パーティから追放されたのは神に選ばれし救世主だった。~チートスキルで元のパーティを見返し、全知全能の冒険者になってやる!~

yonechanish

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第62話 ハルトの決意

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突然の出来事だった。
ハルトが8歳の時。
村を襲撃して来たモンスターになす術もなく、皆殺された。

ハルトとシスターは教会の地下で隠れていたが、それも、見つかるのは時間の問題。

「戦う! シスターのために!」
「逃げなさい」
「いやだ! 戦う!」
「逃げなさい」
「ここで逃げたら、俺は後悔する」
「あなたが死んだら私が後悔する」

「ゴオオオオガオアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」

地下室の扉を蹴破って来たのは、豚の顔をした化け物オーク。
それが十体も我先にと入って来る。

「「「転移」」」

シスターが杖をハルトに振った。

気が付くと、ハルトは森の中にいた。

シスターのスキル『転移』により、命を救ってもらった。
たった一生に一度きりしか使えないって言ってたスキル。

それをハルトのためにシスターは使って死んだ。

「ゴオオオオオンン!」

轟音と共に、周囲が赤くなる。
振り返ると、村が燃えている。
教会の尖塔が焼け落ち、鐘が地面に叩きつけられ、無残にも転がる。

「ボオオオオオン!」
「ブオアアアン!」

略奪と暴力に飽きたモンスターはハルトを見つけ、追いかけて来た。

シスター、彼女はハルトを逃がすために死んだ。
ハルトは泣きながら逃げた。
走って、走って。
涙が枯れるまで泣いて。
そして、ハルトは決意する。
強くなると。
もう二度と大切な人を失わないために。
そして、ハルトは強くなり、シスターを殺したモンスターを倒すため、決意した。
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