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第三章
第45話
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「お嬢様は騎士服もお似合いです!今日からしばらく会えないのは寂しいですが、頑張ってください!」
ルーチェは、少し口角を上げて
「ありがとう。」
と言った。
ルーチェは馬にまたがると、レンディスと一緒に皇宮へと向かった。
「馬も乗れるようになったんだな。」
「騎士団の人達が乗っているのをずっと見ていたから…。」
「本当に成長したんだな。本当はお前に剣術を教えるつもりなんて全くなかった。剣術を教えたところでチュトラリー歴代公爵には男しかいないし、我が家門の剣術は危険だからな。だからお前が教えて欲しいと頼んできた時は、本当に悩んだ。」
と、昔を思い出すように言った。
「なんで、剣術を教えてくれたの…?」
と、ルーチェは、チラッとレンディスの横顔を見て言った。
「許可しなくても諦めないだろうと思ったからだ。最初の練習をきつくすれば、諦めると思ったからな。だから、剣の中に金属の塊を入れて、普通の子供では振り回せない重さにした。それでも、余裕そうなお前をみて、才能があるのかもしれないと思ったんだ。だから、騎士団に入るのを勧めた。」
「やっぱりあの時の剣、なにか仕込んでいたのね。あの時はただ子供だからだと思っていたのだけど、後々やっぱり重すぎると思って。」
と、笑いながら言った。
「着いたな。」
と、レンディスが言った。
普通なら通行証が必要だが、チュトラリーの直系の者は、普通の人なら絶対なれないし、魔法でも変えれない漆黒の髪色をいているため、その髪が通行証代わりになる。もちろん、毎回通行証は持ってきているが…。
2人はそのまま城門を通過した。
レンディスは、皇帝の護衛をする騎士達をまとめ、ルーチェは、皇太子を護衛する騎士達をまとめることになっている。
(ラズリートを持っているとはいえ、ここにいる人全員が私の指示に従ってくれるか…。)
ルーチェは、それだけを心配していた。
皇帝と、皇太子が馬車に乗ると、騎士たちは配置に着いた。
ルーチェは、城の上の方の部屋に向かって敬礼をした。
(良かった。皇后陛下見てくださっている。)
アルセントの者の視力は異常なほど良いため遠くの皇后の部屋も見える。
ルーチェは、馬車にそって馬を走らせた。
しばらく馬を走らせていると、妙な気配がした。
「団長。」
と、隣にいるレンディスを呼ぶと
「あぁ。」
という返事が返ってきた。
「ざっと5人と言った感じですね。どうしましょうか。」
「全員頼めるか?」
「もちろんです。」
と言うと、ルーチェは、馬ごと空間移動させると、5人を次々に倒して行った。
すぐに元の位置に戻ると
「お待たせしました。後ろ盾は教えてくれませんでした。口は堅いようですが、私や団長がいるのに5人しか来なかったところに不自然を感じますね。」
「やはり、そう思うか。」
(私たちがいることを知らなかったのか…?いや、それはない。貴族ならば知っているはずだ。そうなると、私をその場所から退けようとした?なぜ…。)
ルーチェはしばらく考え込むと突然 列の後方に向かって馬を急いで走らせた。
レンディスに呼ばれたような気はしたが、今はそれどころでは無い。
(これでは間に合わない…。やむを得ない。)
「フューター」
と、呟くと後ろから密かに追いかけていた人影を追い払った。
そして列の1番後ろに近づくとルーチェは、馬を走らせながら剣を抜いた。
(かなりの実力の者で後方から襲うことによってできるだけ護衛の兵力を削ろうとした。その時私は邪魔者でしかなかった、ということか…。)
間一髪のところでルーチェが刺客の短剣を受け止めると、そのまま短剣を折ってとどめを刺した。
「チュトラリー卿ありがとうございます。」
と、その騎士は言った。
「約20名の刺客に囲まれています。気をつけてくださいね。」
とルーチェが言うと、2人の団員が笛を鳴らした。笛は刺客が来たという知らせを届けるものだ。
すると、全ての騎士が皇帝と皇太子を守るような陣になり、団長が
「陛下と殿下のお命を最優先に行動せよ!」
と叫んだ。
(20人となると一気に片付けるのは難しい…。かと言って、陛下と殿下がおられるところで危険な技は使えない。となると、守りを固めるか。)
ルーチェは、レンディスと目を合わせるとレンディスは頷き、それを見たルーチェは、刺客に向かって走り出した。
そしてレンディスも前方に回った刺客に向かって走り出した。
刺客の1人が馬車に近づいた。しかし、ルーチェとレンディスは、3人同時に相手をしていた為、その場から手を話せなかった。
すると、刺客に1番近かった騎士が切り倒した。
(あの人はこの前、叙任式にいた人だ。)
ルーチェは、マナソードを使って3人を一気に片付けると、馬車の上を目指して上から飛んできた刺客が着地する前に倒した。
「逃げられたか…。」
と、ルーチェが呟く。そして
「団長、追いますか?」
と、聞いた。レンディスは、
「追わなくて良い。」
と、言い列の前の方に戻って行った。ルーチェは、馬車に近づき、
「お怪我はありませんか?」
と言うと、皇帝が
「大丈夫だ。皆のおかげで早く進めるな。」
と、言った。ルーチェが
「そう仰っていただけて光栄です。」
と言いレンディスの居る列の前方に向かって行った。
ルーチェは、少し口角を上げて
「ありがとう。」
と言った。
ルーチェは馬にまたがると、レンディスと一緒に皇宮へと向かった。
「馬も乗れるようになったんだな。」
「騎士団の人達が乗っているのをずっと見ていたから…。」
「本当に成長したんだな。本当はお前に剣術を教えるつもりなんて全くなかった。剣術を教えたところでチュトラリー歴代公爵には男しかいないし、我が家門の剣術は危険だからな。だからお前が教えて欲しいと頼んできた時は、本当に悩んだ。」
と、昔を思い出すように言った。
「なんで、剣術を教えてくれたの…?」
と、ルーチェは、チラッとレンディスの横顔を見て言った。
「許可しなくても諦めないだろうと思ったからだ。最初の練習をきつくすれば、諦めると思ったからな。だから、剣の中に金属の塊を入れて、普通の子供では振り回せない重さにした。それでも、余裕そうなお前をみて、才能があるのかもしれないと思ったんだ。だから、騎士団に入るのを勧めた。」
「やっぱりあの時の剣、なにか仕込んでいたのね。あの時はただ子供だからだと思っていたのだけど、後々やっぱり重すぎると思って。」
と、笑いながら言った。
「着いたな。」
と、レンディスが言った。
普通なら通行証が必要だが、チュトラリーの直系の者は、普通の人なら絶対なれないし、魔法でも変えれない漆黒の髪色をいているため、その髪が通行証代わりになる。もちろん、毎回通行証は持ってきているが…。
2人はそのまま城門を通過した。
レンディスは、皇帝の護衛をする騎士達をまとめ、ルーチェは、皇太子を護衛する騎士達をまとめることになっている。
(ラズリートを持っているとはいえ、ここにいる人全員が私の指示に従ってくれるか…。)
ルーチェは、それだけを心配していた。
皇帝と、皇太子が馬車に乗ると、騎士たちは配置に着いた。
ルーチェは、城の上の方の部屋に向かって敬礼をした。
(良かった。皇后陛下見てくださっている。)
アルセントの者の視力は異常なほど良いため遠くの皇后の部屋も見える。
ルーチェは、馬車にそって馬を走らせた。
しばらく馬を走らせていると、妙な気配がした。
「団長。」
と、隣にいるレンディスを呼ぶと
「あぁ。」
という返事が返ってきた。
「ざっと5人と言った感じですね。どうしましょうか。」
「全員頼めるか?」
「もちろんです。」
と言うと、ルーチェは、馬ごと空間移動させると、5人を次々に倒して行った。
すぐに元の位置に戻ると
「お待たせしました。後ろ盾は教えてくれませんでした。口は堅いようですが、私や団長がいるのに5人しか来なかったところに不自然を感じますね。」
「やはり、そう思うか。」
(私たちがいることを知らなかったのか…?いや、それはない。貴族ならば知っているはずだ。そうなると、私をその場所から退けようとした?なぜ…。)
ルーチェはしばらく考え込むと突然 列の後方に向かって馬を急いで走らせた。
レンディスに呼ばれたような気はしたが、今はそれどころでは無い。
(これでは間に合わない…。やむを得ない。)
「フューター」
と、呟くと後ろから密かに追いかけていた人影を追い払った。
そして列の1番後ろに近づくとルーチェは、馬を走らせながら剣を抜いた。
(かなりの実力の者で後方から襲うことによってできるだけ護衛の兵力を削ろうとした。その時私は邪魔者でしかなかった、ということか…。)
間一髪のところでルーチェが刺客の短剣を受け止めると、そのまま短剣を折ってとどめを刺した。
「チュトラリー卿ありがとうございます。」
と、その騎士は言った。
「約20名の刺客に囲まれています。気をつけてくださいね。」
とルーチェが言うと、2人の団員が笛を鳴らした。笛は刺客が来たという知らせを届けるものだ。
すると、全ての騎士が皇帝と皇太子を守るような陣になり、団長が
「陛下と殿下のお命を最優先に行動せよ!」
と叫んだ。
(20人となると一気に片付けるのは難しい…。かと言って、陛下と殿下がおられるところで危険な技は使えない。となると、守りを固めるか。)
ルーチェは、レンディスと目を合わせるとレンディスは頷き、それを見たルーチェは、刺客に向かって走り出した。
そしてレンディスも前方に回った刺客に向かって走り出した。
刺客の1人が馬車に近づいた。しかし、ルーチェとレンディスは、3人同時に相手をしていた為、その場から手を話せなかった。
すると、刺客に1番近かった騎士が切り倒した。
(あの人はこの前、叙任式にいた人だ。)
ルーチェは、マナソードを使って3人を一気に片付けると、馬車の上を目指して上から飛んできた刺客が着地する前に倒した。
「逃げられたか…。」
と、ルーチェが呟く。そして
「団長、追いますか?」
と、聞いた。レンディスは、
「追わなくて良い。」
と、言い列の前の方に戻って行った。ルーチェは、馬車に近づき、
「お怪我はありませんか?」
と言うと、皇帝が
「大丈夫だ。皆のおかげで早く進めるな。」
と、言った。ルーチェが
「そう仰っていただけて光栄です。」
と言いレンディスの居る列の前方に向かって行った。
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