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弐章 蒸気の国・エンジーム
二十六話、よし、処刑
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風華を求めて三千里。嘘、十分くらい全力疾走してるだけなんだけど。
「方角は本当に合っているのかい!?」
「それだけは自信持って合ってるって言えるから安心しろ!!」
だってヴォルトが教えてくれてるかんな!俺だけだったらとっくに立ち止まってるわ!
「確かに今日フウカとマキアはこの森に行くと言っていたが…」
その時、森の中からピシャーン!!と言う落雷が落ちた様な音が聞こえてきた。何だ?あ、そうか!マキアか!マキアの攻撃は電気を通してるからヴォルトも反応して…だったら…今風華とマキアは…
「戦闘中…?」
「急ごうライハ。胸騒ぎがする」
「分かってんよ」
示し合わせた訳でも無く、俺とナルシ野郎は音の方へと駆け出した。クソッもっと早く動けや俺の足!!
見渡すと、所々凍ってる…これは風華の魔法…何が起きてんだよ!!
「マキア下がって!」
「しかし…!」
「早く!!」
二人の焦った様な声が聞こえる。俺の心臓が一層早くなる。あんな風華の声…家が燃えた時くらいしか聞いた事…
「…ッ!!」
「フウカ様!!」
「だ、大丈夫…」
木々の間を抜けて少し開けた場所に着いた。其処には、足から血を流して痛みに顔を歪めてる風華と心無しか焦っている様な表情のマキア。そして薄く口角を上げてるフードを深く被った男が居た。は?
「終いだ。餓鬼」
「ぁ…」
「フウカ様ッ」
風華に向かって矢が放たれた。けど、そんなん俺がへし折る。ふざけんな
「んだよ、お前。まだ餓鬼が居たのか」
「兄さ…」
「テメェ…何俺の妹に手ェ出してくれてんだ。死ぬか殺されるか選べ」
風華の近くには倒れたアクリスの姿があった。成程な…お前、此奴を守ろうとして派手に動けなかったのか…優しいな…風華は…
「成程、イーブルギルドか…動きを見せないと思っていたらこんな秘密裏に密猟かい?全く美しくないね。レディに怪我まで負わせるとは…何て野蛮な…」
「お前最近俺等の周りを嗅ぎ回ってるギルドの奴か。丁度良い。見せ締めにしてやろうか。俺等の邪魔をするとこうなるって…」
「煩えよ。俺は今ムカついてんだ。その口開くな」
あーあー、思わず斬り掛かっちまった。久し振りのブチ切れだぞ俺。風華の顔色も悪いし、あの矢、毒でも仕込んでんじゃねえよな。まあ風華は優秀だから解毒なら何とか出来るだろうけど…
「なあ、俺の妹に何したよ」
「あ?俺の狩りの邪魔したからな。ちょっくら麻痺毒を仕込ませて貰ったよ。本当はガトリング持ってる其方を狙ってたんだけどよ。彼奴、ちょこまかと魔術で妨害して来たかんな。強めのやつをプレゼントだ」
「へえ…」
空気が冷えて、俺の剣を持つ手に力が入るのが分かる。取り敢えず…
「一回死んでから話聞かせろや」
俺怒ってんだわ。
「方角は本当に合っているのかい!?」
「それだけは自信持って合ってるって言えるから安心しろ!!」
だってヴォルトが教えてくれてるかんな!俺だけだったらとっくに立ち止まってるわ!
「確かに今日フウカとマキアはこの森に行くと言っていたが…」
その時、森の中からピシャーン!!と言う落雷が落ちた様な音が聞こえてきた。何だ?あ、そうか!マキアか!マキアの攻撃は電気を通してるからヴォルトも反応して…だったら…今風華とマキアは…
「戦闘中…?」
「急ごうライハ。胸騒ぎがする」
「分かってんよ」
示し合わせた訳でも無く、俺とナルシ野郎は音の方へと駆け出した。クソッもっと早く動けや俺の足!!
見渡すと、所々凍ってる…これは風華の魔法…何が起きてんだよ!!
「マキア下がって!」
「しかし…!」
「早く!!」
二人の焦った様な声が聞こえる。俺の心臓が一層早くなる。あんな風華の声…家が燃えた時くらいしか聞いた事…
「…ッ!!」
「フウカ様!!」
「だ、大丈夫…」
木々の間を抜けて少し開けた場所に着いた。其処には、足から血を流して痛みに顔を歪めてる風華と心無しか焦っている様な表情のマキア。そして薄く口角を上げてるフードを深く被った男が居た。は?
「終いだ。餓鬼」
「ぁ…」
「フウカ様ッ」
風華に向かって矢が放たれた。けど、そんなん俺がへし折る。ふざけんな
「んだよ、お前。まだ餓鬼が居たのか」
「兄さ…」
「テメェ…何俺の妹に手ェ出してくれてんだ。死ぬか殺されるか選べ」
風華の近くには倒れたアクリスの姿があった。成程な…お前、此奴を守ろうとして派手に動けなかったのか…優しいな…風華は…
「成程、イーブルギルドか…動きを見せないと思っていたらこんな秘密裏に密猟かい?全く美しくないね。レディに怪我まで負わせるとは…何て野蛮な…」
「お前最近俺等の周りを嗅ぎ回ってるギルドの奴か。丁度良い。見せ締めにしてやろうか。俺等の邪魔をするとこうなるって…」
「煩えよ。俺は今ムカついてんだ。その口開くな」
あーあー、思わず斬り掛かっちまった。久し振りのブチ切れだぞ俺。風華の顔色も悪いし、あの矢、毒でも仕込んでんじゃねえよな。まあ風華は優秀だから解毒なら何とか出来るだろうけど…
「なあ、俺の妹に何したよ」
「あ?俺の狩りの邪魔したからな。ちょっくら麻痺毒を仕込ませて貰ったよ。本当はガトリング持ってる其方を狙ってたんだけどよ。彼奴、ちょこまかと魔術で妨害して来たかんな。強めのやつをプレゼントだ」
「へえ…」
空気が冷えて、俺の剣を持つ手に力が入るのが分かる。取り敢えず…
「一回死んでから話聞かせろや」
俺怒ってんだわ。
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