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EP2
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翌日鈴木さんを家に招いた。
「お茶持ってくるから座ってて。」
「ありがとー。」
僕はお茶を持って戻った
「市ヶ谷くんの部屋、なんだか好き。」
「そう?」
「うん。無駄なものがなくて、シンプルでいいと思うよ。」
「ふ~ん。」
「そういえば市ヶ谷くんって名前何て言うの?」
「雪だよ。」
「雪くんか。いい名前だね。」
「鈴木さんこそ名前教えてよ。」
「あれ?言ったよ?」
「げっ、いつ?!」
「最初~。」
「あ!美緒だ!美緒!!」
そんな他愛ない会話をしていた。
すると彼女がこんなことを言い出した。
「他にもいるのかな。」
「いるって?」
「私たちみたいな人。」
「どうだろう。」
「いるよね。きっと。この世界を憎んでいる人なんてごまんといるはずだよ。私と雪くんが出会ったのも何かの運命なのかもね。」
「かもな。」
「ねぇ雪くん、今、少しだけ見てみたの。」
「未来か?」
「そう。私と雪くんが、これから出会う人達と笑ってる未来。」
「何年後?」
「わかんない。でも、すごく幸せそうだよ。」
「そうなんだ。」
僕は美緒を見送りに外へ出た。
すると後ろから足音が聞こえてくる。
「雪くん...」
「美緒も気づいたか。」
2人で少し歩いて、また公園まで来た。僕は振り返って言った。
「誰だ。出てこいよ。」
すると足音はこちらへ近づいてきたのがわかった。だが姿がどこにも見えなかった。
「君達、魔法持ちでしょ?」
突然、僕の目の前にパッと姿を表してそう言ったのは、中学生くらいの女の子だった。彼女は目に眼帯をつけ、黒いフード付コートを深く羽織っていた。
「どこの中二病だ?」
「中二病じゃねぇ!!」
口の悪い女子中学生だ。
「ってか!驚けよ!」
「何に??」
「私の魔法だよ!!」
「あ~、どうせあれでしょ?透明になるとかそんなでしょ?」
「そうだ!私は透明になれるんだ!凄いだろ?カッコいいだろ?羨ましいだろ?ウヒヒヒ、」
「やっぱりお前中二病じゃん。」
「中二病じゃねぇよ!!」
「えっと、中二病さん、名前教えてもらえる??」
美緒がまるで小学生に話しかけるかのように聞いた。
「伊藤知優だ。」
「ちひろちゃんって言うんだ!かわいいね!」
「かわいいとか言うな!!」
「ウフフ、かわい。」
美緒はこんなことを言っているが、からかっているようには見えなかった。
「私、美緒っていうの。よろしくね!こっちは雪くんだよ。」
「美緒...雪...」
僕は本題を聞いた
「ってかお前、僕達にこんな時間に何の用だ。」
「私は...お前らを殺しに来た。」
知優は強く睨み付けてそう言った。
「そうか。」
魔法を持っているということはそういうことだろう。知優もまた、何かを抱え、過去と世界を憎み嘆く者の1人というわけだ。当然僕達にそれを拒む理由は無い。
「なら殺せ。抵抗しないとは言わないがな。僕達だって目標がある。」
「目標?!笑わせるな!最初に世界を壊すのは私だ!邪魔するな!魔法持ちはみんな私の計画に邪魔だ!!だから殺す!」
知優は透明になった。
感情的になっているのだろう。足音が丸聞こえで、どこから来るのかがわかってしまう。
僕は攻撃を読んで手でガードした。
「ッ...!!」
庇った腕から血が出てきた。知優は刃物を使っているようだった。刃物の大きさがわからない。振りかぶる瞬間がわからない。
僕は仕方なく影を出した。影は知優が攻撃してきた瞬間、知優の腕を覆い、固定し、肩を外してしまった。
「ぐぁぁぁあ“あ“ーッ!!」
知優は大きな悲鳴をあげて姿を現し、その場に膝をついた。
いつもなら心優しいはずの美緒は真顔で立って見ているだけだった。
当然だ。彼女も人を殺しているんだ。
「お茶持ってくるから座ってて。」
「ありがとー。」
僕はお茶を持って戻った
「市ヶ谷くんの部屋、なんだか好き。」
「そう?」
「うん。無駄なものがなくて、シンプルでいいと思うよ。」
「ふ~ん。」
「そういえば市ヶ谷くんって名前何て言うの?」
「雪だよ。」
「雪くんか。いい名前だね。」
「鈴木さんこそ名前教えてよ。」
「あれ?言ったよ?」
「げっ、いつ?!」
「最初~。」
「あ!美緒だ!美緒!!」
そんな他愛ない会話をしていた。
すると彼女がこんなことを言い出した。
「他にもいるのかな。」
「いるって?」
「私たちみたいな人。」
「どうだろう。」
「いるよね。きっと。この世界を憎んでいる人なんてごまんといるはずだよ。私と雪くんが出会ったのも何かの運命なのかもね。」
「かもな。」
「ねぇ雪くん、今、少しだけ見てみたの。」
「未来か?」
「そう。私と雪くんが、これから出会う人達と笑ってる未来。」
「何年後?」
「わかんない。でも、すごく幸せそうだよ。」
「そうなんだ。」
僕は美緒を見送りに外へ出た。
すると後ろから足音が聞こえてくる。
「雪くん...」
「美緒も気づいたか。」
2人で少し歩いて、また公園まで来た。僕は振り返って言った。
「誰だ。出てこいよ。」
すると足音はこちらへ近づいてきたのがわかった。だが姿がどこにも見えなかった。
「君達、魔法持ちでしょ?」
突然、僕の目の前にパッと姿を表してそう言ったのは、中学生くらいの女の子だった。彼女は目に眼帯をつけ、黒いフード付コートを深く羽織っていた。
「どこの中二病だ?」
「中二病じゃねぇ!!」
口の悪い女子中学生だ。
「ってか!驚けよ!」
「何に??」
「私の魔法だよ!!」
「あ~、どうせあれでしょ?透明になるとかそんなでしょ?」
「そうだ!私は透明になれるんだ!凄いだろ?カッコいいだろ?羨ましいだろ?ウヒヒヒ、」
「やっぱりお前中二病じゃん。」
「中二病じゃねぇよ!!」
「えっと、中二病さん、名前教えてもらえる??」
美緒がまるで小学生に話しかけるかのように聞いた。
「伊藤知優だ。」
「ちひろちゃんって言うんだ!かわいいね!」
「かわいいとか言うな!!」
「ウフフ、かわい。」
美緒はこんなことを言っているが、からかっているようには見えなかった。
「私、美緒っていうの。よろしくね!こっちは雪くんだよ。」
「美緒...雪...」
僕は本題を聞いた
「ってかお前、僕達にこんな時間に何の用だ。」
「私は...お前らを殺しに来た。」
知優は強く睨み付けてそう言った。
「そうか。」
魔法を持っているということはそういうことだろう。知優もまた、何かを抱え、過去と世界を憎み嘆く者の1人というわけだ。当然僕達にそれを拒む理由は無い。
「なら殺せ。抵抗しないとは言わないがな。僕達だって目標がある。」
「目標?!笑わせるな!最初に世界を壊すのは私だ!邪魔するな!魔法持ちはみんな私の計画に邪魔だ!!だから殺す!」
知優は透明になった。
感情的になっているのだろう。足音が丸聞こえで、どこから来るのかがわかってしまう。
僕は攻撃を読んで手でガードした。
「ッ...!!」
庇った腕から血が出てきた。知優は刃物を使っているようだった。刃物の大きさがわからない。振りかぶる瞬間がわからない。
僕は仕方なく影を出した。影は知優が攻撃してきた瞬間、知優の腕を覆い、固定し、肩を外してしまった。
「ぐぁぁぁあ“あ“ーッ!!」
知優は大きな悲鳴をあげて姿を現し、その場に膝をついた。
いつもなら心優しいはずの美緒は真顔で立って見ているだけだった。
当然だ。彼女も人を殺しているんだ。
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