双子の世界見聞録〜転生したら生まれた集落で忌子呼ばわりされたからとりま双子の妹と一緒に世界を回ることにした話〜

瑠璃川翡翠

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壱章 始まりの街・ステンリア

五話、人は見かけによらねぇって言葉痛感したわ

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「ほ、本当に討伐したの…!?」


「そうだよ!!報酬をくれ!」


最初に難癖付けてきた奴が無傷で帰って来た俺達を見て目を見開いたって思ったらこれだよ!どんだけ信用してねぇんだ!!


「ほらよ!サーペントの牙と血液だ!これで証明になんだろ。この辺りじゃ売ってねえみたいだしな!!」


猛毒が詰まった牙を二本、血液の入った瓶を三本カウンターに叩き付けた。……割れてねぇよな???


「…依頼完了、承認致しました。報酬は、奥でジェンキンスがお待ちです。お進み下さい」


あ、素直に通してくれた。ヒャッフゥ!!!楽でいいぜ!


「よかったね。兄さん」


「おう!」


「君達、何でギルドファームのマスターと知り合いなの!?色んなギルドのマスターでさえ会えないって有名なのに…」


え、そんなレアな奴だったのかあのオッサン…鳥肌立って来た…俺、今月の運使い果たしたかな…それは勘弁なんだけど。

木造のギルドファームの奥へと足を進めると、まあ何とも豪華な部屋にジェンキンスのオッサンらしき人影が見えた。


「おーい!帰って来たぜー!」


「ライハ君!?言葉遣い不味いんじゃ…!」


気にしない!!!お、ジェンキンスのオッサンが椅子から立ち上がってこっち来た。ふむ…改めて見ると、良い服着てんな此奴。流石ギルドファームのマスターだわ。


「お帰り。流石に早かったね…彼は?」


「依頼の道中で知り合いました」


「は、初めまして…!ジェンキンスさん!ボクは、このステンリアの研究者ギルド・スタディアのギルドマスターをしているジャック・レスターと申します!お会い出来て光栄です!!」


はぁ!!?お前ギルドマスターとか聞いてねぇんだけど!!こんな弱そうな奴もやしがか!?見えねー…


「スタディアか。噂は聞いているよ。魔法系動植物を主とした研究をしているギルドだね。かなり有益な成果を出しているそうで、此方こそ会えて嬉しいよ」


「そ、そんな!!皆も喜びます!!」


マジでオッサンすげぇ奴なんだろうなぁ…そんな奴に旅開始早々会えるとか俺達って幸先いいのかもな!!


「却説、若き冒険者よ。ふむ、この呼び方は些か不便だな。名前を教えてくれないか?」


「俺が雷葉!こっちが妹の風華だ!」


「ライハ君にフウカ君だね。さあこっちへおいで。御褒美をあげよう」


よっしゃ!!風華も心なしか目がキラキラしてんな。無理もないか。いかんせん俺と風華か御褒美と言う言葉に弱い!!ししょーが良く御褒美って言って美味いものとか買ってきてくれたからだな!!チョロい?うるせぇよ!!


「まず、ライハ君にはこの短剣をあげよう。私が贔屓にしている鍛冶屋ギルドのマスターに作ってもらったものだ。とても貴重だから大切にしなさい」


「…!ありがとな!!カッケェ…!」


短剣は銀色の刀身に柄に黄色い宝石が付いてるんだ!!なんか、せんせーに貰ったやつとお揃いなのいいな!


「フウカ君には、この魔導書を。呪文だけでなく数多の魔術、薬草や魔法動物について書かれている。小さく形を変化させられる優れものだ。王都と都立図書館が閉館する際に貰ってね。私が持っていても宝の持ち腐れだからな」


「…!ありがとうございます!」

風華も嬉しそうで何よりだ!!!俺も気分最高だぜ!!


「喜んでくれた様で何よりだよ。御褒美も渡せたし、私はそろそろステンリアを発つよ。そうだ、見た目での依頼内容の判断はなるべく行わない様に通達しておくよ。それでは頑張ってくれ。ライハ君、フウカ君」


「おう!またな~!」


オッサンは満足気に笑って部屋を出て行った。却説、俺達も行くかね!


「よし!此処からはボクが案内するからね!2人とも着いてきて!」


あ…此奴の事…すっかり忘れてたわ…
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