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18話 聖女の行進
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綿が破裂するような感触が手の甲へと広がります。
なんと不快なのでしょうか、と私ジャンヌは胸中で愚痴を漏らしてしまいます。
我が愛しの主よ……この罪深き私の本音をどうかお許しくださいませ。
自分の籠手にべたりと着いた血やら脳漿に、無限の嫌悪感を抱きながらも次の兵士たちに狙いをつけて拳を打ち抜きます。
人間たちの兵は鈍く、私が接近するのをまるで気付きません。
自分が殴られたと、認知すらできずに死んでいくのでしょう。
そんな中、1人の青年が明らかにこちらを向いて喋りかけてきました。
「あれれー? 兵士たちが少なくなった原因って、もしかしてお姉さん~?」
とても身体付きが貧相な青年は、何が面白いのかニヤニヤしながら私を見てきます。ですので、私は動くのをピタリと止めて彼と向き合います。
例え亀のようにゆるやかに動いていた私のスピードでも、彼だけが目で追えたという事は……もしや……。
「ここはボク、ガルガ様の奴隷王国だぞ~? 悪い娘には罰を与えなくちゃだぁ~?」
どうやら、この病的までに細い人族がB級冒険者なのでしょう。
「お姉さんは特別綺麗だからー、今までやってきた拷問の中でも~、いっちばん丁寧に可愛がってあげるねぇ」
拷問……そう、いつの時代も人間とは残酷なもの。
同じ神を信じていながら、利害が絡むと平気な顔で拷問やら火あぶりの刑に処すのですから。
「それにしても、上の騒ぎもお姉さんたちの仕業かな~? あぁーバカだねぇ、大バカ者だねぇ。ここにはボクを含めて、三人のB級冒険者が監督をしてるんだよ~? お姉さんもバカだけど、お姉さんに突入するように命令した奴も大バカ者だぁ」
我が主を貶める言を聞いて、胸が――
憎悪と怒りで溢れ、全身が震えそうになってしまいます。
落ち着きましょうジャンヌ。目的を忘れてはいけません。
「まずは遊んであげるよ~」
そう言って彼は背から弓矢を持ちだし、私へと狙いを定めてきます。
私はそれに対して背に留めてあった盾を構え、腰の剣に手を伸ばします。
「ふぅん? おねえさん壁役の人かなぁ~?」
人族如きに私の戦い方を悟られるのは苦痛ですけど、主をお守りするためにある我が盾も剣も愛おしいので、文句はありません。
「ボク、壁役の人と戦うの好きなんだぁ。ノロマでこっちに来るまでにすっごく遊び甲斐があるからねぇ~!」
脚、腕、頭と直進してくる、ひどく遅い矢を見て私もゆっくりと盾を動かします。
キィンッと甲高い音が盾から響き、三本の矢は地面へとむなしく落ちます。
「ひゅぅ~! ボクの三連射撃をしっかり防ぐなんて、おねぇさんなかなかやるねぇ~! でも、そこから動けないでしょー? もっといっちゃうよ~!」
本来であれば、このような児戯にも等しいやり取りにお付き合いする筋合いはありません。
しかし、緩慢すぎる弓矢と同じペースで盾をまったり動かすには理由があります。
主を侮辱された怒りを全力で抑えながら、この人族を即殺しない理由があります。
「うっわぁ~! これは本物だねぇ! ボクの5連射撃も防ぎきるなんて~! あぁ~いじめるのが楽しみだなぁ! それっそれっ!」
この人族がそう判断したように。
私の動きが、私の実力がこれほどに極小だと錯覚させるのが目的です。
このままゆっくり、じわじわと彼の元へと進んでいきましょう。
余裕なんて微塵もない戦いであると、そう見せるのです。
そうすれば、仮にこのやり取りをどこかで覗いている転生者がいたとすれば、その転生者は私の実力を見誤るはずです。そこに全身全霊を込めて、突き崩す隙が生まれるはずです。
「弓矢が尽きるのを待ってるのかもしれないけどね? 無駄無駄ぁ。矢を防いでる間は、どうにもならないよねぇ? そこでボクの実力をほんのちょこっと見せちゃおうかなぁ?」
一分の隙なく、周囲へと意識を研ぎ澄まします。
今、対峙している人族の実力はたかが知れています。本命である転生者の出現を警戒し、慎重に一歩を踏み出します。
「ようやく一歩ねぇ……鋭利なる水よ、我が武器に集え――【水刃の飛び矢】!」
水界と刃界の複合魔法を自身の矢に乗せる、第ニ界級魔法の短縮詠唱ですか。
この魔法は矢の貫通力を何倍にも上昇させます。そして人族にとって厄介なのは、矢を防げたとしても飛び散る水の刃にまで気を使った防御をするのが難しいのでしたっけ。
もちろん私は盾のみで、矢を弾いた後に発生する水しぶきも全て防ぎきります。
こんな些細な事に意識を割くより、今は転生者への警戒が重要ですね。私は人族の攻撃をやりすごし、さらに一歩を踏み出します。
「これも防ぐとかぁ~、いいね、いいね! その盾がよっぽどすごいのかな、それ欲しくなっちゃったぁ。じゃあ、次は――我に勇猛なる手綱を握らせよ、轟け、いななけ――【水魔馬の進撃】」
川の濁流、それらが激しく馬の形を模して突き抜けます。
もちろん私はビクともせずに進みますが、周囲の逃げ遅れた奴隷たちは押しつぶされてしまいましたね。
さて、まだ転生者は仕掛けて来ないようです。
こちらが実は『王界級魔法』、【封水神を歌う渡り鳥】を『水参』で設置しているのを気取られているのでしょうか?
「おねぇさん、なかなか固いね。でもコレはどうかなぁ? ――流れを奪え、枯渇させよ――【空中に浮かぶ地獄球】」
口元に水球を留める窒息系の魔法ですか。
私は仮にも水神王さまの眷族ですので、水と共存関係にあります。ですのでもちろん、水中内であっても呼吸は可能です。
さて、これもスルーしながら飛んでくる矢を盾で弾き、じっくりと歩き続けます。
「さぁ、もがき苦しめぇええ! えへへへっ、綺麗な女性の顔が歪むのが、ボクの一番の好物……なん、だ?」
私が一切の動揺を見せなかったことに気付いたのでしょうか。
青年は首を傾げつつ、弓矢を休まずに放っています。
「どうして、かな? どうしてその状態でパニックにならないのかな~! 息できてないでしょ~?」
青年の語調が少し強くなり、それに呼応して彼の体内から魔力が膨れ上がるのを感じます。
「やせ我慢もほどほどにしないと……素直じゃない女は嫌いだよ! ――我が敵の涙を止め、凍てつかせよ。氷河の牙で以って打ち砕け! ――『第四界級魔法』、【双流の凍てつく息吹き】」
さて。
氷塊が飛んでこようと、足元の水流が凍りつこうと、私は自分のペースで歩きます。
テクテクテクと歩き続けます。
弓矢も全てを撃ち落とします。
気付けばもう、彼の目の前ですね。
「おまえっ、馬鹿な……この距離でボクの弓矢をっ」
驚いているところ悪いのですが、ここまで近付いて何もしないというのはおかしいので……失礼しますね。
サッと、綿菓子を丁寧に丁寧に扱うようにして彼の首を掴みます。
そして天へと掲げるように、そぉーっと持ちあげましょう。
「がぁっ! なんて馬鹿力だ!」
いえいえ、力など微塵も込めてませんよ。
この絶妙かつ無なる力の込め方を習得するのにどれほど苦労をしたことか、彼には理解できないでしょうね。人族を壊さぬように鍛錬したこの腕前、とくとご覧になってください。
「ぐっ、くそっ! 離せ!」
さて、なかなか出て来ない転生者をおびき出しましょうか。
仮にもこの人族はお仲間なのでしょう。まだ彼を助け出せる状態であるなら、転生者は救出のために私へと奇襲をしかけてくれるかもしれません。
だから、少しずつ折ってあげます。
まずはゆっくりと盾を背に留め直し、右手を自由にします。
それから彼の左腕を――
「ぎゃぁあああっ! ボクの腕がぁああッ!?」
うっかりした事に、私がそっと握った彼の左腕は潰れてしまいました。
まぁ、いいでしょう。
次は右腕を。
「ぐぎゃああああっ! や、やめてっくれ!」
少しうるさいので、先程彼が使っていた『第三界級魔法』、【空中に浮かぶ地獄球】を無詠唱で使います。
私独自の信仰心、改良を加えたものですので彼の魔法とは多少異なりますが。
「がぽっ、ばんだ、ごぺはっっ、ばおばびばい」
酸を混ぜ込んだ水球が彼の顔に付着し続けます。ですので、脆弱な人族からしたら拷問以外のなにものでもないですね。
さて、ここまですれば転生者も業をにやし……現れませんね。
「ぎだいぎだいっ、ぼどがッッ」
ええ、顔も喉も胃も、焼けるような痛みが染み渡っていくでしょうね。
では遠慮なく、右足を踏みつけ――あぁ、またうっかり潰してしまいました。
やっぱり、この赤い血が飛び散るのは不快ですね。
「ごぱぁあああッ! ごぽおっ」
うーん。
酸で顔面が解け始め、私の魔法の液体も赤になってしまいました。
この光景、四肢を潰しながら顔には水攻めですか。
どうして前世では聖女と呼ばれた自分が、人族にこのような拷問刑罰をしなくてはならないのか。
全ては、もたもたしている転生者の罪によるものですね。
なにより、我が主を侮辱したのがそもそもの発端ですので……もうしばらくの間、いじってあげましょうか。
なんと不快なのでしょうか、と私ジャンヌは胸中で愚痴を漏らしてしまいます。
我が愛しの主よ……この罪深き私の本音をどうかお許しくださいませ。
自分の籠手にべたりと着いた血やら脳漿に、無限の嫌悪感を抱きながらも次の兵士たちに狙いをつけて拳を打ち抜きます。
人間たちの兵は鈍く、私が接近するのをまるで気付きません。
自分が殴られたと、認知すらできずに死んでいくのでしょう。
そんな中、1人の青年が明らかにこちらを向いて喋りかけてきました。
「あれれー? 兵士たちが少なくなった原因って、もしかしてお姉さん~?」
とても身体付きが貧相な青年は、何が面白いのかニヤニヤしながら私を見てきます。ですので、私は動くのをピタリと止めて彼と向き合います。
例え亀のようにゆるやかに動いていた私のスピードでも、彼だけが目で追えたという事は……もしや……。
「ここはボク、ガルガ様の奴隷王国だぞ~? 悪い娘には罰を与えなくちゃだぁ~?」
どうやら、この病的までに細い人族がB級冒険者なのでしょう。
「お姉さんは特別綺麗だからー、今までやってきた拷問の中でも~、いっちばん丁寧に可愛がってあげるねぇ」
拷問……そう、いつの時代も人間とは残酷なもの。
同じ神を信じていながら、利害が絡むと平気な顔で拷問やら火あぶりの刑に処すのですから。
「それにしても、上の騒ぎもお姉さんたちの仕業かな~? あぁーバカだねぇ、大バカ者だねぇ。ここにはボクを含めて、三人のB級冒険者が監督をしてるんだよ~? お姉さんもバカだけど、お姉さんに突入するように命令した奴も大バカ者だぁ」
我が主を貶める言を聞いて、胸が――
憎悪と怒りで溢れ、全身が震えそうになってしまいます。
落ち着きましょうジャンヌ。目的を忘れてはいけません。
「まずは遊んであげるよ~」
そう言って彼は背から弓矢を持ちだし、私へと狙いを定めてきます。
私はそれに対して背に留めてあった盾を構え、腰の剣に手を伸ばします。
「ふぅん? おねえさん壁役の人かなぁ~?」
人族如きに私の戦い方を悟られるのは苦痛ですけど、主をお守りするためにある我が盾も剣も愛おしいので、文句はありません。
「ボク、壁役の人と戦うの好きなんだぁ。ノロマでこっちに来るまでにすっごく遊び甲斐があるからねぇ~!」
脚、腕、頭と直進してくる、ひどく遅い矢を見て私もゆっくりと盾を動かします。
キィンッと甲高い音が盾から響き、三本の矢は地面へとむなしく落ちます。
「ひゅぅ~! ボクの三連射撃をしっかり防ぐなんて、おねぇさんなかなかやるねぇ~! でも、そこから動けないでしょー? もっといっちゃうよ~!」
本来であれば、このような児戯にも等しいやり取りにお付き合いする筋合いはありません。
しかし、緩慢すぎる弓矢と同じペースで盾をまったり動かすには理由があります。
主を侮辱された怒りを全力で抑えながら、この人族を即殺しない理由があります。
「うっわぁ~! これは本物だねぇ! ボクの5連射撃も防ぎきるなんて~! あぁ~いじめるのが楽しみだなぁ! それっそれっ!」
この人族がそう判断したように。
私の動きが、私の実力がこれほどに極小だと錯覚させるのが目的です。
このままゆっくり、じわじわと彼の元へと進んでいきましょう。
余裕なんて微塵もない戦いであると、そう見せるのです。
そうすれば、仮にこのやり取りをどこかで覗いている転生者がいたとすれば、その転生者は私の実力を見誤るはずです。そこに全身全霊を込めて、突き崩す隙が生まれるはずです。
「弓矢が尽きるのを待ってるのかもしれないけどね? 無駄無駄ぁ。矢を防いでる間は、どうにもならないよねぇ? そこでボクの実力をほんのちょこっと見せちゃおうかなぁ?」
一分の隙なく、周囲へと意識を研ぎ澄まします。
今、対峙している人族の実力はたかが知れています。本命である転生者の出現を警戒し、慎重に一歩を踏み出します。
「ようやく一歩ねぇ……鋭利なる水よ、我が武器に集え――【水刃の飛び矢】!」
水界と刃界の複合魔法を自身の矢に乗せる、第ニ界級魔法の短縮詠唱ですか。
この魔法は矢の貫通力を何倍にも上昇させます。そして人族にとって厄介なのは、矢を防げたとしても飛び散る水の刃にまで気を使った防御をするのが難しいのでしたっけ。
もちろん私は盾のみで、矢を弾いた後に発生する水しぶきも全て防ぎきります。
こんな些細な事に意識を割くより、今は転生者への警戒が重要ですね。私は人族の攻撃をやりすごし、さらに一歩を踏み出します。
「これも防ぐとかぁ~、いいね、いいね! その盾がよっぽどすごいのかな、それ欲しくなっちゃったぁ。じゃあ、次は――我に勇猛なる手綱を握らせよ、轟け、いななけ――【水魔馬の進撃】」
川の濁流、それらが激しく馬の形を模して突き抜けます。
もちろん私はビクともせずに進みますが、周囲の逃げ遅れた奴隷たちは押しつぶされてしまいましたね。
さて、まだ転生者は仕掛けて来ないようです。
こちらが実は『王界級魔法』、【封水神を歌う渡り鳥】を『水参』で設置しているのを気取られているのでしょうか?
「おねぇさん、なかなか固いね。でもコレはどうかなぁ? ――流れを奪え、枯渇させよ――【空中に浮かぶ地獄球】」
口元に水球を留める窒息系の魔法ですか。
私は仮にも水神王さまの眷族ですので、水と共存関係にあります。ですのでもちろん、水中内であっても呼吸は可能です。
さて、これもスルーしながら飛んでくる矢を盾で弾き、じっくりと歩き続けます。
「さぁ、もがき苦しめぇええ! えへへへっ、綺麗な女性の顔が歪むのが、ボクの一番の好物……なん、だ?」
私が一切の動揺を見せなかったことに気付いたのでしょうか。
青年は首を傾げつつ、弓矢を休まずに放っています。
「どうして、かな? どうしてその状態でパニックにならないのかな~! 息できてないでしょ~?」
青年の語調が少し強くなり、それに呼応して彼の体内から魔力が膨れ上がるのを感じます。
「やせ我慢もほどほどにしないと……素直じゃない女は嫌いだよ! ――我が敵の涙を止め、凍てつかせよ。氷河の牙で以って打ち砕け! ――『第四界級魔法』、【双流の凍てつく息吹き】」
さて。
氷塊が飛んでこようと、足元の水流が凍りつこうと、私は自分のペースで歩きます。
テクテクテクと歩き続けます。
弓矢も全てを撃ち落とします。
気付けばもう、彼の目の前ですね。
「おまえっ、馬鹿な……この距離でボクの弓矢をっ」
驚いているところ悪いのですが、ここまで近付いて何もしないというのはおかしいので……失礼しますね。
サッと、綿菓子を丁寧に丁寧に扱うようにして彼の首を掴みます。
そして天へと掲げるように、そぉーっと持ちあげましょう。
「がぁっ! なんて馬鹿力だ!」
いえいえ、力など微塵も込めてませんよ。
この絶妙かつ無なる力の込め方を習得するのにどれほど苦労をしたことか、彼には理解できないでしょうね。人族を壊さぬように鍛錬したこの腕前、とくとご覧になってください。
「ぐっ、くそっ! 離せ!」
さて、なかなか出て来ない転生者をおびき出しましょうか。
仮にもこの人族はお仲間なのでしょう。まだ彼を助け出せる状態であるなら、転生者は救出のために私へと奇襲をしかけてくれるかもしれません。
だから、少しずつ折ってあげます。
まずはゆっくりと盾を背に留め直し、右手を自由にします。
それから彼の左腕を――
「ぎゃぁあああっ! ボクの腕がぁああッ!?」
うっかりした事に、私がそっと握った彼の左腕は潰れてしまいました。
まぁ、いいでしょう。
次は右腕を。
「ぐぎゃああああっ! や、やめてっくれ!」
少しうるさいので、先程彼が使っていた『第三界級魔法』、【空中に浮かぶ地獄球】を無詠唱で使います。
私独自の信仰心、改良を加えたものですので彼の魔法とは多少異なりますが。
「がぽっ、ばんだ、ごぺはっっ、ばおばびばい」
酸を混ぜ込んだ水球が彼の顔に付着し続けます。ですので、脆弱な人族からしたら拷問以外のなにものでもないですね。
さて、ここまですれば転生者も業をにやし……現れませんね。
「ぎだいぎだいっ、ぼどがッッ」
ええ、顔も喉も胃も、焼けるような痛みが染み渡っていくでしょうね。
では遠慮なく、右足を踏みつけ――あぁ、またうっかり潰してしまいました。
やっぱり、この赤い血が飛び散るのは不快ですね。
「ごぱぁあああッ! ごぽおっ」
うーん。
酸で顔面が解け始め、私の魔法の液体も赤になってしまいました。
この光景、四肢を潰しながら顔には水攻めですか。
どうして前世では聖女と呼ばれた自分が、人族にこのような拷問刑罰をしなくてはならないのか。
全ては、もたもたしている転生者の罪によるものですね。
なにより、我が主を侮辱したのがそもそもの発端ですので……もうしばらくの間、いじってあげましょうか。
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