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参章 芸術の国・アーティオン
三十六話、私も護られてばかりは嫌
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「こっちじゃ。もうすぐに出口が見える」
「…兄さん…」
「大丈夫です、フウカ様。ライハ様とレオン様を信じましょう」
マキアの言葉に頷いて、一心不乱に隠し通路を走り抜ける。あ、明るくなってきた。
「やあやあ、待っていたよ」
「デュース!アンタ…!」
「おや、キャシーに先代マスターまでご一緒とは…中々面白い組み合わせだね」
先代マスター?じゃあ、シュピーゲルさんが魔術師を護る会の前のマスターさんって事?そんな繋がりが…それにやっぱり…
「デュースさんは…イーブルギルドの人だったんですか…?」
「そうだね。魔術師を匿ってるギルドの噂を聞いて、良質な商品に成り得るんじゃないかと潜入したが…連れて来るのは弱い魔術師ばかりでそろそろお暇しようと思ってたんだ…でも…」
デュースさんの嫌な視線が私とマキアに向けられた。舐め回す様な、品定めする様な、そんな視線。
「こんな莫大な魔力と素晴らしい技術を持つ若い子どもの魔術師に魔導人形!しかも女の子と来たら更に値が上がるんだ…それに…御使なんだってね。君達」
「…!何処でそれを」
「マスターの部屋に簡易的な盗聴魔術を仕掛けてあってね。偶々聞こえてしまったんだ。実に良い出会いをしたよ」
デュースさんの後ろにも沢山のイーブルギルドメンバーらしき人達が武器を構えてる。この中で戦えるのは私とマキア…キャシーさんとシュピーゲルさんは此処にいたら危ない…
「双子の御使…今まで出会った事が無いから分からないけど…マニアには多額の値段が付きそうだ。奴隷市よりかは王族の方面への闇オークションかな…どちらにせよ、君達を逃すつもりは毛頭無いよ。魔導人形も良いね。見た感じ、ステンリアのギルドで作られた話題になってる魔導人形だろう?雷伝石と輪廻石を組み込まれた感情が育つ人の様な魔導人形…まだその片鱗は見られないけど」
「…私の事まで調べられていたんですか…」
「フウカの事も仲間から聞いてるよ。アーティオンで一度会った事があるみたいだね。その時に君の戦闘スタイルも聞いたよ。氷の武器を作り出して戦う遠距離方…マキアもそうだ。ガトリングと雷を扱った攻撃。だからこのメンバーで来させてもらった」
ニヤニヤを嗤っている人達は、全員が全身を覆えるくらいの大きな盾を持っていた。遠距離だと威力も近距離に比べて落ちるから、私達が確かに不利…どうしようか…
「降伏するなら、中の護る会のメンバーには手を出さないって約束するよ。私にも多少の時間を共に過ごしたメンバーへの情はある。勿論、君の大切なお兄さんと仲間も傷一つ付けない」
「嘘」
「何で嘘だと思うのかな?」
「最初から降伏を求めるなら、態々二軍編成をして同時になんて攻め込まない。貴方達の目的は私達の捕縛でしょ?あわよくば何方かを先に捕まえて片方への人質にしようと思ってる。違う?」
私の言葉にデュースさんが上品に笑った。正解だったみたいだね。だからこそ、私は戦う道を選ぶよ。もう御使って事がバレてるなら、神力を使えない理由が無いからね。
「…兄さん…」
「大丈夫です、フウカ様。ライハ様とレオン様を信じましょう」
マキアの言葉に頷いて、一心不乱に隠し通路を走り抜ける。あ、明るくなってきた。
「やあやあ、待っていたよ」
「デュース!アンタ…!」
「おや、キャシーに先代マスターまでご一緒とは…中々面白い組み合わせだね」
先代マスター?じゃあ、シュピーゲルさんが魔術師を護る会の前のマスターさんって事?そんな繋がりが…それにやっぱり…
「デュースさんは…イーブルギルドの人だったんですか…?」
「そうだね。魔術師を匿ってるギルドの噂を聞いて、良質な商品に成り得るんじゃないかと潜入したが…連れて来るのは弱い魔術師ばかりでそろそろお暇しようと思ってたんだ…でも…」
デュースさんの嫌な視線が私とマキアに向けられた。舐め回す様な、品定めする様な、そんな視線。
「こんな莫大な魔力と素晴らしい技術を持つ若い子どもの魔術師に魔導人形!しかも女の子と来たら更に値が上がるんだ…それに…御使なんだってね。君達」
「…!何処でそれを」
「マスターの部屋に簡易的な盗聴魔術を仕掛けてあってね。偶々聞こえてしまったんだ。実に良い出会いをしたよ」
デュースさんの後ろにも沢山のイーブルギルドメンバーらしき人達が武器を構えてる。この中で戦えるのは私とマキア…キャシーさんとシュピーゲルさんは此処にいたら危ない…
「双子の御使…今まで出会った事が無いから分からないけど…マニアには多額の値段が付きそうだ。奴隷市よりかは王族の方面への闇オークションかな…どちらにせよ、君達を逃すつもりは毛頭無いよ。魔導人形も良いね。見た感じ、ステンリアのギルドで作られた話題になってる魔導人形だろう?雷伝石と輪廻石を組み込まれた感情が育つ人の様な魔導人形…まだその片鱗は見られないけど」
「…私の事まで調べられていたんですか…」
「フウカの事も仲間から聞いてるよ。アーティオンで一度会った事があるみたいだね。その時に君の戦闘スタイルも聞いたよ。氷の武器を作り出して戦う遠距離方…マキアもそうだ。ガトリングと雷を扱った攻撃。だからこのメンバーで来させてもらった」
ニヤニヤを嗤っている人達は、全員が全身を覆えるくらいの大きな盾を持っていた。遠距離だと威力も近距離に比べて落ちるから、私達が確かに不利…どうしようか…
「降伏するなら、中の護る会のメンバーには手を出さないって約束するよ。私にも多少の時間を共に過ごしたメンバーへの情はある。勿論、君の大切なお兄さんと仲間も傷一つ付けない」
「嘘」
「何で嘘だと思うのかな?」
「最初から降伏を求めるなら、態々二軍編成をして同時になんて攻め込まない。貴方達の目的は私達の捕縛でしょ?あわよくば何方かを先に捕まえて片方への人質にしようと思ってる。違う?」
私の言葉にデュースさんが上品に笑った。正解だったみたいだね。だからこそ、私は戦う道を選ぶよ。もう御使って事がバレてるなら、神力を使えない理由が無いからね。
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