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第四十五話 負の連鎖?
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「そう言えば、いよいよ近日中に神罰が下されるそうですよ」
「「…っ!」そうですか。ならば、聖国や薬師ギルド本部は、更なる混乱に陥るでしょうね」
いい気味です…と口角をあげる師匠に、私は話題を変えられたことにほっと一息ついた。ローリー様は、いよいよか…と、少し緊張した表情をされている。
「しかし、ミオがたくさんの薬草を持ち帰ってくれて助かりました」
「どういう意味だ?」
ローリー様は、緊張した表情を崩し、視線を師匠へ移した。
確かに高級ポーションは不足気味だが、商業ギルドや冒険者ギルドなどは、予備もあるだろう。そこまで急ぐ必要があるのか。
「大叔父のところへ行っている際に分かったのですが、聖国の高級ポーションの素材は、とうに尽きていたみたいですね。聖国が薬師ギルド本部に卸した高級ポーションは、商業ギルトを介して各地に運ばれますが……各地の支部から、高級ポーションの水増しの報告が続々と入っていました」
「な!?」
流石の内容に、ソファーを蹴倒す勢いで立ち上がったローリー様。
「それなら、アターキル支部の高級ポーションもか!?」
空気を震わす大きな声だ。ジョウが耳を伏せつつ、眉間に皺を寄せている。
「今回の搬入した荷物で発覚しましたから。魔導船で運ばれた物資が届けられているなら、検品後に荒れるでしょうね。商業ギルド職員が、薬師ギルドに駆け込むのが目に浮かぶようです」
「マジか…ただでさえ、根回しで忙しくなる時に。しかし、お前だって薬師ギルドアターキル支部の副会長だろう?そんな余裕ぶっこいてる場合か?」
「私は名誉職のお飾りですから。運営には、関与していません」
あっけらかんと言い放つ鉄の精神を持つ師匠に、ローリー様は苦虫を噛み潰したような表情になる。
多分「お前マジか…」だろうな。
「ともあれ、私はダークエルフたちへ、この薬草を届けねばなりません。それに、ミディアンナ嬢の薬を製薬し、投与後の容態の変化も診なければなりませんから」
「…う~~」
遠回しに忙しいんだと断言する師匠に、ローリー様は頭を抱えて唸る。
ローリー様としては、高級ポーションも神酒も重要で手放せない案件だけど、師匠の態度が煮え切らないって感じかな?心の中で葛藤している様が伺えた。
苦悩するローリー様を横目に、私は早速、ミディアンナの薬を作ろうと、鞄から調薬釜を取り出す。
「ミオ、それを取り出してどうするんだ?」
「え?せっかく辺境伯様のお屋敷にいるんですから、ミディアンナ嬢を治す為のお薬を『ミオ…私は、ダークエルフたちに薬草を渡しに行かなければいけませんので、投薬はその後になりますよ?』…そうだった」
残念…としょぼくれる私の頭に、手が置かれる。なんだ?と顔を上げれば、ローリー様が優しげに笑みを浮かべ、私の頭を撫でていた。
「ありがとうな、ミオ」
市井に降りようが、可愛い姪に変わりはないのだ。それに、私は満面の笑みで頷いた。
「なるべく早く戻りますから、少しだけ待っていて下さい」
「分かりました」
待っててね、ミディアンナ嬢。
苦しいのも、後少しの辛抱だよ!
私はガッツポーズを決めながら、鼻息を荒くする。内心でミディアンナ嬢を励ましているのを、外野が生暖かい目で見ていた。
「「…っ!」そうですか。ならば、聖国や薬師ギルド本部は、更なる混乱に陥るでしょうね」
いい気味です…と口角をあげる師匠に、私は話題を変えられたことにほっと一息ついた。ローリー様は、いよいよか…と、少し緊張した表情をされている。
「しかし、ミオがたくさんの薬草を持ち帰ってくれて助かりました」
「どういう意味だ?」
ローリー様は、緊張した表情を崩し、視線を師匠へ移した。
確かに高級ポーションは不足気味だが、商業ギルドや冒険者ギルドなどは、予備もあるだろう。そこまで急ぐ必要があるのか。
「大叔父のところへ行っている際に分かったのですが、聖国の高級ポーションの素材は、とうに尽きていたみたいですね。聖国が薬師ギルド本部に卸した高級ポーションは、商業ギルトを介して各地に運ばれますが……各地の支部から、高級ポーションの水増しの報告が続々と入っていました」
「な!?」
流石の内容に、ソファーを蹴倒す勢いで立ち上がったローリー様。
「それなら、アターキル支部の高級ポーションもか!?」
空気を震わす大きな声だ。ジョウが耳を伏せつつ、眉間に皺を寄せている。
「今回の搬入した荷物で発覚しましたから。魔導船で運ばれた物資が届けられているなら、検品後に荒れるでしょうね。商業ギルド職員が、薬師ギルドに駆け込むのが目に浮かぶようです」
「マジか…ただでさえ、根回しで忙しくなる時に。しかし、お前だって薬師ギルドアターキル支部の副会長だろう?そんな余裕ぶっこいてる場合か?」
「私は名誉職のお飾りですから。運営には、関与していません」
あっけらかんと言い放つ鉄の精神を持つ師匠に、ローリー様は苦虫を噛み潰したような表情になる。
多分「お前マジか…」だろうな。
「ともあれ、私はダークエルフたちへ、この薬草を届けねばなりません。それに、ミディアンナ嬢の薬を製薬し、投与後の容態の変化も診なければなりませんから」
「…う~~」
遠回しに忙しいんだと断言する師匠に、ローリー様は頭を抱えて唸る。
ローリー様としては、高級ポーションも神酒も重要で手放せない案件だけど、師匠の態度が煮え切らないって感じかな?心の中で葛藤している様が伺えた。
苦悩するローリー様を横目に、私は早速、ミディアンナの薬を作ろうと、鞄から調薬釜を取り出す。
「ミオ、それを取り出してどうするんだ?」
「え?せっかく辺境伯様のお屋敷にいるんですから、ミディアンナ嬢を治す為のお薬を『ミオ…私は、ダークエルフたちに薬草を渡しに行かなければいけませんので、投薬はその後になりますよ?』…そうだった」
残念…としょぼくれる私の頭に、手が置かれる。なんだ?と顔を上げれば、ローリー様が優しげに笑みを浮かべ、私の頭を撫でていた。
「ありがとうな、ミオ」
市井に降りようが、可愛い姪に変わりはないのだ。それに、私は満面の笑みで頷いた。
「なるべく早く戻りますから、少しだけ待っていて下さい」
「分かりました」
待っててね、ミディアンナ嬢。
苦しいのも、後少しの辛抱だよ!
私はガッツポーズを決めながら、鼻息を荒くする。内心でミディアンナ嬢を励ましているのを、外野が生暖かい目で見ていた。
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