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第8話 薬で誤魔化せ!
しおりを挟む屋敷の地下には、何と女の子が4人も閉じ込められていた。
こいつの記憶には、感情が伴う事はすっぽり抜けている。俺には、初対面の子達だ。
最後の部屋の子が、うめき声をあげていたようだ。年齢は18歳前後、とても綺麗な子だった。
「君、何処か具合が悪いの? 」
「く、薬、薬を下さい、何でもしますから~~」
どうやら薬物切れの禁断症状がでているようだ。
(俺、何やらかしてんだよーー!)
とにかく、ここは、不衛生だ。
こんなところにいたら、治るものも治らない。
俺は、その子を背負い、そして、残りの子達も俺の寝室に来るように告げる。
背中に背負っている子は、苦しそうだ。
薬と言っても、どの薬やら検討もつかない。
それに、新たに薬を与えても良いものなのか?
よくドラマとかでは、薬を抜き為に手足を縛り、薬が切れるまで時間をかけて抜く方法が放映されてた。
同じようにすれば、この禁断症状は、治るものなのか?
女の子を寝室のベッドに寝かせて、他の子達に様子を見させた。
俺は、その間に、もう一度地下に降りて、薬を探す。
(無い……)
書斎には、そんなものはなかった。
寝室でも見たことない。
(くそーー、どこにあるんだ? )
いろいろ屋敷を探していると、例のせむし男が帰ってきた。
俺は、
「地下にいた者達も屋敷の手伝いに回す。それと、薬はどこにある? 」
「ま、まさか、あいつらを屋敷で使うつもりでやんすか? 」
「そうだ。これからは、そう言った楽しみ方をしたい」
「そうでやんすか、旦那様も新しいプレーに挑戦するわけでやんすね。わかりやした。このジギー、協力いたしやす」
「お前の協力は、いらない。せっかくのお楽しみが無くなるからな。それより、薬漬けにしてある女だ。あのままでは、楽しめない。何か、症状を治す薬はあるか? 」
「ありやすよ。回復治療薬なら、旦那様の寝室の金庫に入っているはずでやんすけど、もう、なくなってしまいやんしたか? 」
「この間、大分使ってしまったからな。悪いが街で買ってきてくれ」
「ヘイ、かしこまりました」
せむし男は、また、大急ぎで街に戻った。
そうか、確か、ベッドの脇に金庫みたいな家具があったっけ……
俺は、急いで寝室に戻り、その金庫を開ける。
中には、回復治療薬と思わしき薬が数本入っていた。
「さぁ、これを飲め」
俺は、ベッドで苦しそうにしてる女の子を抱え、薬を飲ませる。
すると、さっきまでの苦しみが嘘のように無くなっていくのか、急に穏やかな感じになった。
「ここで、少し、休んでいろ。それと、君達も少しやすみなさ」
「は、はい。男爵様」
俺がここにいたら休めないだろう。俺は、隣の書斎に行くことにした。
(さて、どうするか?)
(マジ、薬漬けなんて、カタギの人間がやる事じゃないよ~~)
(それに、1人、獣人の子もいたようだし、何やってんだよ。俺……)
でも、このままでは、俺が、俺で無いことがバレる可能性がある。
あの、胸の痛みは、正直、キツい。
「何かよう方法は、無いか……。そうだ。薬だ。嘘も方便だよ」
俺は、女の子達には、薬で性格が凶暴になっていたと説明しよう。
それを治す薬を購入したのだが、とても高価で、あの、せむし男にバレると、大変な目にあう。だから、協力してくれないか、とね。
(ダメなら、違う手を考えよう……)
俺は、せむし男が帰って来る前に、もう一度寝室に行き、さっきの作り話を女の子達に言って聞かせた。
何か、言いたそうだったが、少しは、納得してるようだ。
胸の痛みに襲われないのが、その証拠だ。
時間がある時にでも、事情を聞いて、家のある者には、支度金を渡して帰らせようと思っている。
(あ~~これでは、しばらく、逃げられそうもないな……)
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