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第21話 クエストのランク
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「まず、クエストにはS、A、B、C、D、E、Fの七段階があります」
「はい」
「最低ランクのFだとそれこそ、街のお使いと言った感じで、部屋の掃除とか犬の散歩……弱いモンスターの退治とか、です。もちろん報酬も低いです」
「はい」
……って、俺、真面目に聞いてるけど、一回目とほとんど同じ内容だな。
聞く必要ないかもしれん。
「……あのさ、俺、今までの話全部知ってるんだけど。時間がもったいないから、早く会員証発行してくんない?」
アイリスは顔をしかめた。
「ダメです! ギルドの決まりで、最後まで説明を聞いて同意書にサインを貰わないと、冒険者として登録出来ません!」
……そっすか。
「SランクやAランクになると報酬も難易度も破格です。依頼主が、王や貴族になるので」
「報酬って例えばどれくらい?」
「普通は金貨1000万枚です」
「え!?」
すげぇ!
それだけあれば、ミーニャを奴隷から解放し、聖剣をピカピカに出来る。
「じゃ、俺、Sランクの依頼受けたい」
「ダメです」
「え? 一回目の時はOKじゃなかったっけ?」
「何ですか? 一回目って?」
アイリスは首を傾げ、俺を不思議そうな表情で見た。
「あ、まぁ……俺がイケメンのアオイだった時の……」
「去年、制度が見直されました。それなりの実績が無い方には、ランクの高いクエストの受注は出来なくなったんです」
アイリス、俺を無視するな。
とはいえ、俺が魔王を倒し、ここを去ってから色々、ギルドも変化があったみたいだな。
「なんで、そうなった?」
つづく
「はい」
「最低ランクのFだとそれこそ、街のお使いと言った感じで、部屋の掃除とか犬の散歩……弱いモンスターの退治とか、です。もちろん報酬も低いです」
「はい」
……って、俺、真面目に聞いてるけど、一回目とほとんど同じ内容だな。
聞く必要ないかもしれん。
「……あのさ、俺、今までの話全部知ってるんだけど。時間がもったいないから、早く会員証発行してくんない?」
アイリスは顔をしかめた。
「ダメです! ギルドの決まりで、最後まで説明を聞いて同意書にサインを貰わないと、冒険者として登録出来ません!」
……そっすか。
「SランクやAランクになると報酬も難易度も破格です。依頼主が、王や貴族になるので」
「報酬って例えばどれくらい?」
「普通は金貨1000万枚です」
「え!?」
すげぇ!
それだけあれば、ミーニャを奴隷から解放し、聖剣をピカピカに出来る。
「じゃ、俺、Sランクの依頼受けたい」
「ダメです」
「え? 一回目の時はOKじゃなかったっけ?」
「何ですか? 一回目って?」
アイリスは首を傾げ、俺を不思議そうな表情で見た。
「あ、まぁ……俺がイケメンのアオイだった時の……」
「去年、制度が見直されました。それなりの実績が無い方には、ランクの高いクエストの受注は出来なくなったんです」
アイリス、俺を無視するな。
とはいえ、俺が魔王を倒し、ここを去ってから色々、ギルドも変化があったみたいだな。
「なんで、そうなった?」
つづく
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