私の人生リスタート

雷衣

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第二章

第29話

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「令嬢、お気をつけて。」
と、リンデン侯爵から帰り際に言われた。
(刺客のことかしら…。)
「ありがとうございます。本日は、ありがとうございました。侯爵様もお気をつけて。」
と、ルーチェは笑顔で答えた。

(とうとうサロンの日が来てしまったわ…。)
「はぁ…。」
「お嬢様…、きっと大丈夫ですよ。」
と、レスは笑いかけてくれた。
(そうよね…。いざとなれば、身分を使って貴族裁判にすることも出来る。)
「…うん。ありがとう、頑張るわ…!」

「ようこそお越しくださいました。チュトラリー公爵令嬢。」
と、フリジア伯爵令嬢は笑顔で言った。
(その笑顔が逆に怖いのよ…。)
「わざわざお出迎え感謝しますわ。」
中に入ると多くの令嬢が集まっていた。
「はじめまして、ルーチェ・ド・チュトラリーにございます。本日は、よろしくお願いしますね。」
多くの令嬢が挨拶を返すか迷っているところ、率先して挨拶をした令嬢がいた。
「はじめまして、チュトラリー公爵令嬢。私、ミシェエール・レ・ラスターにございます。」
(レということは中流貴族ね。まぁ、ラスター侯爵家なら仲良くしておいて損は無いわ…。)
この帝国では、ミドルネームがドの場合、最上流貴族を示し、ラは侯爵の中で最も位の高い貴族を示し、デは上流貴族を示している。
そして、レは侯爵家の中で中流にあたる家門、ハは、侯爵家の中でも下の方の階級の家門を示している。
また、ミドルネームを持っているのはは公爵家、侯爵家のみである。
(おかしいわ…。フリジア令嬢が何もしてこないはずがないのに…。)
「遅れてしまって申し訳ないですわ。改めて、私マルリア・ハ・リシアールにございます。」
と言って、座っているルーチェに微笑んだ。
このような、身分が様々な令嬢が集まる場合は身分の低いものから来て、最後に1番身分の高い者が来るという決まりがある。まぁ、帝国法で定められている訳では無いが…。
(やっぱり…。そういう事ね…。リシアール令嬢は私がこのサロンをぶち壊しにするのを望んでいるんだわ…。それなら私だって…!)
「お会いできて嬉しいですわ。私、ルーチェ・ド・チュトラリーにございます。」
と、ルーチェも笑顔でリシアール令嬢を見た。
(全くよ。かろうじて侯爵令嬢なのに帝国の社交序列1位のチュトラリー公爵家の者によくそんな態度が取れるわね。でも、リシアール令嬢もフリジア令嬢も、少し頭が足りないみたいね。この作戦は失敗になるわよ。だって…)
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