孤高のミグラトリー 〜正体不明の謎スキル《リーディング》で高レベルスキルを手に入れた狩人の少年は、意思を持つ変形武器と共に世界を巡る〜

びゃくし

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第三十四話 理由

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 夜の森は一層静かだ。

 昼間のような動物や鳥たちの喧騒もなく、風が木々の葉を揺らす音さえも浸透する。
 だが、油断はできない。
 多くの夜行性の魔物が夜闇に紛れ、獲物を仕留める機会を窺っている。
 
 静けさの中に緊張感のある夜の雰囲気は狩りのときに息を潜めて狙いをつける感覚に近い。
 ……なんだか父さんに狩りを教わっていた頃を思い出す。
 初めて野営をしたときは不安で仕方なかった。
 木々のざわめきも見通せない夜の闇も自分の息遣いさえも怖く感じた。

 ……いまは不思議とそれほど怖く感じない。
 闇に慣れてしまったのだろうか。
 静寂の中で感覚が研ぎ澄まされるこの闇を俺は嫌いではない。

 緩やかに燃える焚き火の火がパチパチと音をたてる。

 焚き火を中心とした開けた地面には野営のためのテントがいくつか設置されている。
 突然の魔物の襲撃も防げるように半径五mほどの野営地の周りには、動きに反応して音をたてる罠が仕掛けてある。
 それでも見張りは必要だ。
 一緒に夜の見張り番を買って出てくれたラウルイリナが対面に座っている。

 皆を起こさないように周囲の警戒を続けていると不意に彼女が口を開いた。

「改めて礼を言わせてくれ」

「?」

「この剣のことだ。……私の資金が足りないところを代わりに支払ってくれただろう。感謝している」

 そういって頭を下げるラウルイリナの手元にはマーダーマンティスの赤剣がある。

「あれは……グランツさんが上手だっただけだよ。押しも強かったし、かなり値引きもしてくれたから」
 
 グランツさんは武器専門店の店主だ。
 王都でも数少ない武器を専門に扱う店。
 天成器があるため工房の規模こそ小さいが、量産される実用性に乏しい武器ではなく、一点物の実戦を想定した武器を取り扱っている。
 
 そして、ラウルイリナが始祖の剣の修理を頼んだのもこのお店だ。
 グランツさんいわく、貴重な魔物素材で作られた始祖の剣を修復するには普通の金属では難しいらしい。
 ウェポンスライムの流動片で折れた部分を繋ぎ合わせることで『生きた剣』になるとのことだった。

「それでもだ。普通の金属の武器だとすぐ欠けてしまったりして前々から強く頑丈な武器が欲しいと思っていたんだがな。武器はどれも高価だったから、ソロで依頼をこなしていても目標の金額までなかなか貯まらなかったんだ。……言い訳だな。多分あのまま一人ならいつまで経ってもこの剣は買えなかっただろう」

 グランツさんはラウルイリナのことを応援していたように思う。
 ウェポンスライムの素材を取りに行くと言った途端におすすめの武器の紹介までしてくれたぐらいだ。
 いや、あのグランツさんの異様な迫力は始祖の剣の修復がてらに希少な素材を使いたいだけかもしれないけど……。

 それに、ウェポンスライムの素材はそもそも稀にしか採取されない上に、極たまに売りに出されても高名な防具店が高額な値段で買い取ってしまうらしい。
 やはり数の多い防具屋の方が店同士で交流もあり、冒険者にもツテがある。
 入手が困難だからこそグランツさんはこの依頼をどうしても達成して欲しかったのかもしれないな。

「お金はなんとか工面できるぐらいの貯金があったから……偶然だよ」

 これもミノタウロスの迎撃の報奨金が残っていたからだ。
 ミスリルの盾で大半は消し飛んだけど、大幅な値下げでなんとか買うことができた。

「フフッ、偶然……か。……この借りは必ず返すよ。この武器のお陰でここまで戦えている。合同依頼にも参加できた。全て君の、君たちのお陰だ」

「そんなこと――」

「ははっ、そうだろう、そうだろう。私のクライは懐も深いんだ。グランツもクライを気に入っていたしな。ラウルイリナもクライと出会った幸運を噛みしめるといい!」

「ミストレア、皆休んでるんだ。もう少し静かにしてくれ」

「う、悪かったよ」

 シュンと大人しくなるミストレア。
 皆が休んでいるのに騒がしくするなんて。
 誰も起きてないよな。
 なんだか途端に恥ずかしくなってきた。

「いつも二人は仲がいいな。そんなに使い手の虜になっている天成器には初めて会ったよ。……私もこの娘を使えればな……」

 ラウルイリナの視線の先には手の甲に刻まれた天成器の黒い刻印がある。
 その輪は一つきり。
 
 焚き火の火がパチリと爆ぜる。
 静けさが空間を支配していた。

「……尋ねないんだな」

「?」

 顔を伏せ、爆ぜる火を見詰めているラウルイリナの硬い声が夜の森に浸透する。

「私が天成器を使わない理由」

「それは……」

「……」

 沈黙が夜の闇に重く伸し掛かる。
 気にはなっていた。
 始祖の剣を直したい理由と天成器を使わない理由はきっと同じではないと。
 しばらく言葉を発せないでいると焚き火から顔を上げたラウルイリナと目があった。

「私の実家、フェアトール家はいわゆる地方貴族とも呼ばれる領地をもつ貴族家の一つだ」

「え!?」

「我が家は代々王国南東の都市カフィラを国王様より任されている。帝国との国境にも近く、魔物の支配領域にも隣接する辺境だが、領民も率先して戦う父上を慕ってくれていて関係は良好だ」

 ラウルイリナは貴族だったのか。

「フェアトール家を継ぐものは必ず生成の儀式の日に剣の天成器を授かる。歴代の当主たちの基本形態は全て剣の天成器だった。だが、この娘は……剣の天成器ではない」

 ラウルイリナは左手の刻印をそっと撫でるように触る。

「他人からは奇異に移るだろう。フェアトール家は国王様に仕える、王国に仕える騎士の家系といってもいい。幼い頃から剣を携え騎士になることを微塵も疑っていなかった。日々剣を鍛え、磨き、儀式の日を待ち望んだ。弟も生まれ、姉としてこの子を守らなければと強く誓った。そして、領民を魔物や瘴気獣から守りこの土地を守っていこうと……」

 騎士の家系に生まれた重圧は相当なものだったのかもしれない。 
 それでもラウルイリナの決意は強制されたことではなかったと思う。
 研鑽の日々を語る彼女はどこか懐かしく嬉しそうだった。

「儀式の結果をとても信じられなかった。だが、父上も母上も私を責めなかった。私もまだあの時は諦めていなかった。第一階梯から第二階梯で大きく形が変わる天成器も存在する。ひたすらに剣技を鍛え、剣の闘技を学び、魔物とも戦った」

「……」

「結局、第二階梯に到達しても剣の形に変化することはなかった」

 真っ直ぐにこちらを見据える眼差しはどこか悲しかった。

「そして、私と三歳違いの弟が生成の儀式で剣の天成器を授かった」

「それは……」

「それからだ。剣を振るうことに執着して周りを省みないようになった。フェアトール家の当主に成りたい訳ではない。このままだと騎士になれないと思ったからだ」

 ラウルイリナの剣技は洗練された淀みのない剣。
 騎士になりたいという一点に集中した思いがあの剣技に鍛え上げたんだろうか。

「だが、弟が、あの子が悪い訳ではない。私は領地を家出するように飛び出した」

 それで王都に来て冒険者をしていたのか。

「始祖の剣。この剣を直して領地を継ぐことになるあの子への贈り物としたかった。……そうすることで期待を裏切った贖罪がしたかったのかもしれない。だが、私は……いつの間にか天成器を起動できないようになっていた」

 剣を携える騎士を夢見ていたラウルイリナには剣以外の天成器を無自覚に避けていたのかもしれない。

「この娘はずっと私を見ていてくれたのに、そばにいてくれたのに、いままで拒絶してしまっていた。その罰が当たったんだろうな。……オフィーリア」

「……私のことを話してもいいの?」

「ああ、クライとミストレアなら構わない」

「こんばんは、私はオフィーリア」

 それは夜の闇に溶け込んでしまいそうなか細い女性の声だった。
 
「ありがとう」

「?」

「ラウルイリナに手を差し伸べてくれて」

「あれは……」

「あなたの真っ直ぐな心がラウルイリナの頑なな心を溶かしたの」

「改めて言われると恥ずかしいな」

 焚き火に照らされるラウルイリナの横顔は真っ赤に染まっている。

「こうやって過去のことを顧みれるようになったのもクライ、君のお陰だ」

「俺はただ力になりたかっただけだよ」

「フフッ、それが私には嬉しかったんだ」

 上品に微笑むラウルイリナの顔をまともに見れない。
 正面から褒められるのはどうも馴れないな。

「と、ところで王都まで家出してくるなんて随分大胆だよな」

「家出といっても今思えば、父上にも母上にも反対されることはなかったな。唯一弟は反対していたが、いつしか納得してくれた。三人とも私の意思を尊重しようとしてくれたんだろう。家宝であるはずの始祖の剣も持ち出すことを許してくれたしな」

「みんなラウルイリナを心配していたからやりたいことをさせてあげたかったんだと思うわ」

「そう、か。心配してくれていたんだな」

 いつかラウルイリナが天成器オフィーリアを起動できる日は来るのだろうか。
 ぎこちなく会話する二人を見て、向き合えなかった時間を少しずつでも埋められればと思う。

「そうだ。旅立つ時、父上はこう助言してくれた。騎士になるのは簡単だ、たった一つ大切なものを見つければいいと。その言葉を君の言葉で思い出した」

 ラウルイリナの瞳はいまでもそれを探しているようだった。





 『黒紫の森』も大分奥深くまで進んだはずだ。
 オークとの遭遇は目的地に近づいていくにつれて確実に増えている。

 戦闘では特にヴァレオさんとルインの戦果が目覚ましい。
 脂肪が多く、打撃、射撃が効きにくいオークには、大振りながらも強力な斬撃の繰り出せるヴァレオさんの天成器モーウェンさんはかなり相性がいい。
 胴体に当たったとしても背骨ごと両断する威力。
 手足なら信じられないほど簡単に切り飛ばす。
 
 ルインの氷魔法は言うまでもなく密集したオークの集団にも効果的な攻撃ができる。
 特に魔法因子は独自の動きや効果があってルインは魔物ごとに臨機応変に対応していた。
 素早く距離の離れた相手には追尾する《ホーミング》、硬く甲殻で覆われた相手には《シェル》の魔法因子。
 やはり魔法やそれを変化する魔法因子が使えればそれだけで戦い方の幅が増える。
 
 それにしても、いまだに瞑想を行っても魔力を感じ取れない。
 ニールがギガントアントイーターを撃退したときの魔法には独特の感覚を感じ取ることができたと思ったのに……。
 光魔法を使いこなしていたイクスムさんに聞いても、瞑想が体内の魔力を感じ取る一番の方法だと言うし、いまの訓練を続けるしかないか……。

「オークとの接敵も大分増えてきた。この辺りに目的のオーク集落があっておかしくはないんだがな」

「ボクの聞いた話だとオークの集落は森の中でも開けた平地に作ることが多いらしいけど……」

「ゴブリンやコボルトも集落を作るけどオークはかなり規模の大きい集落を作るから、森の木を倒して広い空間を確保するみたい。ハイオークが統率してるなら集落の周囲は木壁で覆われてるかもね」

 先頭を警戒しながら歩くカザーさんにルインとイオゼッタが答える。
 森の木々は鬱蒼としていて先は見通せない。
 広い空間が必要ならいずれ空の見える空間があるだろうから、そこが集落だろう。

「それに、途中で槍持ちのオークを見かけたでしょ。あれは集落の中で作られてオークたちに渡されるものだよ。ハイオークに集落内で役割を振られるのかオークの中にも製造作業を専門に行うオークが現れる。ハイオークの周りには盾持ちのオークもいるだろうし、気をつけたほうがいいね」

「随分詳しんだね」

「なに、詳しくちゃ駄目? 敵のことを調べるのは冒険者として当然のことだし、集落壊滅の依頼は何回か受けたことがあるからね。……まあ、あたしの戦い方だとこういう依頼の方が都合がいいからだけど」

 事前の下調べは大切だ。
 狩りのときも事前に動物の取る行動を予測できれば成功率も高くなっていた。

 冒険者登録したことでギルドの資料室を使えるようになったので、俺もオークについて多少は調べたけど、イオゼッタの方がオークの生態に詳しいようなので正直助かる。
 
 資料では槍持ちはオーク・ランサー、盾持ちはオーク・シールダーとも呼ばれていた。
 他にもオークは何種類か存在しているけど、ハイオークの集落ならその二種類が戦力の要になっているらしい。

「それよりっ! ここからは集落の外を巡回してるオークの部隊もいるかもしれないから、慎重に行動しないと。見つかると追い回されて厄介だし、統率個体に報告されると集落が警戒体制になって攻めづらくなる。それと、集落を襲うなら少しは作戦を立てたほうがいいよ」

「イオゼッタの言う通りだな。ここからは目立つ行動は禁止だ。クライ、近づいてくる魔物はなるべく避けるようにしてくれ。……カザーもそれでいいよな」

「はい」

「わかった」

(ミストレア、俺も警戒するけど生命反応があったら教えてくれ)

(ああ、もちろんだとも。この私に任せたまえ)

 ヴァレオさんの一言で皆が真剣な表情で動き出す。





「あれか……」

「槍持ちが二体いるね。……なんか規模がデカくないかい?」
 
 遂に発見したオーク集落。
 入口らしき木製の門には二体の槍持ちオークが立っている。
 
「おっ、ちょうど扉が開くぞ」

 集落の内側に開く両開きの門。
 そこから、ぞろぞろとオークの集団がでてくる。
 一体だけ奇妙なオークが混じっている。
 五体のオークの中心で杖を持った細身のオークがゆっくりと歩く。
 あれは……。
 
(あのオークはなんだ? 明らかに普通じゃない。人と大差ない体型の割に顔はオークそのままだ)

「まさか……ワイズオーク?」

「そうだね。初級魔法程度の魔法を使うオークの上位個体の一体。ハイオークの配下にいるなら外にでてくるなんてありえないはず」

 思わず口から出てしまった言葉にイオゼッタが返事をする。
 彼女の声は困惑を隠しきれていない。

「ワイズオークは集落でも地位が高い。守りを固める傾向にあるハイオークの集落が貴重な戦力を外に出すはずないんだ。……まさかだけど……ドミネーターオークじゃないよね。それだったらあたしたちの戦力じゃ到底勝ち目なんてないよ」

 想定より巨大な集落を前に俺たちは選択を迫られていた。
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