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21話:力の差
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『光に呑まれよ』
その声は、耳から聞こえたのではない。頭蓋の芯に直接、絶対的な命令として響いた。
直後、天空が裂ける。
リネットたちの頭上に展開されたのは、幾何学的な魔法陣の輝き。そこから解き放たれたのは、雨粒のような優しさなど微塵もない、無慈悲な光の豪雨だった。
視界が白一色に塗りつぶされる。
「……なに……これ……ッ!」
思考より先に、脊髄が危険を叫んだ。
リネットは咄嗟に身を翻すと、呆然と空を見上げていた少年の華奢な体を抱きすくめる。
「コルン! 伏せてっ!!!」
「えっ、あ、わっ!?」
地面に叩きつけるようにコルンを押し倒し、リネットはその上から覆いかぶさる。
自分の背中を『盾』にして、弟のような少年を外界の暴力から遮断した。
ドドドドドド……!と
大気を焼き焦がす音が、鼓膜を劈く。
周囲の地面が弾け飛び、熱波が頬を撫でた。
「ぎ、ギャアアアアアッ――!?」
すぐ近くで、先ほどまで刃を交えていた男の絶叫が上がった。
だが、その声は一瞬で途切れた。
「ガッ……ァ、ヒュッ――」
肉が焼ける不快な音すらしない。
リネットが薄目を開けて横目で捉えたのは、光の奔流に飲み込まれ、影も残さず粒子となって霧散していく男の最期だった。
存在そのものが、最初からそこになかったかのように消し飛ばされたのだ。
「な、なんですかこれぇぇぇぇ!!!!」
腕の中で、コルンが悲鳴を上げる。
ガタガタと震える彼の体温が、リネットの胸に伝わってくる。
「っ……!」
リネットは歯を食いしばり、抱きしめる腕にギュッと力を込めた。
目を閉じ、終わりの見えない光の雨が止むのを待つ。一秒が永遠のように長く感じられた。
やがて。
嵐が去った後のような静寂が、唐突に訪れる。
土煙と、オゾン特有の焦げ臭い匂いが立ち込める中、リネットは恐る恐る顔を上げた。
「……ッ」
空に、誰か(・・)がいる。
黒いローブを風になびかせ、裸足のまま、見えない椅子に腰掛けるかのように空中で足を組んでいる男。
重力を嘲笑うかのようなその姿に、リネットは息を呑んだ。
白髪の男は、退屈そうに頬杖をつき、眼下のアリを見るような目つきでこちらを見下ろしている。
「あ、あなた何者!?? なんでこんな攻撃をしたの!??」
リネットは喉を震わせながら、力の限り叫んだ。
恐怖を怒りで塗りつぶさなければ、膝が折れてしまいそうだったからだ。
だが――男の瞳と視線が交差した瞬間。
ゾクリ、と。
背骨の下から脳天まで、氷柱(つらら)を突き刺されたような悪寒が駆け抜けた。
(――あ、)
言葉が、喉の奥で凍りつく。
呼吸すら許されないような重圧。
『次元が違う』。
リネットの持つ狩人の勘が、そして数字で物事を捉える理知的な思考が、瞬時にその解を弾き出してしまった。
目の前にいるのは、人間という枠組みを超えた『ナニカ』だ。
敵対すれば死ぬ。逃げても死ぬ。
ただ視線を向けられただけで、生物としての格の違いを魂に刻み込まれる。
それが、圧倒的な強者の放つ覇気だった。
男は、リネットの戦慄を愉快そうに鼻で笑うと、空気を撫でるように指を弾いた。
「なに、ほんのちょっと試してやっただけのことよ」
男――モルガナは、さも「挨拶代わりだ」とでも言いたげな傲慢な響きで、そう告げた。
「くっ……、ぅ……!!」
歯の根が合わず、カチカチと無様な音を立てる。
リネットにとって、それは生まれて初めて味わう「恐怖」という感覚だった。
足が、まるで地面に縫い付けられたように震えて動かない。
剣の柄を握る指先すら、凍りついたように感覚がない。
だが、その絶望的な沈黙を破ったのは、意外な人物だった。
「モ、モ、モルガナ……様……!??」
隣で、引き攣った悲鳴が上がる。
コルンだ。
いつもならリネットの背中に隠れて震えているはずの華奢な少年が、蒼白な顔で、しかし真っ直ぐに「絶望」を見上げていた。
──モルガナ。
このルミエーラに訪れてから、コルンが語っていた悠久の時を生きる、生ける伝説の魔法使い。
「モ、モルガナ様っ!! ぼ、僕ごときが……不躾を承知で……お、お尋ねすることをお許し下さい……!」
コルンは弾かれたようにその場に崩れ落ちると、額を地面に擦り付ける勢いで平伏した。
その背中は小刻みに震えている。
それでも、彼は声を絞り出した。知の探究者としての矜持か、それとも――リネットを守ろうとする、彼なりの勇気か。
宙に座る美貌の怪物は、眼下の羽虫を興味深そうに見下ろした。
「……ほう? 良いだろう。興が乗った、聞くだけ聞いてやる」
許可と言うにはあまりに尊大。
だが、コルンはその一言に縋り付くように顔を上げた。
「た、『試す』とは……どういうことでしょうか!?」
一瞬の静寂。
モルガナの細い指先が、指揮者がタクトを振るように空を切り、リネットを指し示した。
「なに、そこの小娘を試す。……ただ、それだけのことだ」
モルガナの視線が、コルンを通り越し、再びリネットを射抜く。
その瞳は、まるでガラスケースの中の標本を値踏みするようだ。
そして、不意にその唇が薄く歪んだ。
「それにしても……小娘。貴様、オーウェンの愛弟子であろう?」
(……ッ!?)
リネットの心臓が早鐘を打つ。
思考が恐怖で塗りつぶされそうな中で、師の名だけが鮮烈に響いた。
(この人……! オーウェンさんを、知ってる……!?)
彼女の動揺など意に介さず、モルガナは独り言のように、しかし確信を持って続けた。
「あの推理……論理の詰めは甘く、導き出した答えも三流だ。だが、『どこに違和感を覚えるか』という嗅覚……」
ふわり、と。
モルガナの体が重力を無視して降下し、リネットの目の前に着地する。
陶器のように白い顔が、至近距離まで迫った。
「その、獲物の傷跡から全体像を幻視するような目の付け所……。間違いなく、あのリーベンバウムの森で育った獣のそれよな」
「話は終わりだ。……さて、続きをやろうか」
モルガナが気だるげに、その美しい人差し指をリネットへ向けた。
音を置き去りにする速度。
指先から放たれたのは、凝縮された魔力の塊――光弾だ。
「しょ、初級の光魔法……!! いえ、構成式が圧縮されて……速度が桁違――」
「退いてっ!!」
リネットはブツブツと解析を始めたコルンの襟首を掴み、強引に横へと突き飛ばした。
回避は間に合わない。
剣を抜く時間すら惜しい。
(弾く……!)
彼女は踏み込みと同時に腰を回転させ、迫りくる光の塊を――拳で殴りつけた。
ガィィィンッ!!
「ぐっ、……重っ……!」
肉が焼けるような熱と、大岩を素手で殴ったような衝撃が腕を駆け上がる。
骨がきしむ音を無視し、リネットは全力で拳を振り抜いた。
軌道をねじ曲げられた光弾が、主であるモルガナの顔面へと跳ね返る。
直撃コース。
だが。
「ふあぁ~……っ」
間の抜けた欠伸(あくび)が、戦場の空気を凍りつかせた。
モルガナは涙の滲んだ目で口元を覆いながら、もう片方の指先を煩わしそうにクイクイ、と動かす。
それだけで、必殺の光弾は意志を持ったように軌道を逸れ、背後の壁を消し飛ばした。
(化け物……っ!!)
だが、ここで足を止めれば死ぬ。
恐怖を怒りで塗りつぶし、リネットは爆風を突き破って跳躍した。
「ン~……っ」
眼前の敵は、まだ背伸びをしている。
無防備などという次元ではない。
リネット・リーベンバウムという存在が、視界に入ってすらいないのだ。
その事実が、リネットの腹の底に火を点けた。
「この……っ!! 舐めるなぁぁぁ!!!」
裂帛の気合いと共に、上段から剣を振り下ろす。
リネットの全体重と遠心力を乗せた一撃が、モルガナの脳天を断ち割る――その寸前。
キィィィン!!
硬質な高音が鼓膜を打つ。
刃を受け止めたのは、モルガナの指一本動かさずに展開された、薄青色の障壁(バリア)だった。
「……」
モルガナが、閉じていたまぶたをだけを薄く開ける。
その瞳には、侮蔑すらなく、ただただ退屈だけが淀んでいた。
「遅い」
彼の指が、リネットの額の前でデコピンの形を作る。
魔力の収束など感じさせない、子供の悪戯のような動作。
パチン。
「え?」
次の瞬間、リネットの視界が反転した。
トラックに正面衝突したような衝撃が額を貫き、身体が紙屑のように吹き飛ばされる。
「きゃあぁぁぁぁっ!!!」
数メートル空を舞い、背中から地面に叩きつけられる。
肺の中の空気が強制的に吐き出され、リネットは無様に地面を転がった。
その声は、耳から聞こえたのではない。頭蓋の芯に直接、絶対的な命令として響いた。
直後、天空が裂ける。
リネットたちの頭上に展開されたのは、幾何学的な魔法陣の輝き。そこから解き放たれたのは、雨粒のような優しさなど微塵もない、無慈悲な光の豪雨だった。
視界が白一色に塗りつぶされる。
「……なに……これ……ッ!」
思考より先に、脊髄が危険を叫んだ。
リネットは咄嗟に身を翻すと、呆然と空を見上げていた少年の華奢な体を抱きすくめる。
「コルン! 伏せてっ!!!」
「えっ、あ、わっ!?」
地面に叩きつけるようにコルンを押し倒し、リネットはその上から覆いかぶさる。
自分の背中を『盾』にして、弟のような少年を外界の暴力から遮断した。
ドドドドドド……!と
大気を焼き焦がす音が、鼓膜を劈く。
周囲の地面が弾け飛び、熱波が頬を撫でた。
「ぎ、ギャアアアアアッ――!?」
すぐ近くで、先ほどまで刃を交えていた男の絶叫が上がった。
だが、その声は一瞬で途切れた。
「ガッ……ァ、ヒュッ――」
肉が焼ける不快な音すらしない。
リネットが薄目を開けて横目で捉えたのは、光の奔流に飲み込まれ、影も残さず粒子となって霧散していく男の最期だった。
存在そのものが、最初からそこになかったかのように消し飛ばされたのだ。
「な、なんですかこれぇぇぇぇ!!!!」
腕の中で、コルンが悲鳴を上げる。
ガタガタと震える彼の体温が、リネットの胸に伝わってくる。
「っ……!」
リネットは歯を食いしばり、抱きしめる腕にギュッと力を込めた。
目を閉じ、終わりの見えない光の雨が止むのを待つ。一秒が永遠のように長く感じられた。
やがて。
嵐が去った後のような静寂が、唐突に訪れる。
土煙と、オゾン特有の焦げ臭い匂いが立ち込める中、リネットは恐る恐る顔を上げた。
「……ッ」
空に、誰か(・・)がいる。
黒いローブを風になびかせ、裸足のまま、見えない椅子に腰掛けるかのように空中で足を組んでいる男。
重力を嘲笑うかのようなその姿に、リネットは息を呑んだ。
白髪の男は、退屈そうに頬杖をつき、眼下のアリを見るような目つきでこちらを見下ろしている。
「あ、あなた何者!?? なんでこんな攻撃をしたの!??」
リネットは喉を震わせながら、力の限り叫んだ。
恐怖を怒りで塗りつぶさなければ、膝が折れてしまいそうだったからだ。
だが――男の瞳と視線が交差した瞬間。
ゾクリ、と。
背骨の下から脳天まで、氷柱(つらら)を突き刺されたような悪寒が駆け抜けた。
(――あ、)
言葉が、喉の奥で凍りつく。
呼吸すら許されないような重圧。
『次元が違う』。
リネットの持つ狩人の勘が、そして数字で物事を捉える理知的な思考が、瞬時にその解を弾き出してしまった。
目の前にいるのは、人間という枠組みを超えた『ナニカ』だ。
敵対すれば死ぬ。逃げても死ぬ。
ただ視線を向けられただけで、生物としての格の違いを魂に刻み込まれる。
それが、圧倒的な強者の放つ覇気だった。
男は、リネットの戦慄を愉快そうに鼻で笑うと、空気を撫でるように指を弾いた。
「なに、ほんのちょっと試してやっただけのことよ」
男――モルガナは、さも「挨拶代わりだ」とでも言いたげな傲慢な響きで、そう告げた。
「くっ……、ぅ……!!」
歯の根が合わず、カチカチと無様な音を立てる。
リネットにとって、それは生まれて初めて味わう「恐怖」という感覚だった。
足が、まるで地面に縫い付けられたように震えて動かない。
剣の柄を握る指先すら、凍りついたように感覚がない。
だが、その絶望的な沈黙を破ったのは、意外な人物だった。
「モ、モ、モルガナ……様……!??」
隣で、引き攣った悲鳴が上がる。
コルンだ。
いつもならリネットの背中に隠れて震えているはずの華奢な少年が、蒼白な顔で、しかし真っ直ぐに「絶望」を見上げていた。
──モルガナ。
このルミエーラに訪れてから、コルンが語っていた悠久の時を生きる、生ける伝説の魔法使い。
「モ、モルガナ様っ!! ぼ、僕ごときが……不躾を承知で……お、お尋ねすることをお許し下さい……!」
コルンは弾かれたようにその場に崩れ落ちると、額を地面に擦り付ける勢いで平伏した。
その背中は小刻みに震えている。
それでも、彼は声を絞り出した。知の探究者としての矜持か、それとも――リネットを守ろうとする、彼なりの勇気か。
宙に座る美貌の怪物は、眼下の羽虫を興味深そうに見下ろした。
「……ほう? 良いだろう。興が乗った、聞くだけ聞いてやる」
許可と言うにはあまりに尊大。
だが、コルンはその一言に縋り付くように顔を上げた。
「た、『試す』とは……どういうことでしょうか!?」
一瞬の静寂。
モルガナの細い指先が、指揮者がタクトを振るように空を切り、リネットを指し示した。
「なに、そこの小娘を試す。……ただ、それだけのことだ」
モルガナの視線が、コルンを通り越し、再びリネットを射抜く。
その瞳は、まるでガラスケースの中の標本を値踏みするようだ。
そして、不意にその唇が薄く歪んだ。
「それにしても……小娘。貴様、オーウェンの愛弟子であろう?」
(……ッ!?)
リネットの心臓が早鐘を打つ。
思考が恐怖で塗りつぶされそうな中で、師の名だけが鮮烈に響いた。
(この人……! オーウェンさんを、知ってる……!?)
彼女の動揺など意に介さず、モルガナは独り言のように、しかし確信を持って続けた。
「あの推理……論理の詰めは甘く、導き出した答えも三流だ。だが、『どこに違和感を覚えるか』という嗅覚……」
ふわり、と。
モルガナの体が重力を無視して降下し、リネットの目の前に着地する。
陶器のように白い顔が、至近距離まで迫った。
「その、獲物の傷跡から全体像を幻視するような目の付け所……。間違いなく、あのリーベンバウムの森で育った獣のそれよな」
「話は終わりだ。……さて、続きをやろうか」
モルガナが気だるげに、その美しい人差し指をリネットへ向けた。
音を置き去りにする速度。
指先から放たれたのは、凝縮された魔力の塊――光弾だ。
「しょ、初級の光魔法……!! いえ、構成式が圧縮されて……速度が桁違――」
「退いてっ!!」
リネットはブツブツと解析を始めたコルンの襟首を掴み、強引に横へと突き飛ばした。
回避は間に合わない。
剣を抜く時間すら惜しい。
(弾く……!)
彼女は踏み込みと同時に腰を回転させ、迫りくる光の塊を――拳で殴りつけた。
ガィィィンッ!!
「ぐっ、……重っ……!」
肉が焼けるような熱と、大岩を素手で殴ったような衝撃が腕を駆け上がる。
骨がきしむ音を無視し、リネットは全力で拳を振り抜いた。
軌道をねじ曲げられた光弾が、主であるモルガナの顔面へと跳ね返る。
直撃コース。
だが。
「ふあぁ~……っ」
間の抜けた欠伸(あくび)が、戦場の空気を凍りつかせた。
モルガナは涙の滲んだ目で口元を覆いながら、もう片方の指先を煩わしそうにクイクイ、と動かす。
それだけで、必殺の光弾は意志を持ったように軌道を逸れ、背後の壁を消し飛ばした。
(化け物……っ!!)
だが、ここで足を止めれば死ぬ。
恐怖を怒りで塗りつぶし、リネットは爆風を突き破って跳躍した。
「ン~……っ」
眼前の敵は、まだ背伸びをしている。
無防備などという次元ではない。
リネット・リーベンバウムという存在が、視界に入ってすらいないのだ。
その事実が、リネットの腹の底に火を点けた。
「この……っ!! 舐めるなぁぁぁ!!!」
裂帛の気合いと共に、上段から剣を振り下ろす。
リネットの全体重と遠心力を乗せた一撃が、モルガナの脳天を断ち割る――その寸前。
キィィィン!!
硬質な高音が鼓膜を打つ。
刃を受け止めたのは、モルガナの指一本動かさずに展開された、薄青色の障壁(バリア)だった。
「……」
モルガナが、閉じていたまぶたをだけを薄く開ける。
その瞳には、侮蔑すらなく、ただただ退屈だけが淀んでいた。
「遅い」
彼の指が、リネットの額の前でデコピンの形を作る。
魔力の収束など感じさせない、子供の悪戯のような動作。
パチン。
「え?」
次の瞬間、リネットの視界が反転した。
トラックに正面衝突したような衝撃が額を貫き、身体が紙屑のように吹き飛ばされる。
「きゃあぁぁぁぁっ!!!」
数メートル空を舞い、背中から地面に叩きつけられる。
肺の中の空気が強制的に吐き出され、リネットは無様に地面を転がった。
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