私の平穏ライフをお返しやがれください!!

瑠璃川翡翠

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一章【平穏ライフを目指して】

お前ら作業に戻れ下さい

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皆様こんにちは。アリア・ローゼリッタです。アレク先生に紅茶を出して、先輩方と少しお茶を飲みながらお話をすると、私は有言実行すべくすぐに刺繍に戻りました。因みに今は、ガーベラの刺繍を入れています。


「へぇ…器用だね」


「ぴゃっ!」


「ふふ、鳴き声した」


急に覗き込まれたので確かに奇声を発しましたが…鳴き声ってなんですか鳴き声って。はぁ…心を落ち着かせる為にも、皆様に先生の説明をしましょうか。

アレク・ユーリア先生。エトワリア学園の保健医で、人気投票第2位のキャラクターです。容姿は兎に角…そう、大人の色気が凄いんです。銀の長髪を普段は1つに纏めているのですが、今は下ろしていて、背中の中間辺りまで長さがあります。私より少し短いくらいですね。切長のレモンイエローの瞳に、その妖艶さをかもし出すのは口元にある黒子ほくろです。しかも生徒との距離が一々近いのです。


「先生、少し離れて下さい」


「何で?」


「針を持ってるので危ないですから」


本当に針を持ってる時に抱き付かれたり、近くに来られたりするとビクッてしてしまうので、止めて頂きたい切実に。


「私の心配してくれるの?いい子だねぇ。アリアは」


こんないきなり呼び捨てされたのマーガレット以来なんですが…


「んもう!アリアちゃんにちょっかい掛けないで頂戴!悪い先生ねェ、全く」


私が作業を出来ていないと察してくれたカミュ先輩が助けてくれました。ありがとうございます。


「アタシ達は先生と違って忙しいのよ!作業の邪魔しないで。大人しくしててよね」


先生にそんな事言えるのはカミュ先輩だけですよ…このお2人は仲が良いのです。確か幼馴染だった筈ですから、ここまで仲がいいのも頷けます。

「はいはい、役立たずの顧問は優雅にお茶をしながら見守ってるよ」


アレク先生は肩をすぼめると、椅子に座り、お菓子を食べ始めました。カミュ先輩は溜息を吐くと作業に戻っていきました。私も仕上げに入ってしまいましょう。

今私はそれぞれ、薔薇、百合、パンジー、ラベンダー、そして今仕上げをしているガーベラの刺繍をしています。元々全て、時間が掛かる場所は終わらせていたので、仕上げだけを今行っています。これが終われば次はお洋服です。


「…カミュ先輩。最終確認お願いします」


「は~い………うん、良く出来てるわ。アタシが欲しいくらいよ」


「こんな物でよければいつでも」


「こんな物なんて言わないの!でも、お言葉に甘えるわ。今度頼むわね」


カミュはパチンとウィンクをして、ハンカチを納入する物が入っている箱へ入れました。問題が無くて良かったです。


「さ、2人とも。あともう一踏ん張りよ。今期の部費を減らさない為にも頑張りましょ」


「ええ、そうね」


「頑張れ頑張れ」


三者三様に反応を見せると、それぞれが作業に戻って行きました。私もトルソーに掛けたままのお洋服に向き合います。あとは細部の調節です。ボタンやリボン…その他装飾を付ける作業です。


「ねえカミュ。私もう帰っていい?」


「もう、大して来ないんだから今日くらいフルで居なさいよ」


「そうですよ先生。偶には真面目にお願いします」


「えぇ…」


…先輩方と先生の雑談が始まってしまいましたね…集中したいので、本当は静かにしていて欲しいのですが…


「アリア、私帰っていいよね?」


「アリアちゃんからも言ってやって頂戴!」


「え、えっと…」


私に振らないで下さいよ。私は正直帰って欲しいですが…


「ほらアリアは帰っていいって」


「アリアさんはそんな事言ってませんよ」


〈〈〈お前ら作業に戻れ下さい!!〉〉〉
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