ウサギになった僕

4章

距離

気がついたらいつのまにか朝を迎えていた、
昨日の夜始がいた辺りに手を伸ばすがそこには始の姿はなく、布団も冷たくなっていた。

寂しい、胸がぎゅっと押しつぶされそうになるほど苦しくなり目にじわじわと涙がこみ上げてくるのがわかる。
以前まではこんなに涙を流すことも無かったというのに。

寝室から出てリビングに入ると机に1枚の紙が置いてありそこには、今日から帰りが遅くなるので先に食事も済まして休んでいて。
と完結に書かれていた、これを見て僕はまた涙が出そうになる、寂しくて不安で怖くて、始に会いたくて、触れたくて、抱きしめて欲しくて、重なっていたいのに。
どうして、、、、そんな事ばかり思ってしまう。この紙のに書いてあることは本当の事なのだろうか、それとも昨夜の僕をみて気持ち悪がられてしまったのだろうか、、、



始会いたいよ