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高校生活1年目 3
しおりを挟む先生は平均点が低かった事で私達を責めたりすること無く、自分の教え方の問題だと授業のやり方を見つめ直してくれる。
本当に優しいなって思った。
二学期のメイン行事の1つである文化祭では、学年が違う事もありなかなか個人的に会うことができない。
私の通った高校では、文化祭の締めに先生達が歌ってくれたりする先生バンドというものがあった。
きっと先生も出るよな??と期待に胸を弾ませバンドが始まるのを待つ。
最前列には3年生、真ん中には2年生と暗黙の了解でこのような並び順になっていた。当時1年生だった私は早めにいったのにも関わらず、だいぶ後ろの方だった。
まぁここからでも見えるよなと思っているうちにバンドが始まった、最初は生徒から人気の多い若めの先生達や女の先生が歌ったり演奏していたりした。
私は村山先生の順番が来るのを楽しみにしていた。そしてバンドも終盤にさしかかった頃村山先生が出てきた。
曲はbacknumberの高嶺の花子さん。
先生の歌声は生徒の声援?などにかき消されほとんど聞き取ることはできなかったが村山先生が歌っている姿を見れて嬉しくて少し震えた。
途中村山先生は歌詞を忘れてしまったようで、前例の生徒にハイタッチしに行ったりなどのサービスをしていた。
私はそれが羨ましくて羨ましくてしょうがなかったが私がたっている位置からでは到底無理だった。
しょうがないにしろ村山先生に私が見に来た事を何となく伝えたかった。
そう思い私は隣にいた友達と全力で名前を呼びながら手を振った。
それに気づいてくれたのか、それとも違う生徒に手を振ったのかは分からないが村山先生がこちら側に手を降ってくれて死ぬほど嬉しかった。
心の底から好きぃぃぃぃぃぃぃぃって思った瞬間だった。
卒業後、私は友達と行ったカラオケで高嶺の花子さんを流され涙した。
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