孤高のミグラトリー 〜正体不明の謎スキル《リーディング》で高レベルスキルを手に入れた狩人の少年は、意思を持つ変形武器と共に世界を巡る〜

びゃくし

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第四十話 決着と闇

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 振り払ったはずの恐怖が再び襲ってくる。
 口から鮮血を滴らせ笑うハイオーグレスの濁った叫び声だけが戦場に木霊した。

 一度目の咆哮ではかろうじて動けた。
 それは、ハイオーグレスに挑む気迫が充実していたのと、一度恐怖の感情を味わった経験からだ。
 畳み掛けるように放たれた第二の咆哮は、第一の咆哮で思い出した恐怖をさらに増幅させ、心身を改めて硬直させるのに十分な威力をもっていた。

「あぁ……」

「うぅぅ……」

 ラウルイリナとイオゼッタは言葉も発せられないようだった。
 だが、身体を動かそうと藻掻き、内から溢れる制御できない恐怖の感情を必死に抑えようと抵抗している。
 苦しそうな表情だが瞳に映る戦意は衰えていない。

「ブガッガッガ……ゴ、ゴフッ」
 
 俺たちを眺めるハイオーグレスは度々咳き込み苦痛に顔を歪ませながらも勝利を確信している。
 全員が動けない状況はハイオーグレスにとっては心底愉快なことなのだろう、濁声の笑い声は一向に止まる気配はない。
 
「ぐぅぅ……こ、こいつ……またあたしたちを……」

 俺もラウルイリナもイオゼッタも動けない。
 追い詰めていたはずが、一転して危機に陥っている。
 このままならハイオーグレスに特大斧で切り裂かれ俺たちはなにもできないまま殺されることになる。

 だけど……打開策がないわけじゃない。

「……っぅ……」

 痛みだ。

 苦痛が恐怖を和らげる。
 気づいたのはハイオーグレスに切られた後だった。
 出血と共に吹き飛ばされはしたが、咆哮によって与えられた恐怖の感情は確実に薄れていた。

 噛み切った唇の端から流れ落ちる血の感覚が伝わる。
 
 鋭い痛み……だがそれは反撃の狼煙でもある。
 苦痛の代わりに少しずつ動く身体。
 確かめるように右手を広げ閉じる。

 その様子を見てラウルイリナとイオゼッタは俺の突然の奇行の意味に気づいたらしい。
 迷う事なく唇を噛み切る。

「……っ……」

「うぅっ……」

 だが、これではまだ完全には動けない。
 かろうじて動くようになった右手を腰元のベルトに備え付けられた投げナイフに。
 痺れて力はほとんど入らずとも軽い投げナイフ程度なら握れる。
 軽くだが確実に自身の右足目掛けて突き刺す。

「ぐうぅっ!」

 十cmの刃の半分が太腿に埋まった。
 
(クライ!? なにを……?)
 
(これでいいんだ。ハイオーグレスの与える『恐怖』は痛みで薄まる)

 自分で刺したとはいえかなり痛い。
 だが、その成果はあった。
 傷口が熱を持つ度に徐々に身体が動かせるようになり始めた。

 笑い続けて注意力の散漫なハイオーグレスは気づかない。
 ラウルイリナは胸の前で構えた赤剣を傾け腕を裂き、イオゼッタは左手の指を過剰に捻り自分自身に痛みを刻む。
 俺たちは互いに視線を合わせた。
 やるべきことは決まっている。

 ――――ここで決着をつける。

 ようやく笑うのを止めて接近してくるハイオーグレス。
 金の特大斧で地面を削りながら悠長に歩いてくる。
 やつがラウルイリナの前で特大斧を振り上げたのが合図となった。

「ブガアァッ!!」

「いい加減、黙りなさいっ!」

 イオゼッタの奇襲。
 突然のことにハイオーグレスは事態を飲み込めていなかった。
 火魔法を帯びた天成器の一撃が吸い込まれるように胴体に決まる。
 切り裂いた瞬間、熱によって肉の焼ける音がした。
 
「ブガアァァァッーー!」

「やあぁぁぁっ!」

 間髪入れずにラウルイリナが斬りかかる。
 イオゼッタに気を取られたハイオーグレスの背後から斬り始め、連撃を浴びせる。

(クライ!)

(ああ、俺たちも準備する)

「アーロン! ギアをっ!!」

 奇襲の後距離を取っていたイオゼッタが短剣の天成器アーロンさんを水平に構える。

 鍔の中央から歯車の形状をした部品が浮上、左手で掴むとカチカチと音を鳴らしながら時計回りに回転させる。
 回し始めは軽快に、段々と重くなるのかゆっくりと。

 その回数計五回。

「アーロンの短剣形態は歯車を回すことで天成器に籠めた力を増幅させる」

 あれがアーロンさんの変形先で取得した力……。

 天成器は第三階梯に到達することで変形先の形態で新たな機構や特殊な能力を得る。
 ルークの頑丈な鋼糸、モーウェンさんの回転する刃、ミストレアの杭を射出する機構も第三階梯で得たものだ。

 また、その中でも最も有名なものは魔力刃だろう。
 カルラさんの天成器エルラさんの備えるこの力は、別名光刃とも呼ばれ天成器のEPを消費して光の刃を生成する。
 短期戦特化の切断力に優れた刃。

 アーロンさんが得た能力、それがイオゼッタの言うとおりなら、もしかして付与された火魔法の力を増幅できるのか?。

「いまのあたしとアーロンなら籠められた魔法の威力を一・五倍まで増幅できるっ!!」

 イオゼッタがその歯車を回す手を止め、鍔に押し戻すと、淡く短剣の刃を覆っていた火魔法の力が濃く剣身全体を包む。
 確かめるように短剣を振れば赤い軌跡を描く。
 その熱量は遠くから見てもかなりの威力を秘めているとわかった。

「はあぁっ!」

 ラウルイリナが袈裟斬りに切りかかってきたハイオーグレスの特大斧を逸らす。
 それは繊細な剣技だった。
 一度は組み合うように近づき、赤剣の剣身を滑らせるように遠くに受け流す。
 特大斧の軌道が予想外のところに誘導されたハイオーグレスはバランスを崩したたらを踏んだ。

「やあぁぁぁぁぁぁっ!!」

 ハイオーグレスの右足。
 カザーさんが集中して傷つけた箇所目掛けてイオゼッタが突貫する。
 赤熱する短剣を思い切り突き刺した。

「ブガアァァァッ!?」

「これでどうだ! 散々あたしたちを嘲笑って、今度はあんたが跪く番!」

 増幅された火魔法の威力は絶大だった。
 突き刺した短剣をそのまま横に払う。
 ハイオーグレスの太い右足は半ばから断ち切られた。

 かろうじて左足だけで立っている状態。
 その体勢も……崩れた。
 特大斧も手放し地面に手を着くように倒れる。

 いましかない。

「いくぞ、ミストレア!」

「ああ!」

 すでに変形してある手甲を前に突進する。
 狙いは一つ。
 
 使い手を傷つけられイオゼッタを背後から襲おうとしている金の特大斧だ。

 ウェポンスライムの上位個体のこの魔物も当然核が存在する。
 それは、斧の刃の中心で妖しく光る赤い石。
 これを砕けばウェポンスライムを倒せる!
 
 ハイオーグレスの手元から落ち地面で蠢いていた金の特大斧の真上に陣取る。

 闘気を左手の手甲に集中する。
 闘気操作の技術の一つ。
 武器や防具を闘気で覆い切れ味や強度を高める『闘気強化』。

「これで終わりだ!」

 闘気で威力を高めた白銀の杭をウェポンスライムの核に押し当てる。

 命の危機を察知して触手を絡めてくるがもう遅い。 
 
「「発射っ!!」」

 ゼロ距離からの捨て身の一撃は核を砕く。
 
「クライ! 後ろだ!」

 振り向けば両手で掴みかかってくるハイオーグレス。
 切断された右足から大量の血を流し、見た目にも重症な身体で這うように近づいてきたらしい。
 その顔は鬼気迫り、すでに余裕はない。

 その最後の抵抗も……終わる。

「フェアトール流……【闘技:閃の光剣】」

 隙だらけのハイオーグレスにラウルイリナが一歩を踏み込む。
 おそらくは闘気の属性変換によって生まれた光。
 それが、赤剣を縁取り延長する。
 そう、まさに光で創り出された長剣。
 
 瞬速の光剣は真正面からハイオーグレスの首を切り落とした。





「間に合わなくて悪かったな。ジャイアントオークが思いの外しぶとくてな」

「運が悪いことに投げられた瓦礫が森にまで飛んでしまってね。他の魔物まで引き寄せられてしまったんだよ」

 ハイオーグレスがラウルイリナによって倒された直後に、ヴァレオさんとルインが姿を現した。
 二人とも余裕があるような口調で話しているけど、ヴァレオさんは頭から血を流していて、ルインもかなり息が切れていた。
 急いでこちらに合流しようと戦ってくれていたんだろう。

「まったく……俺が不甲斐ないのもあるが、リーダーのお前が遅いから三人に無理をさせることになった」

 回復のポーションで傷を治したカザーさんがヴァレオさんに話し掛ける。
 出血が多かったのかまだフラついているけど骨折などはなかったようだ。
 
「だから悪かったって!」

「フッ、次からはもっと早く来い。お前がいないと戦いにくい」

 視線を移せばイオゼッタがラウルイリナと話し合っているところだった。
 しおらしい様子でイオゼッタが頭を下げる。
 
「その……一応……謝っておく。……ご、ごめん。あたし、あんたに失礼な態度を取った」

「それは……」

「……王都での噂も聞いていたから、どうせパーティーに寄生するだけの卑怯な奴だと思ってた。でも違った。あんた凄いよ。一緒に戦っててわかったけど、闘気の扱いも剣技も冒険者の中でもずば抜けてた」

「……いや、私は確かに足手まといだった。役に立てたと感じてくれているなら、この剣と……一緒に戦ってくれた仲間のお陰だ。勿論イオゼッタ、貴方のお陰でもある。だから、謝らないでくれ」

「そ、そう? でもあたしが謝りたかったから……」

「ふふっ」

「な、何笑ってるのよ! ……そ、その……闘気の扱いで悩んでいるところがあるの……相談に乗ってくれない?」

「ああ、勿論だとも」

 どうやら二人の間のわだかまりは消えたようだ。
 そのあとも堰を切ったように話しは続く。
 
「二人共いい雰囲気だね」

 積極的に話し掛けてくるイオゼッタと、少し困った様子ながらもどことなく嬉しそうなラウルイリナを指差しルインが近づいてくる。

「困難を乗り越え、些細なことですれ違っていた二人が和解し、互いを深く知り合っていく。なんとも素晴らしいことだ。……少し羨ましいよ。ボクはいつも遠くから眺めているだけだから、ね」

 なんでも興味深そうに質問するルインなら誰とでも仲良くできそうだけど、そう伝えるとルインは寂しそうに答えた。

「表面上は仲良くなれても、親密な関係にはなれないものさ。それに、人には様々な一面がある。良い面も悪い面も、人には見せられない暗い一面も。……ある時尊敬していた人物の隠されていた一面を偶然見てしまったことがある」

 そのときのことを語るルインの表情は見たことのないほど苦しそうだった。

「人前では厳格な人物だったその人は、裏では他人の悪い噂を広げ嘲笑するような人だった。ショックだったよ。信じていたんだ。その人は素晴らしい人で悪いことなど一つも行うことはないと信じていた。……その時からかな。人を真剣に信頼できなくなった」

「……でも、ルインは皆を助けるためにジャイアントオークを引きつけてくれた」

「ヴァレオまで着いてきてくれるとは思っても見なかったけどね。……あの時は自然と提案していた。君たちを死なせたくないと思ったから……」

「……俺は、ルインの勇気ある一面を見て……驚いた。でも、不謹慎だけど嬉しかったところもある。自分を囮にしてでも俺たちを助けようとしてくれた。……それって仲間として認めてくれたから提案してくれたんだろ。ルインの心の奥底の本心が見えた気がした。それが嬉しかったんだ」

「フフッ、そうか……私にも意外と仲間思いな一面があったのかな。悪い面だけでなく、良い面もある、か。自分で言った言葉だけど、確かにそうだ。ボクは悪い面だけを過剰に気にしていたのかもしれないな」

 どこか吹っ切れた顔のルインは穏やかな口調で語る。

「クライ、君のお陰で少しだけだけど人を信じられるようになったかもしれない。……ありがとう」





「さて、後は集落に残党がいないか確認して魔物を解体するとするか。……と、その前に統率個体とウェポンスライムだけは素材を先に取った方がいいだろうな。戻ってきて他の魔物に食い散らかされても困るしな」

(これでこの依頼も終わりだな。クライ、最後まで気を抜くなよ。何が飛び出してくるかわからないからな)

 目的はほとんど達成できた。
 統率個体は倒し、ウェポンスライムは砕けた。
 強敵を倒し皆の絆も深まった。
 あと少しでこの旅も終わり……そう考えていたその瞬間だった。

 どこからかパリンッと割れる音がした。

 空が――――割れる。

 空間が歪む。
 亀裂の先は見通せない闇が広がっている。
 いいしれない不安が胸に広がった。
 あれはなんだ?

 亀裂から降り立つものがある。

 紫の体躯から立ち上る灰色の瘴気。
 赤い四つの眼は無機質にも見える。
 降り立つ先の尖った足は八本、体長はハイオーグレスと同じく二・五mはある。
 
「しょ、瘴気獣!? まさか! アラクネかっ!?」

 紫の大蜘蛛の上に同じく紫のドレスを纏った女性の上半身が繋がっている。

 下の大蜘蛛はデススパイダーに似てはいるが所々が大きく違う。
 八本の足はそれぞれが鋭い剣のように尖り、地面を突き刺す。
 獲物を噛み砕くためなのか口は大きく裂け、巨大な牙が見える。
 
 目立つのは大蜘蛛の上の女性の上半身だ。
 紫のドレスだけを身に着け、瞳を閉じ沈黙している。
 その姿はおよそ生物とは思えない違和感があった。

「……違う。あれはアラクネウィッチ。魔法を使うアラクネの上位個体。その瘴気獣だ」

 カザーさんの緊迫した硬い声がこの状況の不味さを物語っていた。

「全員全速力で逃げろ!! あいつの討伐難度はA+だ!!」

 上半身のみの女性が無表情のまま右手をこちらにかざす。
 同時大蜘蛛が鳴いた。

「ギィギィ」

 手の平から放たれた漆黒の闇の奔流が俺たちを襲う。
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