんだと? なぜだ」
「【奴隷王国】の礎となった【ケネディア黒宝都市群】が、【白輝主義国家ヘイティス】の【白輝魔法至上主義】のもと、侵略を受けています」
黒宝を嫌う白輝が侵略戦争をしかける。
それは史実通りだろうに。
「順調ではないか? 黒宝魔法を蔑視していた【白輝魔法至上主義者】たちが戦争を仕掛け、逆に手痛い反撃を受ける。それに加え、アルバート黒宝卿が【白輝主義国家ヘイティス】にいる奴隷の受け入れと、奴隷たちへ自由に生きる権利を与えると発表する流れだろう?」
すると【白輝主義国家ヘイティス】の奴隷たちは【ケネディア黒宝都市群】を羨む。
奴隷の私達でも人権が、自由な生活を送れるのかと。
【ケネディア国宝都市群】にさえ行けば、人として生きられると。
しかし、これにヘイティスは強固な手段で奴隷たちをより厳しく弾圧するようになる。奴隷は労働力の要であったから、他の国に行かれては困るといった寸法だ。
そしてこれが奴隷たちの大きな反発を招く結果になる。アルバート黒宝卿の奴隷解放運動に呼応し、各地で奴隷たちが立ち上がったのだ。
そこから悲劇は権力者の怒りによって招かれ、救われずに、罰せられて大量の奴隷たちが死んでいった。奴隷たちは痛感する、自分たちは所詮、奴隷なのだと絶望にまみれる。
「奴隷の死、すなわち多くの労働力を失った【白輝主義国家ヘイティス】は国力を低下させ、【ケネディア黒宝都市群】との戦いで劣勢に立たされる。和平条約の内容には、アルバート黒宝卿を王と冠す【奴隷王国】の樹立を認める項目が入り、戦争は終結となる」
それが、私が知るアストラ歴1029年の史実、つまり10年後の情勢となる。
あと10年もすればこのようになるはず。
奴隷のための、奴隷に正当な報酬と権利を保証し、奴隷を派遣する国家【奴隷王国】。
【白輝主義国家ヘイティス】からすれば、すぐ隣に【ケネディア黒宝都市群】に属する国家が生まれるわけで、しかもそこが貴重な労働力を握るという事態だ。
自国が衰退する未来はハッキリと予測できたろう。目の上のたんこぶ以上に目障りな国だが、承認する以外の選択肢を取る事ができなかった。
そうして【奴隷国家】が誕生し、【奴隷王アルバート・アインスタイン】の元、武力や労働力を他国へ売る【傭兵国家アインスタイン】となるのだ。
「僭越ながら具申させていただきますと、そのような流れにはならないでしょう……」
そんな私の脳内で広がった未来図を打ち砕くが如く、目の前の執事は朗々と現状を語った。
「【ケネディア黒宝都市群】は先の戦で大敗を立て続けにし、現在三都市が落とされています。今もなお、【白輝主義国家ヘイティス】の快進撃は続いています」
「ありえない……」
こんな事態は歴史になかったはず。
七つある都市群のうち、三つも落とされただって?
「それとアルバート黒宝卿が……いえ、今はまだロドリコ・アインスタイン黒宝卿のご子息ですが。将来のアルバート黒宝卿となる人物が囚われ、【白輝主義国家ヘイティス】の奴隷として扱われております」
「なぜだ……」
「【白輝主義国家ヘイティス】が扱う新兵器の活躍が、原因かと存じます」
「新兵器? どのような?」
この時代で強力な兵器が登場した記録はないはず。
そんな疑念を浮かべていれば、ニコラ・テスラはどこから取り出したのか、いつの間にか長い筒状の武器を手にしていた。
「こちらでございます」
ゴトリ、と重厚な音が響き、それが私の目の前に置かれる。
「そんな……馬鹿な……」
そんな感想が思わず口から漏れ出てしまうほどに、それは衝撃的なものだった。
「銃が……この時代にあるはずがない……」
「周辺国家からは『見えない悪魔』などと呼ばれ、恐れられております。これは明らかに銃ですね。鉄の鉛玉を火薬で飛ばし、敵を簡単に殺す武器です」
「バカな……銃が開発され、普及するのは早くても500年後だ」
500年も早く、近代兵器に酷似した物が流通したら世界はどうなる?
銃を持つ勢力による一方的な侵略行為もまかり通るだろう。
「単発式であっても……歴史がひっくり返ってしまう……」
「情報によりますと、極わずかでありますが連射式の銃を所持している者もいるだとか」
「……ありえない……1900年代の一般兵の標準装備をしている者がいるなんて……」
500年どころか900年も先の兵器技術を運用しているだと?
まだこの時代は、個の力……【英雄】と呼ばれた者が戦争の行く末を左右する原始的な状態であるはず。
アストラ歴3024年にもなってしまえば、個の力など数の暴力の前ではひとたまりもない。【魔導213式銃剣カストルム】が戦場の兵士達の主武器になってからというもの、強者であっても複数人から集中砲火されたら【魔導56式防具アーチザンシールド】を持っていない限り、素の状態であれば20秒と持たないだろう。
まあ、転生者はこの理屈の範疇外的な存在だが……。
とにかく、この時代から銃が存在してしまっては、世界は大いに変わってしまう。
「仕入れた情報によりますと、最近になって両陣営に銃が普及されるようになったそうです。まだ互いが持つ近代兵器の数は少ないものの、他にもいくつかの科学兵器が導入されているだとか」
【白輝主義国家ヘイティス】側だけでなく、【ケネディア黒宝都市群】の方にも武器に対する技術が流用されている?
「銃の保有量は圧倒的に【白輝主義国家ヘイティス】が多いようですが」
「さすがは発案国……で、開発者の心当たりは?」
「【白輝主義国家ヘイティス】の【総統】に就任した人物による影響が大きいようです。新兵器もその【新総統】が考案したものだとか」
その新総統とやらが転生者である可能性が高いな。
また転生者・転移者による、異世界知識チートか。
「その者の名は?」
「稀代の天才にして最高の指導者、と噂に名高い【アルベルト・アインシュタイン】総統です」
「アルベルト・アインシュタイン……」
私の標的がいよいよ定まった瞬間だった。
さて、転生者よ。どう殺してくれようか。
◇
【転生者・転移者 人物録】
Albert Einstein (アルベルト・アインシュタイン)
20世紀最高の物理学者。
相対性理論など、数々の偉大な理論をいくつも提唱した現代物理学の父。
彼の生み出した技術の一部が活用され、『核兵器』が開発された。
彼は第一次世界大戦中、『戦争反対』の意を表明していた。しかし第二次世界大戦に突入すると、人が変わったかのように『戦争賛美』を仄めかす。
ドイツのアドルフ・ヒトラーを脅威に感じ、危機を覚えたのかもしれない。
やられる前にやれ。
しかし、彼は平和をこよなく愛した人間でもあった。
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