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第一章
第2話
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再び目を開けるとそこはルーチェの部屋のベッドの上だった。
(あれっ、私刺されて…、)
と、ルーチェは刺された所を触る。
(傷がない…!治った?)
「お嬢様、髪をセットしに来ましたよ。」
「ありがとう、サナ。」
サナはルーチェの専属メイドだ。
髪をとかしにドレッサーの前に行くと、ルーチェは自分の身長が縮んでいることに気づいた。
(身長が…。もしや!)
「寒くなってきたわね…。」
「そうですね…。もうすぐ冬ですね。あっ、もうそろそろお嬢様の誕生日ではありませんか!記念すべき8歳の誕生日ですよ!」
「覚えていてくれたんだ。」
(正直サナが覚えてくれているなんて思わなかった…。ん?って8歳?!私16だったわよね…?やっぱり時間が戻って…。)
「お嬢様の誕生日ですよ?覚えているに決まっています!」
「そっか、ありがとう。」
「いえいえ、髪のセット終わりましたよ。お嬢様の髪はとかさなくてもサラサラで綺麗な黒髪ですね!」
と、サナが羨ましそうに言う。
チュートラリーの血を受け継ぐものは必ず黒髪だ。
(髪が綺麗なんてはじめて言われたな…。)
他の人からすると、黒髪はあまり良い印象ではない。ルーチェもこの黒髪のせいで、他の貴族令嬢達との関わり方に頭を抱えていた。
「あっ、1階で公爵様が待ってますよ。」
「…そうね。行きましょう。」
(あのお父様が私を待っているなんて、ありえないわ。だってお父様の性格は冷酷そのものだもの。)
ルーチェが扉を開けると、なんとそこにはルーチェが来るまで待っていた公爵がいた。
「パパ…。」
(凄く久しぶりな感じがするわ。って私今パパって…。やってしまった…。)
公爵は少し驚いたような顔をすると、すぐにその顔を直し、
「ルーチェ遅かったな。」
「申し訳ございませんお父様。」
「別によい。はやく座りなさい。」
「はい。」
(なんかお父様少し残念そう…。やっぱりわたしが遅れたから…?)
ルーチェは食事を簡単に済ませると自分の部屋に行き、今起きていることをまとめた。
「えっと…、16歳から7歳に戻った。そして殺された原因は暗殺で、理由は、私が皇太妃になろうとしたから。つまり、皇太妃にならなければ貴族派から恨みを買うことは無い。ということは、私に残された選択肢は、爵位を継ぐことのみ。爵位を継ぐためには剣術を身につけなければ…。」
(生き残るために今しなくては行けないことは、剣術を身につけることね。剣術はお父様に教えてもらうとして…、たしか殿下との婚約は10歳の時にしたはず…。何がなんでも阻止しなくては!)
(あれっ、私刺されて…、)
と、ルーチェは刺された所を触る。
(傷がない…!治った?)
「お嬢様、髪をセットしに来ましたよ。」
「ありがとう、サナ。」
サナはルーチェの専属メイドだ。
髪をとかしにドレッサーの前に行くと、ルーチェは自分の身長が縮んでいることに気づいた。
(身長が…。もしや!)
「寒くなってきたわね…。」
「そうですね…。もうすぐ冬ですね。あっ、もうそろそろお嬢様の誕生日ではありませんか!記念すべき8歳の誕生日ですよ!」
「覚えていてくれたんだ。」
(正直サナが覚えてくれているなんて思わなかった…。ん?って8歳?!私16だったわよね…?やっぱり時間が戻って…。)
「お嬢様の誕生日ですよ?覚えているに決まっています!」
「そっか、ありがとう。」
「いえいえ、髪のセット終わりましたよ。お嬢様の髪はとかさなくてもサラサラで綺麗な黒髪ですね!」
と、サナが羨ましそうに言う。
チュートラリーの血を受け継ぐものは必ず黒髪だ。
(髪が綺麗なんてはじめて言われたな…。)
他の人からすると、黒髪はあまり良い印象ではない。ルーチェもこの黒髪のせいで、他の貴族令嬢達との関わり方に頭を抱えていた。
「あっ、1階で公爵様が待ってますよ。」
「…そうね。行きましょう。」
(あのお父様が私を待っているなんて、ありえないわ。だってお父様の性格は冷酷そのものだもの。)
ルーチェが扉を開けると、なんとそこにはルーチェが来るまで待っていた公爵がいた。
「パパ…。」
(凄く久しぶりな感じがするわ。って私今パパって…。やってしまった…。)
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「ルーチェ遅かったな。」
「申し訳ございませんお父様。」
「別によい。はやく座りなさい。」
「はい。」
(なんかお父様少し残念そう…。やっぱりわたしが遅れたから…?)
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「えっと…、16歳から7歳に戻った。そして殺された原因は暗殺で、理由は、私が皇太妃になろうとしたから。つまり、皇太妃にならなければ貴族派から恨みを買うことは無い。ということは、私に残された選択肢は、爵位を継ぐことのみ。爵位を継ぐためには剣術を身につけなければ…。」
(生き残るために今しなくては行けないことは、剣術を身につけることね。剣術はお父様に教えてもらうとして…、たしか殿下との婚約は10歳の時にしたはず…。何がなんでも阻止しなくては!)
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