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第86話 救世主の証
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ラインハルホ国王が失脚し、四大国王による分割統治となった。
ガーレット国王は、ラインハルホ国王を処刑しろと騒いだが、それは却下された。
ラインハルホ国王は、斬首島という島に流されその牢獄に放り込まれた。
「無念じゃ……。救世主と聖女よ。我を救いたまへ」
ラインハルホ国王は嘆いていた。
ハルトはルミナスを見る。
彼女は俯いて何も言わない。
ラインハルホ城で見たような覇気がない。
「では、次の議題。救世主について」
教皇が司会をする。
救世神は誰なのか? 皆の視線が注がれ、会議場に沈黙が流れる。
「ハルト殿。前へ」
教皇に促され、皆の前に立つハルト。
「え、あのーよろしくお願いします」
照れるハルト。
「この方が……」
「ああ」
「間違いだろ」
「そうですね」
他の者達は、動揺している様子だった。
「あ、あの、すみません。私なんかが救世主で……」
ハルトは恐縮して頭を下げる。
「証はあるのか?救世主だったら、その胸に、炎のあざがあるだろう?」
ガーレット国王が怒鳴る。
「脱ぎたまえ」
教皇に言われ、上着を脱ぐハルト。
だが、あざは無かった。
ガーレット国王は、ラインハルホ国王を処刑しろと騒いだが、それは却下された。
ラインハルホ国王は、斬首島という島に流されその牢獄に放り込まれた。
「無念じゃ……。救世主と聖女よ。我を救いたまへ」
ラインハルホ国王は嘆いていた。
ハルトはルミナスを見る。
彼女は俯いて何も言わない。
ラインハルホ城で見たような覇気がない。
「では、次の議題。救世主について」
教皇が司会をする。
救世神は誰なのか? 皆の視線が注がれ、会議場に沈黙が流れる。
「ハルト殿。前へ」
教皇に促され、皆の前に立つハルト。
「え、あのーよろしくお願いします」
照れるハルト。
「この方が……」
「ああ」
「間違いだろ」
「そうですね」
他の者達は、動揺している様子だった。
「あ、あの、すみません。私なんかが救世主で……」
ハルトは恐縮して頭を下げる。
「証はあるのか?救世主だったら、その胸に、炎のあざがあるだろう?」
ガーレット国王が怒鳴る。
「脱ぎたまえ」
教皇に言われ、上着を脱ぐハルト。
だが、あざは無かった。
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