2 / 40
追放聖女のもふもふスローライフ
第1話 廃墟の別荘と星降る泉
しおりを挟む
辺境の村、ザクソン。
ここが私の、新しい人生の舞台だ。
今までの人生を振り返る。ブラック企業でこき使われ、気づけば過労死していた前世。聖女の修行に明け暮れた、息の詰まるような日々。
もう、誰にもいいように使われたりしない。これからは、私のために、自由に、のんびりと生きるのだ。
そう決意を固め、私は別荘へと向かった。
村から少し離れた森の入り口に、その屋敷はひっそりと建っていた。
そして、その建物の前に立って、私は絶句する。
……さすがに、ここまでとは想像していなかった。
目の前に広がっていたのは、廃墟と見紛うほどに荒れ果てた屋敷だった。鉄製の門は赤錆に覆われ、動かすには一苦労しそうだ。その奥、庭だったらしい場所には、人の背丈ほどもある雑草が生い茂り、噴水だろうか、苔むした建造物は草木に半ば埋もれていた。
「まいったなぁ、本当にここで生活できるのかな……」
不安が頭をよぎるが、すぐに気持ちを切り替える。
「まあ、やってみなくちゃわからないよね。頑張れ、私!」
「キュキュゥ!」
私の気合に応えるかのように、腕の中のもふぞーが力強く鳴いた。まるで「僕も一緒だよ」と言っているようだ。
意を決して門の取っ手に手を伸ばす。しかし、少し力を入れたくらいではビクともしなかった。
「うへっ、ちょー重い……!」
力いっぱい体重をかけると、「ギィィィィ……」という嫌な音を立てながら、どうにか門が開いた。
……はぁはぁ。
たったこれだけで息が切れるなんて情けない。最初からこのハードモードかと、先が思いやられた。
もふぞーを胸に抱き、人の背丈ほどある雑草をかき分けながら、ようやく屋敷の玄関にたどり着く。かつては白かったであろう外壁は薄汚れて蔦に覆われていたが、建物自体はしっかりしてそうだ。これなら、何とか住めるかもしれない。
錆びついた鍵を何とか回し、重い扉を押し開けて屋敷の中へと入る。窓が少ないせいか、中は薄暗く、窓から差し込む一筋の光が、空気中に舞い散るほこりをキラキラと照らしていた。
この、埃にまみれた古い廃墟のようなボロ屋敷、それが私の、いや、私たちの新しい生活の舞台。もふぞーと一緒に、作り上げていく、私たちの大切な家だ。
……まずは掃除しなきゃ。とりあえずは寝床の確保よね。
屋敷の二階には、昔、私が使っていた部屋があった。けど、階段の上り下りは大変だし、利便性を考えて一階の元使用人の部屋を使うことにした。
用具倉庫から使えそうな箒やモップを探し出すと、私は気合を入れた。
「よし……戦闘開始!」
「キュキュゥ!」
もふぞーも一緒になって気合を入れる。
――でも君は埃をかぶらないよう、そこの椅子で待機ね。
窓を開け放つと、森から爽やかな空気が流れ込んできた。長年停滞していた空気が一気に動き、埃を舞い上げる。
「けほっ……! うわっ、凄いなこれ」
床を掃き、ベッドに積もった埃を払い、薄汚れたシーツを外し、外でパンパンと叩く。
パフッと白い煙のように埃が舞い、もふぞーはくしゅっとくしゃみをした。
――ああ、洗濯したい。
でも、この世界に洗濯機なんて便利なものはないし、水も貴重だ。村には共用の井戸があるけど、あまりジャバジャバ使うのは気が引ける。屋敷の裏にも井戸はあるけど……管理されていないので掃除して整えないと使えないだろうなぁ。
はー、文明の利器が恋しい……
そうぼやきながらも、ひとまず寝床だけは整った。
そういえば、村の人たちにも挨拶しなきゃなぁ。
本音を言えば、正直めんどくさい。けど、平穏な暮らしのためにはご近所付き合いは大事だ。
重い腰を上げ、桶を手に村へ向かう。途中で出会った人には、できるだけ笑顔で「こんにちは」と声をかけた。
「おや、あんたが新しく来た……」
「まあまあ、かわいい獣じゃないか」
「キュ♪」
人懐っこいもふぞーが尻尾を振るたび、村人たちの表情が柔らかくなっていく。
――うん、これはどうやら、もふぞー様様だな。
* * *
よし、今日はこのくらいにしておくかな?
気がつくともう夕方で、窓から黄昏色の光が差し込んでいた。
――お風呂入りたい。
着いてからずっと掃除をしていたので、体中、汗と埃でドロドロだ。
だけど、水をあまり使うわけにもいかない。
どうしたものか……
そういえば、裏の森の奥に泉があったな。
私は幼い頃の記憶を頼りに、木々の間を抜けてその場所へ向かった。
泉は今も変わらず、静かに水をたたえていた。澄んだ水面に手を浸すと、冷たさが指先から腕へと染みていく。
――これなら水浴びしても大丈夫そう。
あたりに誰もいないことを確認して服を脱ぎ、そっと泉へと身を沈めた。
肌をなでる水はひんやりと柔らかく、汗も埃も一気に流れていくようだった。
「キュゥ♪」
もふぞーも気持ちよさそうに水浴びをしている。ふわふわの毛が濡れてしぼみ、いつもの半分くらいのサイズに見えた。
水面に映る星々が揺れ、見上げれば、森の隙間から夜空いっぱいの星が瞬いている。
――明日も頑張ろうね、もふぞー。
私は小さくつぶやき、もふぞーの背をそっと撫でた。
ここが私の、新しい人生の舞台だ。
今までの人生を振り返る。ブラック企業でこき使われ、気づけば過労死していた前世。聖女の修行に明け暮れた、息の詰まるような日々。
もう、誰にもいいように使われたりしない。これからは、私のために、自由に、のんびりと生きるのだ。
そう決意を固め、私は別荘へと向かった。
村から少し離れた森の入り口に、その屋敷はひっそりと建っていた。
そして、その建物の前に立って、私は絶句する。
……さすがに、ここまでとは想像していなかった。
目の前に広がっていたのは、廃墟と見紛うほどに荒れ果てた屋敷だった。鉄製の門は赤錆に覆われ、動かすには一苦労しそうだ。その奥、庭だったらしい場所には、人の背丈ほどもある雑草が生い茂り、噴水だろうか、苔むした建造物は草木に半ば埋もれていた。
「まいったなぁ、本当にここで生活できるのかな……」
不安が頭をよぎるが、すぐに気持ちを切り替える。
「まあ、やってみなくちゃわからないよね。頑張れ、私!」
「キュキュゥ!」
私の気合に応えるかのように、腕の中のもふぞーが力強く鳴いた。まるで「僕も一緒だよ」と言っているようだ。
意を決して門の取っ手に手を伸ばす。しかし、少し力を入れたくらいではビクともしなかった。
「うへっ、ちょー重い……!」
力いっぱい体重をかけると、「ギィィィィ……」という嫌な音を立てながら、どうにか門が開いた。
……はぁはぁ。
たったこれだけで息が切れるなんて情けない。最初からこのハードモードかと、先が思いやられた。
もふぞーを胸に抱き、人の背丈ほどある雑草をかき分けながら、ようやく屋敷の玄関にたどり着く。かつては白かったであろう外壁は薄汚れて蔦に覆われていたが、建物自体はしっかりしてそうだ。これなら、何とか住めるかもしれない。
錆びついた鍵を何とか回し、重い扉を押し開けて屋敷の中へと入る。窓が少ないせいか、中は薄暗く、窓から差し込む一筋の光が、空気中に舞い散るほこりをキラキラと照らしていた。
この、埃にまみれた古い廃墟のようなボロ屋敷、それが私の、いや、私たちの新しい生活の舞台。もふぞーと一緒に、作り上げていく、私たちの大切な家だ。
……まずは掃除しなきゃ。とりあえずは寝床の確保よね。
屋敷の二階には、昔、私が使っていた部屋があった。けど、階段の上り下りは大変だし、利便性を考えて一階の元使用人の部屋を使うことにした。
用具倉庫から使えそうな箒やモップを探し出すと、私は気合を入れた。
「よし……戦闘開始!」
「キュキュゥ!」
もふぞーも一緒になって気合を入れる。
――でも君は埃をかぶらないよう、そこの椅子で待機ね。
窓を開け放つと、森から爽やかな空気が流れ込んできた。長年停滞していた空気が一気に動き、埃を舞い上げる。
「けほっ……! うわっ、凄いなこれ」
床を掃き、ベッドに積もった埃を払い、薄汚れたシーツを外し、外でパンパンと叩く。
パフッと白い煙のように埃が舞い、もふぞーはくしゅっとくしゃみをした。
――ああ、洗濯したい。
でも、この世界に洗濯機なんて便利なものはないし、水も貴重だ。村には共用の井戸があるけど、あまりジャバジャバ使うのは気が引ける。屋敷の裏にも井戸はあるけど……管理されていないので掃除して整えないと使えないだろうなぁ。
はー、文明の利器が恋しい……
そうぼやきながらも、ひとまず寝床だけは整った。
そういえば、村の人たちにも挨拶しなきゃなぁ。
本音を言えば、正直めんどくさい。けど、平穏な暮らしのためにはご近所付き合いは大事だ。
重い腰を上げ、桶を手に村へ向かう。途中で出会った人には、できるだけ笑顔で「こんにちは」と声をかけた。
「おや、あんたが新しく来た……」
「まあまあ、かわいい獣じゃないか」
「キュ♪」
人懐っこいもふぞーが尻尾を振るたび、村人たちの表情が柔らかくなっていく。
――うん、これはどうやら、もふぞー様様だな。
* * *
よし、今日はこのくらいにしておくかな?
気がつくともう夕方で、窓から黄昏色の光が差し込んでいた。
――お風呂入りたい。
着いてからずっと掃除をしていたので、体中、汗と埃でドロドロだ。
だけど、水をあまり使うわけにもいかない。
どうしたものか……
そういえば、裏の森の奥に泉があったな。
私は幼い頃の記憶を頼りに、木々の間を抜けてその場所へ向かった。
泉は今も変わらず、静かに水をたたえていた。澄んだ水面に手を浸すと、冷たさが指先から腕へと染みていく。
――これなら水浴びしても大丈夫そう。
あたりに誰もいないことを確認して服を脱ぎ、そっと泉へと身を沈めた。
肌をなでる水はひんやりと柔らかく、汗も埃も一気に流れていくようだった。
「キュゥ♪」
もふぞーも気持ちよさそうに水浴びをしている。ふわふわの毛が濡れてしぼみ、いつもの半分くらいのサイズに見えた。
水面に映る星々が揺れ、見上げれば、森の隙間から夜空いっぱいの星が瞬いている。
――明日も頑張ろうね、もふぞー。
私は小さくつぶやき、もふぞーの背をそっと撫でた。
45
あなたにおすすめの小説
聖女の力を妹に奪われ魔獣の森に捨てられたけど、何故か懐いてきた白狼(実は呪われた皇帝陛下)のブラッシング係に任命されました
AK
恋愛
「--リリアナ、貴様との婚約は破棄する! そして妹の功績を盗んだ罪で、この国からの追放を命じる!」
公爵令嬢リリアナは、腹違いの妹・ミナの嘘によって「偽聖女」の汚名を着せられ、婚約者の第二王子からも、実の父からも絶縁されてしまう。 身一つで放り出されたのは、凶暴な魔獣が跋扈する北の禁足地『帰らずの魔の森』。
死を覚悟したリリアナが出会ったのは、伝説の魔獣フェンリル——ではなく、呪いによって巨大な白狼の姿になった隣国の皇帝・アジュラ四世だった!
人間には効果が薄いが、動物に対しては絶大な癒やし効果を発揮するリリアナの「聖女の力」。 彼女が何気なく白狼をブラッシングすると、苦しんでいた皇帝の呪いが解け始め……?
「余の呪いを解くどころか、極上の手触りで撫でてくるとは……。貴様、責任を取って余の専属ブラッシング係になれ」
こうしてリリアナは、冷徹と恐れられる氷の皇帝(中身はツンデレもふもふ)に拾われ、帝国で溺愛されることに。 豪華な離宮で美味しい食事に、最高のもふもふタイム。虐げられていた日々が嘘のような幸せスローライフが始まる。
一方、本物の聖女を追放してしまった祖国では、妹のミナが聖女の力を発揮できず、大地が枯れ、疫病が蔓延し始めていた。 元婚約者や父が慌ててミレイユを連れ戻そうとするが、時すでに遅し。 「私の主人は、この可愛い狼様(皇帝陛下)だけですので」 これは、すべてを奪われた令嬢が、最強のパートナーを得て幸せになり、自分を捨てた者たちを見返す逆転の物語。
「女のくせに強すぎて可愛げがない」と言われ婚約破棄された追放聖女は薬師にジョブチェンジします
紅城えりす☆VTuber
恋愛
*毎日投稿・完結保証・ハッピーエンド
どこにでも居る普通の令嬢レージュ。
冷気を放つ魔法を使えば、部屋一帯がや雪山に。
風魔法を使えば、山が吹っ飛び。
水魔法を使えば大洪水。
レージュの正体は無尽蔵の魔力を持つ、チート令嬢であり、力の強さゆえに聖女となったのだ。
聖女として国のために魔力を捧げてきたレージュ。しかし、義妹イゼルマの策略により、国からは追放され、婚約者からは「お前みたいな可愛げがないやつと結婚するつもりはない」と婚約者破棄されてしまう。
一人で泥道を歩くレージュの前に一人の男が現れた。
「その命。要らないなら俺にくれないか?」
彼はダーレン。理不尽な理由で魔界から追放された皇子であった。
もうこれ以上、どんな苦難が訪れようとも私はめげない!
ダーレンの助けもあって、自信を取り戻したレージュは、聖女としての最強魔力を駆使しながら薬師としてのセカンドライフを始める。
レージュの噂は隣国までも伝わり、評判はうなぎ登り。
一方、レージュを追放した帝国は……。
【完結】聖女レイチェルは国外追放されて植物たちと仲良く辺境地でサバイバル生活します〜あれ、いつのまにかみんな集まってきた。あの国は大丈夫かな
よどら文鳥
恋愛
「元聖女レイチェルは国外追放と処す」
国王陛下は私のことを天気を操る聖女だと誤解していた。
私レイチェルは植物と対話したり、植物を元気にさせたりする力を持っている。
誤解を解こうとしたが、陛下は話すら聞こうとしてくれない。
聖女としての報酬も微々たる額だし、王都にいてもつまらない。
この際、国外追放されたほうが楽しそうだ。
私はなにもない辺境地に来て、のんびりと暮らしはじめた。
生きていくのに精一杯かと思っていたが、どういうわけか王都で仲良しだった植物たちが来てくれて、徐々に辺境地が賑やかになって豊かになっていく。
楽しい毎日を送れていて、私は幸せになっていく。
ところで、王都から植物たちがみんなこっちに来ちゃったけど、あの国は大丈夫かな……。
【注意】
※この世界では植物が動きまわります
※植物のキャラが多すぎるので、会話の前『』に名前が書かれる場合があります
※文章がご都合主義の作品です
※今回は1話ごと、普段投稿しているよりも短めにしてあります。
転生幼子は生きのびたい
えぞぎんぎつね
ファンタジー
大貴族の次男として生まれたノエルは、生後八か月で誘拐されて、凶悪な魔物が跋扈する死の山に捨てられてしまった。
だが、ノエルには前世の記憶がある。それに優れた魔法の才能も。
神獣の猫シルヴァに拾われたノエルは、親を亡くした赤ちゃんの聖獣犬と一緒に、神獣のお乳を飲んで大きくなる。
たくましく育ったノエルはでかい赤ちゃん犬と一緒に、元気に楽しく暮らしていくのだった。
一方、ノエルの生存を信じている両親はノエルを救出するために様々な手段を講じていくのだった。
※ネオページ、カクヨムにも掲載しています
義妹に苛められているらしいのですが・・・
天海月
恋愛
穏やかだった男爵令嬢エレーヌの日常は、崩れ去ってしまった。
その原因は、最近屋敷にやってきた義妹のカノンだった。
彼女は遠縁の娘で、両親を亡くした後、親類中をたらい回しにされていたという。
それを不憫に思ったエレーヌの父が、彼女を引き取ると申し出たらしい。
儚げな美しさを持ち、常に柔和な笑みを湛えているカノンに、いつしか皆エレーヌのことなど忘れ、夢中になってしまい、気が付くと、婚約者までも彼女の虜だった。
そして、エレーヌが持っていた高価なドレスや宝飾品の殆どもカノンのものになってしまい、彼女の侍女だけはあんな義妹は許せないと憤慨するが・・・。
スキル『農業』はゴミだと追放されたが、実は植物の遺伝子を書き換える神スキル【神農】でした。荒野を楽園に変えて異世界万博を開催します!
黒崎隼人
ファンタジー
「そのスキル『農業』?剣も魔法も使えないクズはいらん、失せろ!」
勇者召喚に巻き込まれて異世界へ転生した植物オタクの青年カイルは、地味なスキルを理由に王都を追放され、死の荒野へと捨てられた。
しかし、誰も知らなかったのだ。
彼のスキルが、ただの農業ではなく、植物の遺伝子さえ書き換え、不毛の大地を瞬く間に聖域に変える神の力【神農】であることを。
荒野を一瞬で緑豊かな楽園に変えたカイルは、伝説の魔獣フェンリルを餌付けして相棒にし、傷ついた亡国の美姫ソフィアを助け出し、自由気ままなスローライフを開始する。
やがて彼が育てた作物は「エリクサーより効く」と評判になり、その噂を聞きつけた商人によって、彼の領地で世界規模の祭典――『異世界万博』が開催されることに!?
一方、カイルを追放した王国は深刻な食糧難に陥り、没落の一途をたどっていた。
「今さら戻れと言われても、この野菜は全部、俺とソフィアのとフェンのものですから」
最強の農民が送る、世界を揺るがす大逆転・万博ファンタジー、ここに開幕!
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
追放された偽物聖女は、辺境の村でひっそり暮らしている
潮海璃月
ファンタジー
辺境の村で人々のために薬を作って暮らすリサは“聖女”と呼ばれている。その噂を聞きつけた騎士団の数人が現れ、あらゆる疾病を治療する万能の力を持つ聖女を連れて行くべく強引な手段に出ようとする中、騎士団長が割って入る──どうせ聖女のようだと称えられているに過ぎないと。ぶっきらぼうながらも親切な騎士団長に惹かれていくリサは、しかし実は数年前に“偽物聖女”と帝都を追われたクラリッサであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる