私の人生リスタート

雷衣

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第二章

第31話

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「それにしても、女が剣を持つなんて腕が太くなってドレスが着れなくなってしまうのではありませんか?」
と、フリジア伯爵令嬢が笑いながら言った。
(やっぱり…。)
「女の私でも、剣を握り最前線で帝国を守ることが出来る事は嬉しく思っております。まだ未熟ですが、いつか3つの騎士団の団長方のように皆に慕われ、信頼される帝国の守護者の名に相応しい人になりたいと思っております。」
と、ルーチェが言うと
「そんな未熟だなんて…。もう既に帝国の守護者の名に相応しいのでは…?」
と、ボソッと言ったのはカルチェーダ男爵令嬢だった。
「そう言っていただけて嬉しいです。」
と、ルーチェはカルチェーダ男爵令嬢に笑顔を向けた。さっきリシアール侯爵令嬢を怖がらせた人とは思えないほどに…。
(あの令嬢ずっと1人でお茶しているわ…。サロンが終わったら声をかけてみようかしら…。いや、今がいいかも…。)
「皆さんのお話も聞きたいですわ。皆さん趣味とかありますか?」
と、ルーチェが聞くと、
「私は刺繍ですわ。ハンカチに刺繍をして身近の方にお渡しするのです。刺繍は柄によって込められている意味が違いますからね!そうだ!公爵令嬢も今度一緒にいかがですか?」
と言ったのは、レイエス侯爵令嬢だった。
「刺繍ですか…!いいですね。今度是非!」
と言うとレイエス侯爵令嬢は嬉しそうな顔を見せた。
「私はお茶が好きです。その地方によって味が違い、同じ茶葉でも作り方によって味が変わるところが面白いですよね!」
「そうなのですね!お茶も興味深いですね!」
と、それぞれの令嬢が趣味を言ったところで
「フロー二ー伯爵令嬢のご趣味もお聞きしたいです。」
と、ルーチェが言うと、フローニー伯爵令嬢は少し驚いたあとに
「私の趣味は読書です。専門的な本も異世界の話も面白いですよ。」
と、とても楽しそうに話した。
「読書ですか!私もよく本を読むのでおすすめの本とか教えて頂きたいですわ!」
と言うと、フローニー伯爵令嬢は笑顔で
「是非!」
と、嬉しそうに言った。

サロンが終わり、ルーチェが帰ろうとしていると
「チュトラリー公爵令嬢!」
と、後ろから人が来る音がした。
振り返ると、フローニー伯爵令嬢がたっていた。
「どうされました…?」
「私、読書も好きですが、剣も好きです。令嬢が女性初の騎士になってからずっと憧れていたんです。今日、私に声をかけてくださってとても嬉しかったです。私、もっとお話したいです。だから…、私とお友達になってくださいませんか…?」
と、フローニー伯爵令嬢が言った。
「もちろんです!これからもよろしくお願いしますね!」
と言うと、フローニー伯爵令嬢は
「ありがとうございます!よろしくお願いします!」
ととても嬉しそうに言った。
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