双子の世界見聞録〜転生したら生まれた集落で忌子呼ばわりされたからとりま双子の妹と一緒に世界を回ることにした話〜

瑠璃川翡翠

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零章 祝福された呪いの双子

五話、ダメだこりゃ

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この屋敷に世話になって早数週間…今日も今日とて、この屋敷からは…


「おい雷葉!!!」


ししょーであり、親代り(仮)のロゼルの怒声と爆発音が響いた。その原因は俺だ!!!!


「落雷を落とすなと何回言えば分かる!!?」


「俺だって好きでやってる訳じゃねえよ!!調節しようとは思ってんの!!」


「この数週間で庭が一面焼け野原だ…全く…だが見方を変えれば、雷葉の技は威力や有効範囲は言う事無しだな。逆に…」


ししょー(そう呼べってロゼルに言われた)は反対方向に居た風華に目を向けた。


「風華は緻密な神力コントロールが得意みたいだからな…本当に正反対と言うか…風華は攻撃系は抵抗が拭えないみたいだからな。お前とは違って」


「風華は優しいからな!!自慢の妹だ!」


「お前はもう少し加減と優しさを覚えろ」


「こんなに優しいじゃんか!!やだなあししょー!え、なんで黙んの?」


笑って言ったら無言で目を逸らされたんだけどなんでだよ!?


「風華!そろそろ切り上げて昼にしよう」


「…うん、師匠」


風華は風の精霊スピリットを使って浮かせていたリボンを降ろすと、タッタと走り寄ってきた。やっぱ俺の妹優勝。はい可愛い。


「昼飯は何が良い?」


「肉!!」


「何でも…」


食い付く俺と割とどうでも良さそうな風華にまたししょーが苦笑いを浮かべた。


「ふむ…肉を焼くか」


「よっしゃい!!俺が焼いてやる!」


「止めろ、黒焦げにする気か」


ふふん、肉だ肉だ~!ししょーは良く城下町?だっけか?この山を下りてちょっと歩いた所にある場所で俺達の日用品とか食糧とか買ってくれてるらしい。何か慕われてるみたいだから、めっちゃ色んな野菜とかデカイ肉とか抱えて帰ってくんの。最初めっちゃ吃驚した。

風華の神力は畑の野菜育てるのに持ってこいなんだよな…水と風…野菜には必要不可欠!!俺は野菜嫌いだけど、風華が育てたものなら何でも食う!!


「折角だ、バーベキューにするか。雷葉、お前焼き網出しっぱだっただろ」


「へ?あー…あー!あれか!火の神力調整の訓練の時のあれ!!わっすれてたわ…」


「全くお前は…移動するぞ」


この前、火の精霊スピリットの調節をする為に肉焼いたんだけど、焦がしたね。うんマジで炭だった。ししょーが時計ホロロギウム使って戻してくれた。肉が死ななくて良かったよ。うん。

その時、ししょー最初、時間止められるだけって言ったじゃん!って問い詰めたら、たった数十秒だから言わなくても良いと思った…って子犬みたいな顔で言われたから許した。アイツあれで百歳超えてんだからマジで詐欺。


「ほら雷葉、やってみろ」


「任せろ!!!行くぞ!蛍火!!」


これは火の神力の中では低威力!!これならちゃんと肉を焼ける筈だ!!!


「おい!雷葉!!!」


「何で!!??」


肉炎上したんだけど!?加減したよ!!?


「…馬鹿力…」


「ったく…時計ホロロギウム、巻き戻せ」


ししょーが指を鳴らすと、火達磨になったその場所に大きな時計が現れて、何事も無かった様に火は消えてた。良かった。…何でこうなんだよ。



【No.0.5・レオンハルト邸】


滞在期間 三週間


最近あった事 兄さんが庭を焼け野原にして、お肉を炭に変えて、師匠がそれを説教しながら戻してる。書くことも少なくなりそう。


神力について 兄さんはコントロールが苦手で高威力の攻撃が得意らしい。私は人を攻撃するのが苦手で、コントロールは得意。まだ分かった事は少ない。


記載者 彼岸風華


記載場所 レオンハルト邸、自室



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