双子の世界見聞録〜転生したら生まれた集落で忌子呼ばわりされたからとりま双子の妹と一緒に世界を回ることにした話〜

瑠璃川翡翠

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壱章 始まりの街・ステンリア

四話、馬鹿だろお前!!!

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「ふぃー…こんなもんか。あんま大したこと無かったな」


「そうだね。森に居たサーペントの方が強かったみたい。毒食らわなくて良かったね」


「サラッと傷を抉るなよ…」


剣を鞘にしまって、さっき逃げてきた奴に目を向ける。まだガタガタ震えてるコイツはマジで情け無く見える


「おい、お前何でこんな場所にいたんだよ」


「ここは、高難易度の依頼の場所…どうして来たの?」


「え、えっとぉ…こ、このユーリエの森には、珍しい鳥が生息してるんだ。あと、空気と魔力が澄んだ場所じゃないと自生しない薬草とか!それを観察しに来たんだけど…」


成程な…コイツ、此処に討伐対象のサーペントが居るって知らずにノコノコ入ってきて襲われたのかよ…馬鹿じゃん!!!


「でも、君達強いんだねぇ…ボクよりも歳下なのに凄いよ…!本当にありがとう。ボクの名前はジャック。ジャック・レスターだよ。魔法系系動植物の研究者をやってるんだ」


気弱そうに笑う茶色の目に雀斑そばかす。大きな丸眼鏡を掛けて少しブカブカとしている白衣を着ているコイツ。ジャックは、研究者と言うには若いと思う。俺からすると、研究者って爺ちゃんとかオッサンのイメージがあるからな!


「君達が助けてくれなかったらきっと今頃あの世だったね!そうだ、君達は何処かのギルドに所属してるの?ギルドの用事が無ければ、お礼をさせてもらえないかな?命の恩人だもん!ボクが所属してるギルドに招待させて!」


「ん?俺達は無所属だから、別にいいんだけどな!だけど、依頼の報酬をギルドファームに貰いに行かなきゃなんだわ」


「そ、それくらいなら待つよ!って君達ギルド無所属なの!?そんなに強いなら、色んなギルドから引くて数多なのに!」


何か帰ろうとしたらコイツ普通にトコトコ着いて来てんだが??


「俺達は二人で旅してるからな。お前はその観察はいいのかよ」


「あ、それなら大丈夫!絵も描いて、サンプルを採取して写真を撮って、よし帰ろう!ってなった時に襲われたんだ!」


「…そーかい…」


なんかコイツ疲れんな…あった事ない人種だからか?いや、割とアビィの姉ちゃんにも似てるか、このテンション。


「あ、名前聞いて無かったね!君達の名前は?教えてくれる?」


「名前くらいでケチんねぇよ…俺は雷葉だ!こっちが可愛い俺の双子の妹の風華。あ、風華にちょっかい掛けたら処すからな」


「兄さん、怖いから」


仕方ねえだろ!!お前可愛いんだからな!?名前は、ししょーとの話し合いでファミリーネームは名乗らない事にしてる。何かこの作りの名前は珍しいみたいだし、署名する時もライハ・ヒガン。フウカ・ヒガンって書けって言われたんだけど…面倒臭いよなぁ…名前くらい好きにさせて欲しいわ


「ライハ君にフウカちゃんだね!いい名前だ!でもあんまり聞かないね。出身は何処なの?」


「はは、それ以上はぜってぇ答えねぇ」


「あ、ごめんね!?」


ししょーもせんせーも過保護なんだよなぁ…俺達の情報は本当に信頼できる奴以外には必要最低限しか教えるなってさ。こーんな弱々しくてナヨナヨしてる此奴の何が怪しいんだか…まっ従っときますけどね?
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