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第20話 五穀の女神
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そんな日々が続いたある日、ついに事件が起こった。
田んぼに異変があったのだ。
水が濁っている。
明らかにおかしい。
この世界に来てからというもの、毎日快晴が続いていた。
雨は降っていないはずだ。
イリアスとアリシアも異常事態に気づいているようだ。……何か嫌な予感がする。
僕達は急いで村長の家に向かう。
村長は驚いていたが、すぐに原因を調べてくれた。
原因は稲だったようだ。
稲穂に虫食いの穴が空いていた。
しかも、かなり大きな穴だ。
これでは、うまく育ってくれないかもしれない。
僕達は途方に暮れる。
とりあえず、この村で栽培されていた稲とは違う品種だという事はわかった。
村長によると、これは"唐箕(とうみの)"という道具を使えば解決できるらしい。
簡単に言えば、風の力で籾殻を吹き飛ばす機械だそうだ。
村長は、知り合いの農家に借りてくると言ってくれた。
僕達は、それまで待つ事にした。
だが、待ってもなかなか帰ってこない。
村長が戻って来たのは、それから2日後の事だ。
「唐箕を借りて来たぞ!」
「ありがとうございます! 助かります」
僕達はお礼を言う。
早速、田んぼに行って試す事になった。
村長は、唐箕をセットする。
そして、スイッチを入れる。
すると、籾殻が吹き飛んだ。
これで収穫できるぞ! だが、
「あれ? まだ止まってませんね?」
そうなのだ。
籾殻は取れたが、まだ風車は回り続けている。
故障か?
「……違うぞ! よく見ろ! 羽が回っている方向が違うだろう!?」
イリアスが叫んだ。
確かにそうだ。
「この田んぼは、風車が2つあるのか?」
「いや、1つしかないはずですが……」
アリシアが答えた。
どういうことだ?
「ソウマ! 籾が舞っているぞ!!」
イリアスが叫ぶ。
「え?」
僕は慌てて、舞い散った籾を集める。
しかし、遅かった。
もう既に、大量の米が実っていた。……早すぎる!!
「おい、この田んぼはどうなってるんだ!?」
イリアスが怒鳴りつける。
だが、誰もわからないようだった。
僕達は何もできなかった。
「お前さん達、五穀の神に愛されとるのぉ」
村人達が僕達の様子を見て言った。
……どういう意味だ? イリアスとアリシアが睨み付ける。
だが、村人達は気にしていない様だ
。
「あぁ、怒らんでくれ。別に悪い事を言っとるわけじゃないんじゃよ。……ただ、あんた色男だの。五穀の神は女の神。女神じゃ。女神がお前さんに惚れたんじゃ」
村のおばちゃんが言う。
何を言っているんだ?
イリアスを見ると、顔を真っ赤にして俯いている。
……照れてるのか? アリシアの方を見る。
アリシアは笑顔で僕を見つめていた。
なんだか怖い……。
「五穀の女神さまが現れたぞ!」
突然、誰かが叫んだ。
その声に、皆が注目する。
そこには、美しい女性がいた。
長い黒髪に、豊満な胸。
腰は細くくびれている。
すらっと伸びた手足に、きゅっしまったウエスト。
完璧なプロポーションだ。
まるでモデルみたいだ。……誰? 僕達は、あっけに取られて固まってしまった。
イリアスもアリシアも、口を開けてポカーンとしている。
「ふぅ、やっと来れたわ」
女性がため息をついた。
「貴方がソウマね。私は五穀の女神様よ。よろしくね」
そう言ってウインクした。
その瞬間、僕の胸は高鳴った。
「ちょっと待ってください! どうして、僕の名前を?」
僕は思わず叫んでいた。
女性はニヤリと笑うと言った。
「それはねぇ……神様だから♪」
……なんだろう? 凄くイラつくんだけど。
僕が黙っていると、彼女は話し始めた。
「私の名前は、ミコトよ。あなたに一目惚れしちゃったの。だから、私の物になって欲しいな。……ダメかな?」
そう言いながらキスして来た。
田んぼに異変があったのだ。
水が濁っている。
明らかにおかしい。
この世界に来てからというもの、毎日快晴が続いていた。
雨は降っていないはずだ。
イリアスとアリシアも異常事態に気づいているようだ。……何か嫌な予感がする。
僕達は急いで村長の家に向かう。
村長は驚いていたが、すぐに原因を調べてくれた。
原因は稲だったようだ。
稲穂に虫食いの穴が空いていた。
しかも、かなり大きな穴だ。
これでは、うまく育ってくれないかもしれない。
僕達は途方に暮れる。
とりあえず、この村で栽培されていた稲とは違う品種だという事はわかった。
村長によると、これは"唐箕(とうみの)"という道具を使えば解決できるらしい。
簡単に言えば、風の力で籾殻を吹き飛ばす機械だそうだ。
村長は、知り合いの農家に借りてくると言ってくれた。
僕達は、それまで待つ事にした。
だが、待ってもなかなか帰ってこない。
村長が戻って来たのは、それから2日後の事だ。
「唐箕を借りて来たぞ!」
「ありがとうございます! 助かります」
僕達はお礼を言う。
早速、田んぼに行って試す事になった。
村長は、唐箕をセットする。
そして、スイッチを入れる。
すると、籾殻が吹き飛んだ。
これで収穫できるぞ! だが、
「あれ? まだ止まってませんね?」
そうなのだ。
籾殻は取れたが、まだ風車は回り続けている。
故障か?
「……違うぞ! よく見ろ! 羽が回っている方向が違うだろう!?」
イリアスが叫んだ。
確かにそうだ。
「この田んぼは、風車が2つあるのか?」
「いや、1つしかないはずですが……」
アリシアが答えた。
どういうことだ?
「ソウマ! 籾が舞っているぞ!!」
イリアスが叫ぶ。
「え?」
僕は慌てて、舞い散った籾を集める。
しかし、遅かった。
もう既に、大量の米が実っていた。……早すぎる!!
「おい、この田んぼはどうなってるんだ!?」
イリアスが怒鳴りつける。
だが、誰もわからないようだった。
僕達は何もできなかった。
「お前さん達、五穀の神に愛されとるのぉ」
村人達が僕達の様子を見て言った。
……どういう意味だ? イリアスとアリシアが睨み付ける。
だが、村人達は気にしていない様だ
。
「あぁ、怒らんでくれ。別に悪い事を言っとるわけじゃないんじゃよ。……ただ、あんた色男だの。五穀の神は女の神。女神じゃ。女神がお前さんに惚れたんじゃ」
村のおばちゃんが言う。
何を言っているんだ?
イリアスを見ると、顔を真っ赤にして俯いている。
……照れてるのか? アリシアの方を見る。
アリシアは笑顔で僕を見つめていた。
なんだか怖い……。
「五穀の女神さまが現れたぞ!」
突然、誰かが叫んだ。
その声に、皆が注目する。
そこには、美しい女性がいた。
長い黒髪に、豊満な胸。
腰は細くくびれている。
すらっと伸びた手足に、きゅっしまったウエスト。
完璧なプロポーションだ。
まるでモデルみたいだ。……誰? 僕達は、あっけに取られて固まってしまった。
イリアスもアリシアも、口を開けてポカーンとしている。
「ふぅ、やっと来れたわ」
女性がため息をついた。
「貴方がソウマね。私は五穀の女神様よ。よろしくね」
そう言ってウインクした。
その瞬間、僕の胸は高鳴った。
「ちょっと待ってください! どうして、僕の名前を?」
僕は思わず叫んでいた。
女性はニヤリと笑うと言った。
「それはねぇ……神様だから♪」
……なんだろう? 凄くイラつくんだけど。
僕が黙っていると、彼女は話し始めた。
「私の名前は、ミコトよ。あなたに一目惚れしちゃったの。だから、私の物になって欲しいな。……ダメかな?」
そう言いながらキスして来た。
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