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20XX年 2月10日
今日、日記を買った。名前は私日記。今日から私の奇妙な学校生活や、ならいごとのことを書こうと思う。
早速、12日前から始めよう。
今日は昼休みまで平和だった。いつものグループでワイワイして、楽しかった。
しかし、私は忘れていた。自分の黒歴史が今日増える事を。
私の学校では毎年中学生だけで映画をやる。
この映画で、私は思ったよりいい役をもらえた。自分のことが誇らしかった。台本を見るまでは。
私の最初のセリフが主人公の弟役に
「頭狂ってるの?」
だった。知らない人に言うのは流石に恥ずかしい。
次のセリフは同じ男の子に
「私を好きにさせようとしないで!」
と、叫んでその子を蹴っ飛ばさなければいけなかった。
しかも、私がその日作ったクッキーがいつの間にか映画に出演していた。
あらびっくり。
って、呑気に過ごしていたら、映画が終わった。よかったー!
幸い黒歴史にはならなかった。
学校にある映画館もどきから出る途中、
「私ちゃん、面白かったよー!」
といろんな人が言ってくれて、満面の笑みで教室へ戻った。
その後は平和で、何も起こらなかった、はず。
最後の授業が終わり、スクールバスに乗った。
「私ちゃん!」
「あいちゃん!」
私の隣に座ったのは親友のあいら。
モデルさんのように可愛い。本当にモデルさんなんだけどね。
茶色の髪に茶色の目。
すごく天然で、急に「ハマハマハマハマ」
と言い出す私と似て変わった女の子。いわゆる不思議ちゃん。
「あいら~算数赤点だよー」
「私ちゃん~大丈夫だよ!」
あいらは算数がすごい得意で、たまに私が彼女の苦手科目の宿題をやり、あいらは私の算数の宿題をやっている。
ギュゥ~っとあいらを抱きしめると、
「ぼふぇ!」
とあいらがアホっぽい声で言った。
この子面白すぎる。
私はいつも通り音ゲーをやり始め、あいらが隣からじいっと覗いてくる。距離が近い。もっと緊張する。
ノーツが流れてきて、タンタタンと音が鳴り響く。フルコンボできるかな。
私は華麗に最後のフリックをミスし、あいらと私は絶望した顔でiPadの画面を見た。
「くやしいいいいいい!」
「私ちゃん、大丈夫だよ。」
アイラに肩をポンポンされ、もっと惨めになる。
こうして、気付いたら私のバスストップについていた。
携帯を片手で持ちながら、コンビニに入ると、変な異空間に繋がっていた。
「なにこれ?」
「いらっしゃいませー!」
暗闇の中から店員さんの声が聞こえた。
「君、芋けんぴ頭についてるよ」
コンビニの中でイチャイチャするなよ。
しかもなぜ芋けんぴが頭に!?
普通壁ドンしながら女子に言う!?
なんで女の子ときめいてるの!
この日からだった。私の人生が変わったのは。
今日、日記を買った。名前は私日記。今日から私の奇妙な学校生活や、ならいごとのことを書こうと思う。
早速、12日前から始めよう。
今日は昼休みまで平和だった。いつものグループでワイワイして、楽しかった。
しかし、私は忘れていた。自分の黒歴史が今日増える事を。
私の学校では毎年中学生だけで映画をやる。
この映画で、私は思ったよりいい役をもらえた。自分のことが誇らしかった。台本を見るまでは。
私の最初のセリフが主人公の弟役に
「頭狂ってるの?」
だった。知らない人に言うのは流石に恥ずかしい。
次のセリフは同じ男の子に
「私を好きにさせようとしないで!」
と、叫んでその子を蹴っ飛ばさなければいけなかった。
しかも、私がその日作ったクッキーがいつの間にか映画に出演していた。
あらびっくり。
って、呑気に過ごしていたら、映画が終わった。よかったー!
幸い黒歴史にはならなかった。
学校にある映画館もどきから出る途中、
「私ちゃん、面白かったよー!」
といろんな人が言ってくれて、満面の笑みで教室へ戻った。
その後は平和で、何も起こらなかった、はず。
最後の授業が終わり、スクールバスに乗った。
「私ちゃん!」
「あいちゃん!」
私の隣に座ったのは親友のあいら。
モデルさんのように可愛い。本当にモデルさんなんだけどね。
茶色の髪に茶色の目。
すごく天然で、急に「ハマハマハマハマ」
と言い出す私と似て変わった女の子。いわゆる不思議ちゃん。
「あいら~算数赤点だよー」
「私ちゃん~大丈夫だよ!」
あいらは算数がすごい得意で、たまに私が彼女の苦手科目の宿題をやり、あいらは私の算数の宿題をやっている。
ギュゥ~っとあいらを抱きしめると、
「ぼふぇ!」
とあいらがアホっぽい声で言った。
この子面白すぎる。
私はいつも通り音ゲーをやり始め、あいらが隣からじいっと覗いてくる。距離が近い。もっと緊張する。
ノーツが流れてきて、タンタタンと音が鳴り響く。フルコンボできるかな。
私は華麗に最後のフリックをミスし、あいらと私は絶望した顔でiPadの画面を見た。
「くやしいいいいいい!」
「私ちゃん、大丈夫だよ。」
アイラに肩をポンポンされ、もっと惨めになる。
こうして、気付いたら私のバスストップについていた。
携帯を片手で持ちながら、コンビニに入ると、変な異空間に繋がっていた。
「なにこれ?」
「いらっしゃいませー!」
暗闇の中から店員さんの声が聞こえた。
「君、芋けんぴ頭についてるよ」
コンビニの中でイチャイチャするなよ。
しかもなぜ芋けんぴが頭に!?
普通壁ドンしながら女子に言う!?
なんで女の子ときめいてるの!
この日からだった。私の人生が変わったのは。
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