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22話:意外な一面
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地面を転がりながらも、リネットの体は本能的に受身を取っていた。
だが、全身を叩きつけられた衝撃は殺しきれない。
「んぐぅ……っ、あっ……! はぁ、ぅ……はぁ……ッ」
肺の中の空気を強制的に吐き出され、喉の奥が引きつるような音が漏れる。
リネットは苦痛に顔を歪めながら、必死に酸素を取り込もうと肩を上下させた。
肋骨が軋み、視界がチカチカと明滅する。
だが、空中の支配者はそんな彼女の消耗に眉一つ動かさない。
「弱いな……」
温度のない声が降ってくる。
「オーウェンの弟子と聞いて、もう少しはやるものかと思っていたが……。とんだ期待外れだ」
その言葉は、物理的な攻撃以上にリネットのプライドを抉った。
師匠の名に泥を塗ったことへの悔しさが、全身の痛みを凌駕する。
「くっ……!!」
リネットは奥歯が砕けるほど強く噛み締めると、魔力を足裏へ集中させた。
爆発的な風の噴射。
(真っ直ぐに……速く……ッ!!)
ドォンッ!!
爆音と共に、リネットの体が一筋の矢となる。
先ほどとは比較にならない加速。
瞬きする間もなくモルガナの懐へ飛び込み、その勢いのまま剣を真横に薙いだ。
「だめだめだ。話にならん」
モルガナは今度こそ、結界すら張らなかった。
ただ、柳が風に揺れるように、最小限の動きで身体を逸らしただけ。
刃が、虚しく空を切る。
「え……?」
リネットの視線が彷徨うより早く、視界が白い影に覆われた。
ガッ。
「あ……が、っ……!?」
喉元に、冷たい万力が食い込む。
モルガナの手が、リネットの細い首を無造作に鷲掴みにしていた。
そのまま軽々と宙へ持ち上げられ、リネットの足が地面から離れてブラブラと揺れる。
(息が……っ……!)
酸素を遮断された苦しさに、視界が黒く明滅する。
リネットは喉に食い込む陶器のような指を引き剥がそうと爪を立てるが、ビクともしない。
まるで、鋼鉄の彫像に挑んでいるかのようだ。
力が抜け、愛用の剣が手から滑り落ちる。
「リネットさんっ!!!!!」
悲鳴に近い絶叫。
涙目で駆け出そうとするコルンを、モルガナの冷徹な一瞥が縫い止めた。
「動くな、小童。……貴様を試すつもりはない」
モルガナは興味なさげに鼻を鳴らすと、値踏みするようにコルンの長い耳へと視線を滑らせる。
「それに貴様……人間とエルフの『配合種』だな? ほう、珍しい。……そんな希少な標本を壊すのは忍びない。そこで大人しく座っていろ」
「……!」
(コ……ル……ン!!)
コルンへの侮蔑的な扱いに、リネットの中で消えかけていた意識が強烈に再点火する。
屈辱と怒り。それが最後の燃料となった。
リネットは薄れゆく意識の中、ブラブラと浮いている片足に、残った全魔力を注ぎ込む。
練り上げるのは、風の推力ではなく――爆発的な破壊力。
奥の手、『爆発する蹴り』。
(賭けるしか…ない…っ!)
だが、致命的な問題が一つ。
距離だ。
彼女は今、首を掴まれ、モルガナと密着している。
この距離で爆発を起こせば、攻撃者であるリネット自身もタダでは済まない。
自爆覚悟の特攻。
だが、今のまま窒息して終わるよりはマシだった。
(お願い……届け……ッ!!)
足の甲に集束した魔力が臨界点を超え、白熱する。
リネットは渾身の力を込め、モルガナのがら空きの脇腹へとその足を振り抜いた。
鼓膜をつんざく轟音と共に、赤黒い爆炎が二人の体を飲み込む。
至近距離での炸裂。
衝撃波がリネット自身の体を容赦なく打ち据え、皮膚を焼く熱風が全身を駆け巡った。
「そんなっ!! リネットさんっ!!!」
コルンが顔を覆いながら悲痛な声を上げる。
濛々と立ち込める黒煙。
爆心地の床は砕け、粉塵が舞い上がっている。
やがて、ゆっくりと煙が晴れていく。
そこにあった光景は――絶望そのものだった。
「……あ……ぅ……っ」
弱々しい吐息が漏れる。
リネットの衣服はあちこちが焦げ、白い肌には火傷と擦り傷が刻まれていた。
自らの技の反動でボロボロになった彼女は、しかし、地面に倒れてはいなかった。
まだ、吊るされていたのだ。
煙一つついていない、涼しい顔をしたモルガナの腕によって。
「っ……!!」
コルンの喉から、引き攣った音が漏れる。
リネットの首を締め上げる白い指は、ピクリとも緩まない。
酸素が遮断され、視界の端から黒いモヤが侵食していく。意識が泥沼に沈みかけた、その時。
「……ふん」
興味を失ったように、モルガナが腕を振った。
リネットの体は、壊れた人形のように無造作に空中へ放り出される。
(……地面……が、来……る……ッ!)
受身を取ろうにも、酸素不足で体が鉛のように重い。
「っ……!! リネットさん!!! 今僕が……!!」
悲痛な叫びと共に、魔力が奔流となって迸った。
コルンが突き出した杖の先から、モクモクと濃密な白煙が噴き出し、瞬く間に質量を持ったクッションとなる。
ボフンッ……!
「が、はっ……!?」
全身を砕くはずだった衝撃は、柔らかな雲に吸い込まれ、優しいバウンドへと変わった。
どうにか地面への激突を免れたリネットが咳き込んでいる間に、コルンが転がるように駆け寄ってくる。
「リネットさん! 飲んでください!!」
彼の手には、怪しげな濁った色の小瓶が握られていた。
震える手で蓋を開け、リネットの唇に押し当てる。
「……っ……んぐ……んぐっ……」
喉の渇きと痛み求めていた体が、強引に流し込まれた液体を貪る。
薬草の青臭さと、独特の苦味。
だが、それが胃に落ちた瞬間、カッと熱い火傷の痛みが引いていくのを感じた。
「はぁ……、はぁ……」
赤く腫れ上がっていた首筋や、光弾を殴って爛れていた拳の皮膚が、薄荷を塗ったようにスゥッとした清涼感に包まれ、再生していく。
荒い呼吸を繰り返すリネットの横で、コルンは祈るように空の瓶を握りしめていた。
その様子を、空中の怪物は静かに見下ろしていた。
先ほどまでの退屈な目は消え、今は実験結果を確認する研究者のような光を宿している。
「……ほう。そのリ・ポーション、貴様が作ったのか」
問いかけではない。確信を持った響きだった。
コルンがビクリと肩を震わせるのも待たず、モルガナは言葉を続ける。
「……見たところ、純度が低い。不純物の濾過が甘く、街で売っている市販品より数段質は落ちるな」
冷徹なダメ出し。
だが、その声色には奇妙な熱が含まれていた。
「だが、その若さでリ・ポーションの調合を成功させるとは……なかなかに見所があるではないか」
「え……?」
コルンが信じられないものを見る目で顔を上げる。
モルガナは、怯えるハーフエルフの少年を真っ直ぐに見据え、不敵に口角を上げた。
「ふむ……。エルフの悠久なる寿命と、人間の繊細な感性。その双方を併せ持つ貴様にならば、至れる場所があるだろう」
彼は教師が生徒を諭すように、重々しく告げた。
「さらに優秀な薬師になれる素質がある。……ゆめ、努力を怠らぬことだ」
だが、全身を叩きつけられた衝撃は殺しきれない。
「んぐぅ……っ、あっ……! はぁ、ぅ……はぁ……ッ」
肺の中の空気を強制的に吐き出され、喉の奥が引きつるような音が漏れる。
リネットは苦痛に顔を歪めながら、必死に酸素を取り込もうと肩を上下させた。
肋骨が軋み、視界がチカチカと明滅する。
だが、空中の支配者はそんな彼女の消耗に眉一つ動かさない。
「弱いな……」
温度のない声が降ってくる。
「オーウェンの弟子と聞いて、もう少しはやるものかと思っていたが……。とんだ期待外れだ」
その言葉は、物理的な攻撃以上にリネットのプライドを抉った。
師匠の名に泥を塗ったことへの悔しさが、全身の痛みを凌駕する。
「くっ……!!」
リネットは奥歯が砕けるほど強く噛み締めると、魔力を足裏へ集中させた。
爆発的な風の噴射。
(真っ直ぐに……速く……ッ!!)
ドォンッ!!
爆音と共に、リネットの体が一筋の矢となる。
先ほどとは比較にならない加速。
瞬きする間もなくモルガナの懐へ飛び込み、その勢いのまま剣を真横に薙いだ。
「だめだめだ。話にならん」
モルガナは今度こそ、結界すら張らなかった。
ただ、柳が風に揺れるように、最小限の動きで身体を逸らしただけ。
刃が、虚しく空を切る。
「え……?」
リネットの視線が彷徨うより早く、視界が白い影に覆われた。
ガッ。
「あ……が、っ……!?」
喉元に、冷たい万力が食い込む。
モルガナの手が、リネットの細い首を無造作に鷲掴みにしていた。
そのまま軽々と宙へ持ち上げられ、リネットの足が地面から離れてブラブラと揺れる。
(息が……っ……!)
酸素を遮断された苦しさに、視界が黒く明滅する。
リネットは喉に食い込む陶器のような指を引き剥がそうと爪を立てるが、ビクともしない。
まるで、鋼鉄の彫像に挑んでいるかのようだ。
力が抜け、愛用の剣が手から滑り落ちる。
「リネットさんっ!!!!!」
悲鳴に近い絶叫。
涙目で駆け出そうとするコルンを、モルガナの冷徹な一瞥が縫い止めた。
「動くな、小童。……貴様を試すつもりはない」
モルガナは興味なさげに鼻を鳴らすと、値踏みするようにコルンの長い耳へと視線を滑らせる。
「それに貴様……人間とエルフの『配合種』だな? ほう、珍しい。……そんな希少な標本を壊すのは忍びない。そこで大人しく座っていろ」
「……!」
(コ……ル……ン!!)
コルンへの侮蔑的な扱いに、リネットの中で消えかけていた意識が強烈に再点火する。
屈辱と怒り。それが最後の燃料となった。
リネットは薄れゆく意識の中、ブラブラと浮いている片足に、残った全魔力を注ぎ込む。
練り上げるのは、風の推力ではなく――爆発的な破壊力。
奥の手、『爆発する蹴り』。
(賭けるしか…ない…っ!)
だが、致命的な問題が一つ。
距離だ。
彼女は今、首を掴まれ、モルガナと密着している。
この距離で爆発を起こせば、攻撃者であるリネット自身もタダでは済まない。
自爆覚悟の特攻。
だが、今のまま窒息して終わるよりはマシだった。
(お願い……届け……ッ!!)
足の甲に集束した魔力が臨界点を超え、白熱する。
リネットは渾身の力を込め、モルガナのがら空きの脇腹へとその足を振り抜いた。
鼓膜をつんざく轟音と共に、赤黒い爆炎が二人の体を飲み込む。
至近距離での炸裂。
衝撃波がリネット自身の体を容赦なく打ち据え、皮膚を焼く熱風が全身を駆け巡った。
「そんなっ!! リネットさんっ!!!」
コルンが顔を覆いながら悲痛な声を上げる。
濛々と立ち込める黒煙。
爆心地の床は砕け、粉塵が舞い上がっている。
やがて、ゆっくりと煙が晴れていく。
そこにあった光景は――絶望そのものだった。
「……あ……ぅ……っ」
弱々しい吐息が漏れる。
リネットの衣服はあちこちが焦げ、白い肌には火傷と擦り傷が刻まれていた。
自らの技の反動でボロボロになった彼女は、しかし、地面に倒れてはいなかった。
まだ、吊るされていたのだ。
煙一つついていない、涼しい顔をしたモルガナの腕によって。
「っ……!!」
コルンの喉から、引き攣った音が漏れる。
リネットの首を締め上げる白い指は、ピクリとも緩まない。
酸素が遮断され、視界の端から黒いモヤが侵食していく。意識が泥沼に沈みかけた、その時。
「……ふん」
興味を失ったように、モルガナが腕を振った。
リネットの体は、壊れた人形のように無造作に空中へ放り出される。
(……地面……が、来……る……ッ!)
受身を取ろうにも、酸素不足で体が鉛のように重い。
「っ……!! リネットさん!!! 今僕が……!!」
悲痛な叫びと共に、魔力が奔流となって迸った。
コルンが突き出した杖の先から、モクモクと濃密な白煙が噴き出し、瞬く間に質量を持ったクッションとなる。
ボフンッ……!
「が、はっ……!?」
全身を砕くはずだった衝撃は、柔らかな雲に吸い込まれ、優しいバウンドへと変わった。
どうにか地面への激突を免れたリネットが咳き込んでいる間に、コルンが転がるように駆け寄ってくる。
「リネットさん! 飲んでください!!」
彼の手には、怪しげな濁った色の小瓶が握られていた。
震える手で蓋を開け、リネットの唇に押し当てる。
「……っ……んぐ……んぐっ……」
喉の渇きと痛み求めていた体が、強引に流し込まれた液体を貪る。
薬草の青臭さと、独特の苦味。
だが、それが胃に落ちた瞬間、カッと熱い火傷の痛みが引いていくのを感じた。
「はぁ……、はぁ……」
赤く腫れ上がっていた首筋や、光弾を殴って爛れていた拳の皮膚が、薄荷を塗ったようにスゥッとした清涼感に包まれ、再生していく。
荒い呼吸を繰り返すリネットの横で、コルンは祈るように空の瓶を握りしめていた。
その様子を、空中の怪物は静かに見下ろしていた。
先ほどまでの退屈な目は消え、今は実験結果を確認する研究者のような光を宿している。
「……ほう。そのリ・ポーション、貴様が作ったのか」
問いかけではない。確信を持った響きだった。
コルンがビクリと肩を震わせるのも待たず、モルガナは言葉を続ける。
「……見たところ、純度が低い。不純物の濾過が甘く、街で売っている市販品より数段質は落ちるな」
冷徹なダメ出し。
だが、その声色には奇妙な熱が含まれていた。
「だが、その若さでリ・ポーションの調合を成功させるとは……なかなかに見所があるではないか」
「え……?」
コルンが信じられないものを見る目で顔を上げる。
モルガナは、怯えるハーフエルフの少年を真っ直ぐに見据え、不敵に口角を上げた。
「ふむ……。エルフの悠久なる寿命と、人間の繊細な感性。その双方を併せ持つ貴様にならば、至れる場所があるだろう」
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