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弐章 蒸気の国・エンジーム
九話、私対人戦出来るか分かんないんだけど…
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「ただいま風華マジで助けて!!!」
「うん、まずそれに至った経緯を説明して」
調べ物も終わってマキアとお茶をしてたら、帰ってきた兄さんの最初の言葉。我が双子ながら語彙が無さ過ぎないかな…
「ボア倒してたんだよ。手当たり次第」
「何でその一言で伝わると思ったの?」
「いやもっと話すから!!!」
兄さんが助けを求めてくるなんて珍しい事もあるんだね。ご飯とお掃除の時くらいしかこんなに懇願しないのに。そんなに一大事?
「取り敢えず目に付いたボアを撃退して、帰ろうとしたら変な奴が拍手しながら近付いて来てよ。ギルドに勧誘された訳」
「普通に断りなよ」
「断ったよ!!したら俺に拒否権は無いって言われて剣盗られた!!」
泥棒…?にしてもかなり横暴な人だね。拒否権はあって欲しかったんだけど…
「そんで、返して欲しいなら自分のギルドに来て決闘しろってさ。しかもそのギルドマスターと風華がだ」
「待って私?」
「そうなんだよ!!問答無用で風華にされた」
私あの場に居なかったのに何で初対面の人と決闘しないといけないの?しかも負けたら兄さんギルド行き?困る…流石にマキアと一緒にでも兄さんが居ないと旅を続けられる自信無い…
「…対人戦…」
「何とか止めようとしたんだけど、聞く耳持たれなくてよ…あんのナルシ野郎絶対次あったらブッ飛ばす!!!」
「拒否権無いなら行くしか無いね。兄さんと兄さんの剣が掛かってるし」
でも不安はある…最悪神力を使ってでも勝たないと…魔術の鍛錬もしたい…
「兄さん、その決闘いつ」
「明日」
「分かった。マキア、兄さん。この後鍛錬行くから付き合って」
兄さんには体の動かし方を聞いて、マキアには全体的なアドバイスを貰いながら鍛錬すれば、付け焼き刃でも一日なら何とかなる筈…ギルドマスターとの決闘…でも…絶対負けられない
「マキア、私は支度をして来るから、夕飯の仕上げをお願い。それをバスケットに入れて置いといて」
「畏まりました」
「兄さん、受けたからにはしっかり付き合って貰うから。絶対寝かせない」
「風華、悪い事は言わん。その言い方には語弊が生まれる。とても大きな語弊が。だが良い。ありがとうございます」
兄さん何言ってるんだろ…兎に角久し振りに魔術と神力の鍛錬しなきゃね。少し鈍ったかもしれないし…
「…ごめんな、風華」
「いいよ。今回珍しく兄さんが原因じゃ無いみたいだし。それに…対人戦はこれからも着いて回るかもしれない…いつまでも苦手だからって逃げてられないもの」
「お前は本当に強くて良い子だな!!!」
クシャクシャと乱された髪を手櫛で直し、壁に掛かっている鏡に写る自分を見つめた。左右の色の違う瞳と視線が合わさった。
「…よし、行こ」
「よっしゃ!!」
「サポートはお任せを」
取り敢えずは明日の決闘に勝つ。それだけ考えて鍛錬しかないね。
「うん、まずそれに至った経緯を説明して」
調べ物も終わってマキアとお茶をしてたら、帰ってきた兄さんの最初の言葉。我が双子ながら語彙が無さ過ぎないかな…
「ボア倒してたんだよ。手当たり次第」
「何でその一言で伝わると思ったの?」
「いやもっと話すから!!!」
兄さんが助けを求めてくるなんて珍しい事もあるんだね。ご飯とお掃除の時くらいしかこんなに懇願しないのに。そんなに一大事?
「取り敢えず目に付いたボアを撃退して、帰ろうとしたら変な奴が拍手しながら近付いて来てよ。ギルドに勧誘された訳」
「普通に断りなよ」
「断ったよ!!したら俺に拒否権は無いって言われて剣盗られた!!」
泥棒…?にしてもかなり横暴な人だね。拒否権はあって欲しかったんだけど…
「そんで、返して欲しいなら自分のギルドに来て決闘しろってさ。しかもそのギルドマスターと風華がだ」
「待って私?」
「そうなんだよ!!問答無用で風華にされた」
私あの場に居なかったのに何で初対面の人と決闘しないといけないの?しかも負けたら兄さんギルド行き?困る…流石にマキアと一緒にでも兄さんが居ないと旅を続けられる自信無い…
「…対人戦…」
「何とか止めようとしたんだけど、聞く耳持たれなくてよ…あんのナルシ野郎絶対次あったらブッ飛ばす!!!」
「拒否権無いなら行くしか無いね。兄さんと兄さんの剣が掛かってるし」
でも不安はある…最悪神力を使ってでも勝たないと…魔術の鍛錬もしたい…
「兄さん、その決闘いつ」
「明日」
「分かった。マキア、兄さん。この後鍛錬行くから付き合って」
兄さんには体の動かし方を聞いて、マキアには全体的なアドバイスを貰いながら鍛錬すれば、付け焼き刃でも一日なら何とかなる筈…ギルドマスターとの決闘…でも…絶対負けられない
「マキア、私は支度をして来るから、夕飯の仕上げをお願い。それをバスケットに入れて置いといて」
「畏まりました」
「兄さん、受けたからにはしっかり付き合って貰うから。絶対寝かせない」
「風華、悪い事は言わん。その言い方には語弊が生まれる。とても大きな語弊が。だが良い。ありがとうございます」
兄さん何言ってるんだろ…兎に角久し振りに魔術と神力の鍛錬しなきゃね。少し鈍ったかもしれないし…
「…ごめんな、風華」
「いいよ。今回珍しく兄さんが原因じゃ無いみたいだし。それに…対人戦はこれからも着いて回るかもしれない…いつまでも苦手だからって逃げてられないもの」
「お前は本当に強くて良い子だな!!!」
クシャクシャと乱された髪を手櫛で直し、壁に掛かっている鏡に写る自分を見つめた。左右の色の違う瞳と視線が合わさった。
「…よし、行こ」
「よっしゃ!!」
「サポートはお任せを」
取り敢えずは明日の決闘に勝つ。それだけ考えて鍛錬しかないね。
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