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第20話 名誉Sクラス
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「ん~、アオイさんですよね。あなた全然顔が違いますよ」
受付嬢が登録簿を俺に突き付けた。
そこに描かれているのは、一回目の時の俺のプロフィールと戦歴、そして似顔絵だった。
「アオイ様は、カッコいい男でした。あなたの様に普通の……」
「うるさいな。分かってるよ。色々事情があって同じ人なんだよ」
「じゃ、会員証を見せてください」
「……ない」
俺が俺であることを証明できないもどかしさ。
俺は神様を恨んだ。
「まったく。なりすましはバレたら重罪ですからね。それに、アオイ様はこの世界を魔王から救った方。英雄としてギルドの名誉Sランクとして登録されています」
受付嬢はうっとりとした表情で、俺の似顔絵を見ている。
一回目の俺と言えば、かなりギルドで活躍したもんだ。
あの頃のギルドメンバーは元気にしているだろうか。
「ああ……アオイ様。一体どこに行ってしまったの……」
受付嬢は目を潤ませた。
はぁ……
魔王を倒した一回目の俺は、現世に戻ったよ。
今、色々あって、あんたの目の前にフツメンとして登場したけどね。
「では、登録料をお願いします」
「あ、はい」
切り替え早いな。
この女。
俺はなけなしの金貨5枚を払う。
「では、このギルドについて説明しますね」
「はい」
「まず、冒険者として登録された方は、様々なクエストと呼ばれる依頼を受けることが出来ます」
「はい」
「依頼主は村の人や街の人、大きいものになると貴族や王様になります」
「はい」
「依頼はそこの掲示板に貼ってあります。他には……ま、新人の頃は掲示板の依頼をこなして名声とランクを上げてください」
「はい」
「受注したいクエストがあれば、私や他の受付嬢に相談して下さい。私はアイリスといいます」
アイリスね。
名前覚えた。
「では、クエストのランクについて説明します」
つづく
受付嬢が登録簿を俺に突き付けた。
そこに描かれているのは、一回目の時の俺のプロフィールと戦歴、そして似顔絵だった。
「アオイ様は、カッコいい男でした。あなたの様に普通の……」
「うるさいな。分かってるよ。色々事情があって同じ人なんだよ」
「じゃ、会員証を見せてください」
「……ない」
俺が俺であることを証明できないもどかしさ。
俺は神様を恨んだ。
「まったく。なりすましはバレたら重罪ですからね。それに、アオイ様はこの世界を魔王から救った方。英雄としてギルドの名誉Sランクとして登録されています」
受付嬢はうっとりとした表情で、俺の似顔絵を見ている。
一回目の俺と言えば、かなりギルドで活躍したもんだ。
あの頃のギルドメンバーは元気にしているだろうか。
「ああ……アオイ様。一体どこに行ってしまったの……」
受付嬢は目を潤ませた。
はぁ……
魔王を倒した一回目の俺は、現世に戻ったよ。
今、色々あって、あんたの目の前にフツメンとして登場したけどね。
「では、登録料をお願いします」
「あ、はい」
切り替え早いな。
この女。
俺はなけなしの金貨5枚を払う。
「では、このギルドについて説明しますね」
「はい」
「まず、冒険者として登録された方は、様々なクエストと呼ばれる依頼を受けることが出来ます」
「はい」
「依頼主は村の人や街の人、大きいものになると貴族や王様になります」
「はい」
「依頼はそこの掲示板に貼ってあります。他には……ま、新人の頃は掲示板の依頼をこなして名声とランクを上げてください」
「はい」
「受注したいクエストがあれば、私や他の受付嬢に相談して下さい。私はアイリスといいます」
アイリスね。
名前覚えた。
「では、クエストのランクについて説明します」
つづく
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