私の平穏ライフをお返しやがれください!!

瑠璃川翡翠

文字の大きさ
1 / 232
一章【平穏ライフを目指して】

お前ら帰りやがれ下さい

しおりを挟む
初めまして皆様。私の名前はアリア。アリア・ローゼリッタと申します。今年から名門校、エトワリア学園に入学する15歳。只今、絶賛中庭でお茶会を催しております。と、自己紹介はこの辺にしまして、一言…



コホン…失礼、少し言葉が乱れましたね。何を隠そう私の前世は所謂いわゆる社畜…そして今私が生きているこの世界は前世で言えば少女漫画【君と愛するこの世界】略して【キミアイ】の世界と言えます。まぁ、私もその少女漫画は好きでしたし、何なら全巻持っていましたよ?えぇ…しかしです。本当に転生とか聞いていませんしそして何よりは


「アリアどうしたの?体調悪い?」


目の前にはこの物語のヒロインこと私の親友、マーガレット・ミハイラがいるのです。はい、ここで皆様に問題です。私アリアはこの物語では何という立ち位置にいる筈でしょうか。せーの

〈〈〈モブ!!!〉〉〉

はい、モブです。それが正しいのです。私の記憶が正しければ、アリアとマーガレットは学校のクラスメイト程度の認識だった筈です。なのに


「いえ、大丈夫ですよ。マギィ。お気遣いありがとう。貴女は相変わらず優しいですね」


何故幼馴染になっているんでしょうねぇ。そしてその隣には


「アリア、何かあれば言うんだよ?君は体が弱いんだ。また倒れたりしたら…」


はい、これまたキミアイの主要キャラ。本来マーガレットだけの幼馴染であるミア・フォーカスです。ミアは名が女性らしいと幼い頃からコンプレックスだったんですが、マーガレットとのやり取りでそのコンプレックスを克服していく…実はキミアイ…ゲームにもなっていて其々ルートがあるのです。ミアルートはかなり人気だった記憶があります。


「ミアは心配しすぎです。私より、マギィの方が危なっかしくて目が離せないでしょう」


「あー!アリア酷い!!」


天真爛漫、純真無垢…そんな言葉が似合う彼女


「僕からしたら、2人とも放って置けないよ。マギィが危なっかしいのも、アリアが人に頼らないのも、僕は知ってるからね」


温柔敦厚、眉目秀麗…そんな言葉が似合う彼。

そんな主要キャラの2人に囲まれてる私の気持ちになってみろって話です。私?私は平々凡々どこにでもいるモブですよ。この2人がモブにしてくれないだけで…


「アリアもエトワリア学園に入学するんでしょう?同じクラスだったらいいなぁ…アリアが居れば安心だもん!」


「それは嬉しいですが、マギィはもう少し勉強に力を入れて下さいね。動物やお洒落に詳しいのは素晴らしい事ですが、帝王学やマナー…まだまだ貴女に必要なものでしょう」


マーガレットは兎に角天真爛漫です。悪く言えば落ち着きがありません。よくテーブルクロスを引っ張り、上の料理を散乱させたり、ワルツではほぼ100%の確率で相手の足を踏みます。その一方で、動物への接し方や人に似合うドレス等を選ぶセンスは飛び抜けています。が、エトワリアは貴族らしい振る舞いを学ぶ場です。

正直私も今では今では慣れましたが、この常に敬語&営業スマイルは元社畜にはキツいものがありました。そしてエトワリア学園はとても厳格で歴史的にも古い学校ですから、私はとても行きたくありません。ええ、入学推薦書を破り捨てたいくらいです。


「座学やマナーはマギィには難関な問題になりそうだね。あとダンスも…」


「うぅ~だって難しいんだもん…何でアリアはそんなに完璧に出来るの?」


「日頃から実践していますし、ここで生活していれば自然に身につくものでしょう」


マーガレットは目の前で唸っています。原作でもそうだったのですが、マーガレットは兎に角難しいものが嫌いなんですよね。そんな自由奔放さが様々なキャラクターの心を掴んだんだの思いますが…

何故マーガレットがこんなにもマナーを知らないかと言うと、元が貴族の生まれではないからです。マーガレットの母親は元々街でパン屋を営む女性でしたが、彼女の母親は病死。父親は行方不明…母親の親族が今のマーガレットの家族であるミハイラ家の人達なのです。

原作でもマーガレットのテストの順位は下から数えた方が早い…いえ、1番下だったので…それがもう彼女の成績を物語っていますね。

まぁ私が言いたいことはただ一つです


〈〈〈お前ら帰りやがれ下さい!!〉〉〉

しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

悪役令嬢ではありません。肩書きはただの村人ですが、いつの日か名だたる冒険者になっていた。

小田
ファンタジー
 ポッチ村に住んでいる少女ルリ。彼女には特別な力があった。彼女が六歳の時、ルリの母親は娘の力を封印した。村長はルリの母の遺言どおり、実の娘のように大切に育ててーー。十四歳を迎えたルリはいつものように山に薬草を採取しにいった。すると、偶然倒れている騎士を発見。ルリは家に運んで介抱するが、騎士ではなく実は三代公爵家の長男であった。 村人の少女ルリが学園に行ったり、冒険をして仲間と共に成長していく物語です。  

ワンチャンあるかな、って転生先で推しにアタックしてるのがこちらの令嬢です

山口三
恋愛
恋愛ゲームの世界に転生した主人公。中世異世界のアカデミーを中心に繰り広げられるゲームだが、大好きな推しを目の前にして、ついつい欲が出てしまう。「私が転生したキャラは主人公じゃなくて、たたのモブ悪役。どうせ攻略対象の相手にはフラれて婚約破棄されるんだから・・・」 ひょんな事からクラスメイトのアロイスと協力して、主人公は推し様と、アロイスはゲームの主人公である聖女様との相思相愛を目指すが・・・。

3歳で捨てられた件

玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。 それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。 キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。

【本編完結】転生令嬢は自覚なしに無双する

ベル
ファンタジー
ふと目を開けると、私は7歳くらいの女の子の姿になっていた。 きらびやかな装飾が施された部屋に、ふかふかのベット。忠実な使用人に溺愛する両親と兄。 私は戸惑いながら鏡に映る顔に驚愕することになる。 この顔って、マルスティア伯爵令嬢の幼少期じゃない? 私さっきまで確か映画館にいたはずなんだけど、どうして見ていた映画の中の脇役になってしまっているの?! 映画化された漫画の物語の中に転生してしまった女の子が、実はとてつもない魔力を隠し持った裏ボスキャラであることを自覚しないまま、どんどん怪物を倒して無双していくお話。 設定はゆるいです

転生皇女セラフィナ

秋月真鳥
恋愛
公爵家のメイド・クラリッサは、幼い主君アルベルトを庇って十五歳で命を落とした。 目覚めたとき、彼女は皇女セラフィナとして生まれ変わっていた——死の、わずか翌日に。 赤ん坊の身体に十五歳の記憶を持ったまま、セラフィナは新しい人生を歩み始める。 皇帝に溺愛され、優しい母に抱かれ、兄に慈しまれる日々。 前世で冷遇されていた彼女にとって、家族の愛は眩しすぎるほどだった。 しかし、セラフィナの心は前世の主・アルベルトへの想いに揺れ続ける。 一歳のお披露目で再会した彼は、痩せ細り、クラリッサの死を今も引きずっていた。 「わたしは生涯結婚もしなければ子どもを持つこともない。わたしにはそんな幸福は許されない」 そう語るアルベルトの姿に、セラフィナは決意する。 言葉も満足に話せない。自由に動くこともできない。前世の記憶を明かすこともできない。 それでも、彼を救いたい。彼に幸せになってほしい。 転生した皇女が、小さな身体で挑む、長い長い物語が始まる。 ※ノベルアップ+、小説家になろうでも掲載しています。

転生ヒロインは不倫が嫌いなので地道な道を選らぶ

karon
ファンタジー
デビュタントドレスを見た瞬間アメリアはかつて好きだった乙女ゲーム「薔薇の言の葉」の世界に転生したことを悟った。 しかし、攻略対象に張り付いた自分より身分の高い悪役令嬢と戦う危険性を考え、攻略対象完全無視でモブとくっつくことを決心、しかし、アメリアの思惑は思わぬ方向に横滑りし。

悪役令嬢の妹(=モブのはず)なのでメインキャラクターとは関わりたくありません! 〜快適な読書時間を満喫するため、モブに徹しようと思います〜

詩月結蒼
ファンタジー
白髪碧眼の美少女公爵令嬢に転生した主人公が「私って、主要人物なの!?」となり、読書のため脇役を目指し奮闘するお話です。 読書時間を満喫したいという思いから、あれやこれやと頑張りますが、主要人物である以上、面倒ごとに巻き込まれるのはお決まりのこと。 腹黒(?)王子にウザ絡みされたり、ほかの公爵令嬢にお茶会を持ちかけられたり。あるときは裏社会へ潜入して暗殺者を従者にし、またあるときは主要人物と婚約し……ん? あれ? 脇役目指してるのに、いつのまにか逆方向に走ってる!? ✳︎略称はあくモブです ✳︎毎週火曜日と金曜日午前0時更新です。 ✳︎ファンタジー部門にて6位になりました。ありがとうございます(2025年10月7日) ✳︎カクヨムでも公開しております →https://kakuyomu.jp/works/16818093073927573146

王女の夢見た世界への旅路

ライ
ファンタジー
侍女を助けるために幼い王女は、己が全てをかけて回復魔術を使用した。 無茶な魔術の使用による代償で魔力の成長が阻害されるが、代わりに前世の記憶を思い出す。 王族でありながら貴族の中でも少ない魔力しか持てず、王族の中で孤立した王女は、理想と夢をかなえるために行動を起こしていく。 これは、彼女が夢と理想を求めて自由に生きる旅路の物語。 ※小説家になろう様にも投稿しています。

処理中です...