同僚の妻がパンツ濡らして待ってるから

横尾

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腹黒

子孫残さず胤残す。

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「おう明日逢えるか?」伝書バト飛ばして、「明日は主人とデート♡」とか、E妻から返って来ると、少しイラッとするから笑うね。ハートマークなんか付けやがって。人のもんだけど俺の女。何かこう変に歪んだ嫉妬心湧くよ。嫉妬と相まって、ほらまた雄犬のマーキング志向(嗜好)が沸々だ。

閑散期だとEもさ、仕事余裕だ。子供は独り立ちしてるから、夫婦でデートだ飯だってなるわけよ。奴は嫁が大好き人間だから。会社で「きょうは家内と叙々苑行くんだよな」とか、嬉しそうに情報吐くわけよ。スパイ(俺)が目の前にいるのに。歪な性格の俺は、ニンマリ悪魔の微笑みだよね。

会社で誰よりも頼って来てくれるEには申し訳ないんだけど、こりゃもう俺の性癖だからしょうがない。E夫妻が飯だデートだ行く前に、嫁さんを呼び出して、セックス。下腹ん中へ一発仕込むのが頗る爽快よ。

旦那と過ごす前に嵌めてやる。これが俺のフェチ、性癖。時間的に俺とのデートが終わったら、間髪入れず旦那と待ち合わせ場所へ、みたいな時間差がベスト。

例えば、E妻が服を買いたいと。服を選ぶのに時間がかかるから「あなた、早くしろって煩いから、昼飲みの店で一杯やってて」。みたいのがよくある訳よ。まあ世間でもよくある夫婦の姿だ。

Eが昼飲み屋行ってるだろ、E妻は服なんか選んでねえわ。息せき切って地下に停めてる俺の車に来る。1BOXの後部はカーテン閉めてあるから、2人とも急いでパンツ脱いで、対面で抱き合ってギッシギシ車を揺らしながら遣る。E妻51才、オジサン54才だよ、やるだろ俺ら。バカだろ。20代、30代の若者みたいにエネルギッシュだよ。不倫て言う魔物のお陰だねこれ。

背徳感てやつでE妻も盛り上がるし、俺もテンション上がる。E妻は俺のアイディアに賛同してやってくれてる訳で、勿論のこと俺の脅しとか命令は一切無い。お互いにセックスのテンション上げる要素として合意の上やってる。

考えるに、人生、真っ正直に生きるも、裏街道の不倫の途を歩くも、どっちも同じ。死んじまえば皆棺桶の中入って焼かれちまう。同じ末路。そんなら、好きなようにやりゃあいいんじゃない。
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