160 / 177
第百六十話 波濤
しおりを挟む
遅くなり申し訳ありません。
綺羅びやかな催しから数日。
部屋に籠もる俺はあのときの失態を思いだしては悶える日々を送っていた。
「それにしてもあの時はびっくりしたぞ。一体どうしたんだ。今生の別れでもあるまいし」
「うっ……それは」
いま思い返しても恥ずかしい。
自分でもなぜあんなことになったのか。
あれは……ニールがハグスウェイトさんとハルレシオさんへの恩義のため、しばらくセリノヴァール領の城郭都市に活動の場を移そうかと話をしていたときのこと。
「じゃから、別に対価などいらんと言っておるじゃろうが!」
「だから、それじゃオレの気が納まらないんだっての!」
言い争う二人。
どちらも主張を譲ろうとしない。
(もらえるものはもらっておけばいいものを、義理堅いというか、頑固だというか……。この二人案外似た者同士だから気が合うんじゃないか?)
(……一理あるかもな)
ついには怒鳴り合って互いの要求を飲ませようとする二人は確かに似通っている部分があった。
「ですけどニールさんのおっしゃることもわかりますわ。仮にも帝国の皇子様なのですから王国の大貴族に借りを作るのは……」
「……む」
「プリエルザ君、それは……」
ハルレシオさんが配慮して黙っていたことをあっさりとバラしていくプリエルザ。
(場を混沌とさせる天才だな、コイツは)
いつもなら辛辣だなとミストレアを諌めるところだが、今回は否定できない。
ニールの正体を軽々しく口走るなんて、前回はゼクシオさんがなんとか止めてくれたのになんで今度は……ってそういえばゼクシオさんいないな。
どこにいったんだ?
思考が余計なところに逸れたがいまはそれどころじゃない。
気になるハグスウェイトさんの反応は……。
「帝国の皇子ぃ? コイツがぁ? 見えんのー」
か、軽い。
思っていた反応とは真逆だ。
てっきり隠していたことを怒られると思っていた。
というか若干ふざけているのが声音でもわかるな。
しかし、ニールにはやはり自分の事情を黙っていたことが心苦しかったようだ。
改めてハグスウェイトさんに向けて姿勢を正すと真摯に謝罪する。
「爺さん、悪かったな。オレの素性を偽るつもりはなかったんだが……話が進むのが早くてな。つい浮かれていた。すまなかった」
「構わん。その程度のことで儂の考えは変わらんよ」
「その程度って……」
申し訳なさそうに謝るニールをハグスウェイトさんは容易く一蹴する。
「帝国の皇子。大いに結構。じゃが、新たな友の身分など些細なものじゃ。それにたとえエリクシル一つを他国に渡したところでなんということでもない。ただの回復薬じゃしのう。ついでに言えば元々ハルレシオに落札させたものの扱いに困っていたものじゃ。ニール、お前が持ってく分にはいいじゃろ。……勿論悪用などせんだろうし」
「ああ、使い道については誓ってもいい。必ず母さんの治療のために使うと約束する」
満足そうにウンウンと頷くハグスウェイトさん。
「ホントにのう。エリクシルについては国王様に献上するか、倉庫にでも死蔵するかしか選択肢がなかったんじゃ。リクセントには儂から一言言っておく。ま、アヤツも儂の普段の行いは知っておるから仕方ないの一言で済ませるじゃろ。若者が気にすることでもない。後のことは任せておけ」
「……恩に着る」
話の本題はここからだ。
俺が憂鬱な原因。
エリクシルの対価について。
ハグスウェイトさんにいくら気にするなと伝えられても『はい、そうですか』とはならないのがニールだ。
「エリクシルを母さんのところに届けるのは確定として、それでも爺さんたちにこの恩を返さないのは仁義にもとる。ハルレシオ」
「なんだい」
「爺さんは対価はいらんなんて言ってるがオレに任せられる仕事はないか? これでもオレは冒険者だ。すぐに対価分の依頼を達成する、なんてのは無理でも多少の恩は返しておきたい。魔物討伐でも希少素材の採取でも仕事があるなら任せてくれよ」
「むぅ……別に構わんと何度も言うておるのに」
「オレの気持ちの問題だ。大体母さんや師匠に聞かれた時なんて答えろって? 『本来目が飛び出るほどの大金が必要なところを友達に全部出して貰いました』なんて説明できねぇよ」
「面倒なヤツじゃのう」
「ああ、師匠にこんなことを伝えたらあれだけ啖呵を切って飛びだしたのに情けないって言ってぶっ飛ばされる。オレは……胸を張って帰りたい。たとえエリクシルが母さんの症状を癒せなくても、自信を持って帰りたいんだ。成長したオレを見てもらいたい。そのためには恩人に背を向けるようなことをしていたら駄目なんだ」
自らの感情を優先するニール。
しかし、その心根が称賛されるべきものなのは周りの人の反応からもわかる。
見守る皆の視線はやれやれと呆れながらも……ひたすらに優しかった。
「そうだ。セリノヴァール領には仕事はないのか? もしそっちの方が良ければしばらく拠点を移してもいいかもな。王都周辺のエリクサーについての噂は大分調べ尽くしたし、王国の北方、セリノヴァール領周辺は魔力が濃い土地柄なせいか魔物が強いっていうしな」
不意を打つ発言に一瞬ドキリと心臓が跳ねた。
えっ……。
顔を歪め向き直るニール。
「一緒に冒険するって約束したクライたちには悪いが早くに恩を返さないと母さんのところに戻るのも遅くなるしな。……オレから冒険しないかと誘っておいて……悪い、少しの間パーティーを抜けてもいいか?」
「……それ、は」
ニールの冒険だ。
ずっと追い求めてきた治療の鍵。
目的の物が思いがけず手に入ったのだから快く送りだすべきだ。
頭ではわかっていながらも俺は言葉に詰まっていた。
焦ったように彼は続ける。
「勿論、クライのことは仲間として信頼している。オレの心を預けられる、ゼクシオたちに次ぐ……最も信頼できる仲間だ。でもオレはこの恩を少しでも返してからでないと先には進めない。だから……その……まいったな。…………な、泣くなよ」
「えっ……」
感情が波濤のように押し寄せていた。
たどたどしく紡ぐニールの言葉になぜか抑えきれない想いがあった。
俺……なんで……。
「オレが抜けることをそんなに気にしてくれるなんて正直思わなかった、な。パーティーを抜けるっていっても一ヶ月か二ヶ月くらいの短い間だ。いや、帝都にエリクシルを届けにいくからもう少しかかるか。……だけど必ずオレは戻ってくる。クライたちとまだ冒険したりないからな」
あのあと照れからかりんごのように真っ赤に赤面したニールに、ハルレシオさんはセリノヴァール領までいく必要はないと伝えていた。
ハグスウェイトさんも王都にしばらく滞在する予定だから供回りをしろと提案し、それをニールは了承していた。
「はぁ……」
考えるほど憂鬱になる。
俺ってあんなに涙脆かっただろうか。
いや、ラナさんたちの過去を垣間見たときも人前にも関わらず涙が溢れてきてしまっていた。
「はぁ……」
恥ずかしい。
俺の突然の奇行に全員の注目が集まっていた。
あの微笑ましいものを見るような視線が忘れられない。
次にニールやプリエルザたちに会ったときどんな顔をすればいいんだ……。
そんなときバンッと勢いよく音をたて部屋の扉が開く。
「クライ、何をしているんだ。今日という日は刻一刻と過ぎていくんだぞ! 折角たった一日だが時間を空けられたんだ。さ、母さんと一緒に出掛けるぞ!」
入ってきたのはやっと王城から戻ってこれた喜色満面の母さん。
長期休暇最後の一日がはじまる。
綺羅びやかな催しから数日。
部屋に籠もる俺はあのときの失態を思いだしては悶える日々を送っていた。
「それにしてもあの時はびっくりしたぞ。一体どうしたんだ。今生の別れでもあるまいし」
「うっ……それは」
いま思い返しても恥ずかしい。
自分でもなぜあんなことになったのか。
あれは……ニールがハグスウェイトさんとハルレシオさんへの恩義のため、しばらくセリノヴァール領の城郭都市に活動の場を移そうかと話をしていたときのこと。
「じゃから、別に対価などいらんと言っておるじゃろうが!」
「だから、それじゃオレの気が納まらないんだっての!」
言い争う二人。
どちらも主張を譲ろうとしない。
(もらえるものはもらっておけばいいものを、義理堅いというか、頑固だというか……。この二人案外似た者同士だから気が合うんじゃないか?)
(……一理あるかもな)
ついには怒鳴り合って互いの要求を飲ませようとする二人は確かに似通っている部分があった。
「ですけどニールさんのおっしゃることもわかりますわ。仮にも帝国の皇子様なのですから王国の大貴族に借りを作るのは……」
「……む」
「プリエルザ君、それは……」
ハルレシオさんが配慮して黙っていたことをあっさりとバラしていくプリエルザ。
(場を混沌とさせる天才だな、コイツは)
いつもなら辛辣だなとミストレアを諌めるところだが、今回は否定できない。
ニールの正体を軽々しく口走るなんて、前回はゼクシオさんがなんとか止めてくれたのになんで今度は……ってそういえばゼクシオさんいないな。
どこにいったんだ?
思考が余計なところに逸れたがいまはそれどころじゃない。
気になるハグスウェイトさんの反応は……。
「帝国の皇子ぃ? コイツがぁ? 見えんのー」
か、軽い。
思っていた反応とは真逆だ。
てっきり隠していたことを怒られると思っていた。
というか若干ふざけているのが声音でもわかるな。
しかし、ニールにはやはり自分の事情を黙っていたことが心苦しかったようだ。
改めてハグスウェイトさんに向けて姿勢を正すと真摯に謝罪する。
「爺さん、悪かったな。オレの素性を偽るつもりはなかったんだが……話が進むのが早くてな。つい浮かれていた。すまなかった」
「構わん。その程度のことで儂の考えは変わらんよ」
「その程度って……」
申し訳なさそうに謝るニールをハグスウェイトさんは容易く一蹴する。
「帝国の皇子。大いに結構。じゃが、新たな友の身分など些細なものじゃ。それにたとえエリクシル一つを他国に渡したところでなんということでもない。ただの回復薬じゃしのう。ついでに言えば元々ハルレシオに落札させたものの扱いに困っていたものじゃ。ニール、お前が持ってく分にはいいじゃろ。……勿論悪用などせんだろうし」
「ああ、使い道については誓ってもいい。必ず母さんの治療のために使うと約束する」
満足そうにウンウンと頷くハグスウェイトさん。
「ホントにのう。エリクシルについては国王様に献上するか、倉庫にでも死蔵するかしか選択肢がなかったんじゃ。リクセントには儂から一言言っておく。ま、アヤツも儂の普段の行いは知っておるから仕方ないの一言で済ませるじゃろ。若者が気にすることでもない。後のことは任せておけ」
「……恩に着る」
話の本題はここからだ。
俺が憂鬱な原因。
エリクシルの対価について。
ハグスウェイトさんにいくら気にするなと伝えられても『はい、そうですか』とはならないのがニールだ。
「エリクシルを母さんのところに届けるのは確定として、それでも爺さんたちにこの恩を返さないのは仁義にもとる。ハルレシオ」
「なんだい」
「爺さんは対価はいらんなんて言ってるがオレに任せられる仕事はないか? これでもオレは冒険者だ。すぐに対価分の依頼を達成する、なんてのは無理でも多少の恩は返しておきたい。魔物討伐でも希少素材の採取でも仕事があるなら任せてくれよ」
「むぅ……別に構わんと何度も言うておるのに」
「オレの気持ちの問題だ。大体母さんや師匠に聞かれた時なんて答えろって? 『本来目が飛び出るほどの大金が必要なところを友達に全部出して貰いました』なんて説明できねぇよ」
「面倒なヤツじゃのう」
「ああ、師匠にこんなことを伝えたらあれだけ啖呵を切って飛びだしたのに情けないって言ってぶっ飛ばされる。オレは……胸を張って帰りたい。たとえエリクシルが母さんの症状を癒せなくても、自信を持って帰りたいんだ。成長したオレを見てもらいたい。そのためには恩人に背を向けるようなことをしていたら駄目なんだ」
自らの感情を優先するニール。
しかし、その心根が称賛されるべきものなのは周りの人の反応からもわかる。
見守る皆の視線はやれやれと呆れながらも……ひたすらに優しかった。
「そうだ。セリノヴァール領には仕事はないのか? もしそっちの方が良ければしばらく拠点を移してもいいかもな。王都周辺のエリクサーについての噂は大分調べ尽くしたし、王国の北方、セリノヴァール領周辺は魔力が濃い土地柄なせいか魔物が強いっていうしな」
不意を打つ発言に一瞬ドキリと心臓が跳ねた。
えっ……。
顔を歪め向き直るニール。
「一緒に冒険するって約束したクライたちには悪いが早くに恩を返さないと母さんのところに戻るのも遅くなるしな。……オレから冒険しないかと誘っておいて……悪い、少しの間パーティーを抜けてもいいか?」
「……それ、は」
ニールの冒険だ。
ずっと追い求めてきた治療の鍵。
目的の物が思いがけず手に入ったのだから快く送りだすべきだ。
頭ではわかっていながらも俺は言葉に詰まっていた。
焦ったように彼は続ける。
「勿論、クライのことは仲間として信頼している。オレの心を預けられる、ゼクシオたちに次ぐ……最も信頼できる仲間だ。でもオレはこの恩を少しでも返してからでないと先には進めない。だから……その……まいったな。…………な、泣くなよ」
「えっ……」
感情が波濤のように押し寄せていた。
たどたどしく紡ぐニールの言葉になぜか抑えきれない想いがあった。
俺……なんで……。
「オレが抜けることをそんなに気にしてくれるなんて正直思わなかった、な。パーティーを抜けるっていっても一ヶ月か二ヶ月くらいの短い間だ。いや、帝都にエリクシルを届けにいくからもう少しかかるか。……だけど必ずオレは戻ってくる。クライたちとまだ冒険したりないからな」
あのあと照れからかりんごのように真っ赤に赤面したニールに、ハルレシオさんはセリノヴァール領までいく必要はないと伝えていた。
ハグスウェイトさんも王都にしばらく滞在する予定だから供回りをしろと提案し、それをニールは了承していた。
「はぁ……」
考えるほど憂鬱になる。
俺ってあんなに涙脆かっただろうか。
いや、ラナさんたちの過去を垣間見たときも人前にも関わらず涙が溢れてきてしまっていた。
「はぁ……」
恥ずかしい。
俺の突然の奇行に全員の注目が集まっていた。
あの微笑ましいものを見るような視線が忘れられない。
次にニールやプリエルザたちに会ったときどんな顔をすればいいんだ……。
そんなときバンッと勢いよく音をたて部屋の扉が開く。
「クライ、何をしているんだ。今日という日は刻一刻と過ぎていくんだぞ! 折角たった一日だが時間を空けられたんだ。さ、母さんと一緒に出掛けるぞ!」
入ってきたのはやっと王城から戻ってこれた喜色満面の母さん。
長期休暇最後の一日がはじまる。
0
あなたにおすすめの小説
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
ダンジョンで有名モデルを助けたら公式配信に映っていたようでバズってしまいました。
夜兎ましろ
ファンタジー
高校を卒業したばかりの少年――夜見ユウは今まで鍛えてきた自分がダンジョンでも通用するのかを知るために、はじめてのダンジョンへと向かう。もし、上手くいけば冒険者にもなれるかもしれないと考えたからだ。
ダンジョンに足を踏み入れたユウはとある女性が魔物に襲われそうになっているところに遭遇し、魔法などを使って女性を助けたのだが、偶然にもその瞬間がダンジョンの公式配信に映ってしまっており、ユウはバズってしまうことになる。
バズってしまったならしょうがないと思い、ユウは配信活動をはじめることにするのだが、何故か助けた女性と共に配信を始めることになるのだった。
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~
シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。
主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。
追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。
さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。
疫病? これ飲めば治りますよ?
これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。
どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
帰って来た勇者、現代の世界を引っ掻きまわす
黄昏人
ファンタジー
ハヤトは15歳、中学3年生の時に異世界に召喚され、7年の苦労の後、22歳にて魔族と魔王を滅ぼして日本に帰還した。帰還の際には、莫大な財宝を持たされ、さらに身につけた魔法を始めとする能力も保持できたが、マナの濃度の低い地球における能力は限定的なものであった。しかし、それでも圧倒的な体力と戦闘能力、限定的とは言え魔法能力は現代日本を、いや世界を大きく動かすのであった。
4年前に書いたものをリライトして載せてみます。
盾の間違った使い方
KeyBow
ファンタジー
その日は快晴で、DIY日和だった。
まさかあんな形で日常が終わるだなんて、誰に想像できただろうか。
マンションの屋上から落ちてきた女子高生と、運が悪く――いや、悪すぎることに激突して、俺は死んだはずだった。
しかし、当たった次の瞬間。
気がつけば、今にも動き出しそうなドラゴンの骨の前にいた。
周囲は白骨死体だらけ。
慌てて武器になりそうなものを探すが、剣はすべて折れ曲がり、鎧は胸に大穴が空いたりひしゃげたりしている。
仏様から脱がすのは、物理的にも気持ち的にも無理だった。
ここは――
多分、ボス部屋。
しかもこの部屋には入り口しかなく、本来ドラゴンを倒すために進んできた道を、逆進行するしかなかった。
与えられた能力は、現代日本の商品を異世界に取り寄せる
【異世界ショッピング】。
一見チートだが、完成された日用品も、人が口にできる食べ物も飲料水もない。買えるのは素材と道具、作業関連品、農作業関連の品や種、苗等だ。
魔物を倒して魔石をポイントに換えなければ、
水一滴すら買えない。
ダンジョン最奥スタートの、ハード・・・どころか鬼モードだった。
そんな中、盾だけが違った。
傷はあっても、バンドの残った盾はいくつも使えた。
両手に円盾、背中に大盾、そして両肩に装着したL字型とスパイク付きのそれは、俺をリアルザクに仕立てた。
盾で殴り
盾で守り
腹が減れば・・・盾で焼く。
フライパン代わりにし、竈の一部にし、用途は盛大に間違っているが、生きるためには、それが正解だった。
ボス部屋手前のセーフエリアを拠点に、俺はひとりダンジョンを生き延びていく。
――そんなある日。
聞こえるはずのない女性の悲鳴が、ボス部屋から響いた。
盾のまちがった使い方から始まる異世界サバイバル、ここに開幕。
【AIの使用について】
本作は執筆補助ツールとして生成AIを使用しています。
主な用途は「誤字脱字のチェック」「表現の推敲」「壁打ち(アイデア出しの補助)」です。
ストーリー構成および本文の執筆は作者自身が行っております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる