Vision

まさ

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未来予知現象

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 俺が未来予知現象という気持ち悪い能力に目覚めたのは、小学校を卒業して中学生となり、13歳の誕生日を迎えた時だった。きっかけは、俺が誕生日プレゼントの予想をしたことからだった。突然頭痛がしたと思ったら、たくさんの映像が俺の両目の中に入ってくる。その時の内容は、姉きが山積みの勉強本をニヤニヤしながら俺にプレゼントしているというものだった。不思議に思いつつ、かつ自らの身体を心配しつつ30分が経過したころ、そのビジョンは現実となった。

 俺は姉である祈に相談した。姉きは世界の状勢をコントロールする仕事をしていると聞いたことがある。(世界の良し悪しは姉きの機嫌によって決まるとか……あいつマジで何者なんだ)
その中には怪奇現象も含んでいるとのことだったため、俺は仕方なく姉きにバカにされる前提で相談した。

「姉き、お前の弟、どうやら未来が見えるらしいぞ。」
なぜだか他人事のような口調となってしまった。

「あ、それ、まだ準備期間みたいなものだから色々試すといいよ。」

「・・・・・・・・・・・・・・は?」

「じゃあ私、仕事あるから!ばいちゃーん♪」


「・・・・・・・・・・・・・」
 どこの世界に自分の弟の未来予知発言にあーあ返す奴がいるだろうか?
やはり姉きは何か知っている。というより全部知っているのだろう。俺は今まで姉きの”知らない”という発言を聞いたことがない。あいつは物知りというレベルを超えてバケモノだ。そんなあいつが試せと言っているのだから、やる価値があるのだろう。
俺は姉きの指示に従うことにした。


 俺の中学校生活のほぼ全ては未来予知試しに費やされた。そしていくつか気づいたこと、法則?かなにかを発見した。

 まずは、この未来予知現象には大きく分けて2パターンあるということだ。
1つ目は自らの意思で未来予知するというもの。
2つ目は電信のように、突然襲いかかるように頭痛が起こり、現象が始まるというもの。
これらにはお互いがお互い欠点がある。
1つ目に関しては、目標物なるものを決めて、その未来が見える。しかも、より鮮明にたくさんの映像によって詳しく見ることができる。しかし、時間限度があり、せいぜい1,2時間後までぐらいしか見ることができない。
2つ目に関しては、突然のため、見たい対象物の未来が見えるわけではない。しかも、主に悪いことが起きる前兆だ。映像も2,3枚程度しか見ることができず、詳細がイマイチよくわからないことが多い。マイナス点が多い突然タイプだが、そんな中で唯一のプラス点は、時間限度がないことだ。大抵遠い未来の予知となり、遠ければ遠いほど見られる映像の枚数が減る。
という感じだ。まあ2つ目の現象についてはさっきの少女の件を含めても、今まででたった2回しか起きていないため、今語ったことはほぼ全て、姉きの言葉の代用であるが、、、。

 そういえば、2つ目のことについてはこんなことも言っていた。

「その突然タイプはね、世界からのSOSなんだ。これが起きたら世界には大きな支障がでる、だから止めてくれという伝言だ。」

通りで悪いことが起きる前兆というわけだ。今までに2回と言ったが、1回目は中学の修学旅行中に起きた。電車の中でのんびりゆられていた時、頭痛が起こり、変な紙袋と爆弾のようなものが映し出されていた。ヒントは少なかったが、その場所を突き止め警察に通報した。
後日、警察からとんでもないぐらいのお礼をされた。どうやらその紙袋の中身は猛毒の薬品で、爆弾も都市一つ吹き飛ぶレベルのものであったこと、もしこれが防げなかったら今頃日本の人口は半分以下になっていた、という検証結果がでたためであった。
世界からのSOSと言われればこの件は納得だが、あの少女の件は助けることにどんな利点があるのだろう?

こうして俺は未来予知能力の所持者となった。
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