16 / 199
第16話 有名ギルドのギルドマスターは全員美少女
しおりを挟む
「これだけのメンバーが一度に揃ったのは何年振りでしょうか?」
『ジャヴァ・パイソン』のギルドマスター、アスミ。
職業はプログラマ、レベル93。
女、18歳。
寝ぐせがピンピン立ってて、伸び放題の黒髪に小さい顔。
その顔の真ん中の丸眼鏡。
その奥の小さな目が光る。
「二年振り?」
笑いながらそう言うのは、『富の会』のギルドマスター、ロゼ。
職業は商人、レベル92。
女、17歳
この世界において、最も個人資産が高いと言われている。
職業柄、戦闘にはからきしだが、彼女の周りには常に強力な護衛が付いていた。
「皆さん、お手柔らかにお願いしますわ」
今日のメイン。
私達のバックにして、親ギルドの『絶対成敗』のギルドマスター、モモ。
職業は攻撃魔法使い、レベル92。
女、19歳。
魔法使いだが、商売に熱心でポンの取引に精を出している。
本題に入る前のアイスブレイク。
それに加わろうとしないギルドマスターが一人。
「……」
『地球』のギルドマスター、ガイア。
職業は治癒魔法使い、レベル90。
女、15歳。
白いローブをまとい、白銀の髪は腰まである。
朱の差した白い面《おもて》、大きな目には濃い緑色の瞳。
魔王討伐に最も熱心だと言われているギルドだが、謎は多い。
私は5大ギルドのギルドマスターが全員美少女だということを、この場で初めて知って驚いた。
「さて、本題に入ろうか」
マリアンが切り出すと、会議室はシンとなった。
「鉄騎同盟のタイチが、ペガサス旅団のリサを引き抜いたことが、今回の抗争の発端だ。この認識に間違いないな」
マリアンが一同を見渡す。
異論が出ないことを確認し、続ける。
「ペガサス旅団にしてみたら災難だったろう。なんたって主力の治癒魔法使いが引き抜かれたのだから」
マリアンがペガサス旅団のギルドマスターをちらりと見る。
髭面で巨漢のギルドマスターは大きく頷いた。
そして、こう言った。
「リサを一言の断りもなく引き抜かれた。これは我々に対する侮辱行為だ」
ここでタイチが初めて反論する。
「ギルドメンバーの引き抜きは日常茶飯事だ。いちいちギルマスに断りを入れてたら手間が掛かって仕方がねえ。お前らだって、他のギルドから勝手に引き抜いてるじゃねぇか!」
「なんだとぉ!」
「まぁまぁ」
マリアンが二人を制す。
「タイチ。ペガサス旅団がリサを取り戻そうとするのは当然のことだ。それに、彼らは穏便に話し合いをしに来たんだろ? なのに、君達は彼らに攻撃を加え返り討ちにしたそうだな。客観的に見て、君らに非がある」
絶対成敗以外のギルドマスター達が頷く。
タイチが歯噛みする。
だが、レベル90の戦士でもこれだけの猛者を相手に暴れることは無謀だ。
「ま、魔王討伐を目指す君らが、戦力強化したい気持ちも、ギルドをやってる者として、それはよぉく分かる」
マリアンが微笑する。
「だが、この最低な世界においても、やって良いことと悪いことがある」
マリアンは右手を白い胸元において、皆に訴えかける様にこう言った。
「ペガサス旅団のメンバーも負傷した。鉄騎同盟も大事なメンバーを失った。これ以上の犠牲はお互いのためにならない。そうだろう?」
私はこの会議の落としどころが何となく分かって来た。
「事の発端となった鉄騎同盟と親ギルドの絶対成敗にはペナルティを支払ってもらうことで、この抗争は無かったことにしたいと思うが、皆の衆、それでいいかね?」
絶対成敗以外のギルドマスターが頷いた。
つづく
『ジャヴァ・パイソン』のギルドマスター、アスミ。
職業はプログラマ、レベル93。
女、18歳。
寝ぐせがピンピン立ってて、伸び放題の黒髪に小さい顔。
その顔の真ん中の丸眼鏡。
その奥の小さな目が光る。
「二年振り?」
笑いながらそう言うのは、『富の会』のギルドマスター、ロゼ。
職業は商人、レベル92。
女、17歳
この世界において、最も個人資産が高いと言われている。
職業柄、戦闘にはからきしだが、彼女の周りには常に強力な護衛が付いていた。
「皆さん、お手柔らかにお願いしますわ」
今日のメイン。
私達のバックにして、親ギルドの『絶対成敗』のギルドマスター、モモ。
職業は攻撃魔法使い、レベル92。
女、19歳。
魔法使いだが、商売に熱心でポンの取引に精を出している。
本題に入る前のアイスブレイク。
それに加わろうとしないギルドマスターが一人。
「……」
『地球』のギルドマスター、ガイア。
職業は治癒魔法使い、レベル90。
女、15歳。
白いローブをまとい、白銀の髪は腰まである。
朱の差した白い面《おもて》、大きな目には濃い緑色の瞳。
魔王討伐に最も熱心だと言われているギルドだが、謎は多い。
私は5大ギルドのギルドマスターが全員美少女だということを、この場で初めて知って驚いた。
「さて、本題に入ろうか」
マリアンが切り出すと、会議室はシンとなった。
「鉄騎同盟のタイチが、ペガサス旅団のリサを引き抜いたことが、今回の抗争の発端だ。この認識に間違いないな」
マリアンが一同を見渡す。
異論が出ないことを確認し、続ける。
「ペガサス旅団にしてみたら災難だったろう。なんたって主力の治癒魔法使いが引き抜かれたのだから」
マリアンがペガサス旅団のギルドマスターをちらりと見る。
髭面で巨漢のギルドマスターは大きく頷いた。
そして、こう言った。
「リサを一言の断りもなく引き抜かれた。これは我々に対する侮辱行為だ」
ここでタイチが初めて反論する。
「ギルドメンバーの引き抜きは日常茶飯事だ。いちいちギルマスに断りを入れてたら手間が掛かって仕方がねえ。お前らだって、他のギルドから勝手に引き抜いてるじゃねぇか!」
「なんだとぉ!」
「まぁまぁ」
マリアンが二人を制す。
「タイチ。ペガサス旅団がリサを取り戻そうとするのは当然のことだ。それに、彼らは穏便に話し合いをしに来たんだろ? なのに、君達は彼らに攻撃を加え返り討ちにしたそうだな。客観的に見て、君らに非がある」
絶対成敗以外のギルドマスター達が頷く。
タイチが歯噛みする。
だが、レベル90の戦士でもこれだけの猛者を相手に暴れることは無謀だ。
「ま、魔王討伐を目指す君らが、戦力強化したい気持ちも、ギルドをやってる者として、それはよぉく分かる」
マリアンが微笑する。
「だが、この最低な世界においても、やって良いことと悪いことがある」
マリアンは右手を白い胸元において、皆に訴えかける様にこう言った。
「ペガサス旅団のメンバーも負傷した。鉄騎同盟も大事なメンバーを失った。これ以上の犠牲はお互いのためにならない。そうだろう?」
私はこの会議の落としどころが何となく分かって来た。
「事の発端となった鉄騎同盟と親ギルドの絶対成敗にはペナルティを支払ってもらうことで、この抗争は無かったことにしたいと思うが、皆の衆、それでいいかね?」
絶対成敗以外のギルドマスターが頷いた。
つづく
13
あなたにおすすめの小説
ダンジョンでオーブを拾って『』を手に入れた。代償は体で払います
とみっしぇる
ファンタジー
スキルなし、魔力なし、1000人に1人の劣等人。
食っていくのがギリギリの冒険者ユリナは同じ境遇の友達3人と、先輩冒険者ジュリアから率のいい仕事に誘われる。それが罠と気づいたときには、絶対絶命のピンチに陥っていた。
もうあとがない。そのとき起死回生のスキルオーブを手に入れたはずなのにオーブは無反応。『』の中には何が入るのだ。
ギリギリの状況でユリアは瀕死の仲間のために叫ぶ。
ユリナはスキルを手に入れ、ささやかな幸せを手に入れられるのだろうか。
転生者は力を隠して荷役をしていたが、勇者パーティーに裏切られて生贄にされる。
克全
ファンタジー
第6回カクヨムWeb小説コンテスト中間選考通過作
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
2020年11月4日「カクヨム」異世界ファンタジー部門日間ランキング51位
2020年11月4日「カクヨム」異世界ファンタジー部門週間ランキング52位
転生者のブルーノは絶大な力を持っていたが、その力を隠してダンジョンの荷役として暮らしていた。だが、教会の力で勇者を騙る卑怯下劣な連中に、レットドラゴンから逃げるための生贄として、ボス部屋に放置された。腐敗した教会と冒険者ギルドが結託て偽の勇者パーティーを作り、ぼろ儲けしているのだ。ブルーノは誰が何をしていても気にしないし、自分で狩った美味しいドラゴンを食べて暮らせればよかったのだが、殺されたブルーノの為に教会や冒険者ギルドのマスターを敵対した受付嬢が殺されるのを見過ごせなくて・・・・・・
パーティーを追放されるどころか殺されかけたので、俺はあらゆる物をスキルに変える能力でやり返す
名無し
ファンタジー
パーティー内で逆境に立たされていたセクトは、固有能力取得による逆転劇を信じていたが、信頼していた仲間に裏切られた上に崖から突き落とされてしまう。近隣で活動していたパーティーのおかげで奇跡的に一命をとりとめたセクトは、かつての仲間たちへの復讐とともに、助けてくれた者たちへの恩返しを誓うのだった。
勇者パーティーにダンジョンで生贄にされました。これで上位神から押し付けられた、勇者の育成支援から解放される。
克全
ファンタジー
エドゥアルには大嫌いな役目、神与スキル『勇者の育成者』があった。力だけあって知能が低い下級神が、勇者にふさわしくない者に『勇者』スキルを与えてしまったせいで、上級神から与えられてしまったのだ。前世の知識と、それを利用して鍛えた絶大な魔力のあるエドゥアルだったが、神与スキル『勇者の育成者』には逆らえず、嫌々勇者を教育していた。だが、勇者ガブリエルは上級神の想像を絶する愚者だった。事もあろうに、エドゥアルを含む300人もの人間を生贄にして、ダンジョンの階層主を斃そうとした。流石にこのような下劣な行いをしては『勇者』スキルは消滅してしまう。対象となった勇者がいなくなれば『勇者の育成者』スキルも消滅する。自由を手に入れたエドゥアルは好き勝手に生きることにしたのだった。
【完】転職ばかりしていたらパーティーを追放された私〜実は88種の職業の全スキル極めて勇者以上にチートな存在になっていたけど、もうどうでもいい
冬月光輝
ファンタジー
【勇者】のパーティーの一員であったルシアは職業を極めては転職を繰り返していたが、ある日、勇者から追放(クビ)を宣告される。
何もかもに疲れたルシアは適当に隠居先でも見つけようと旅に出たが、【天界】から追放された元(もと)【守護天使】の【堕天使】ラミアを【悪魔】の手から救ったことで新たな物語が始まる。
「わたくし達、追放仲間ですね」、「一生お慕いします」とラミアからの熱烈なアプローチに折れて仕方なくルシアは共に旅をすることにした。
その後、隣国の王女エリスに力を認められ、仕えるようになり、2人は数奇な運命に巻き込まれることに……。
追放コンビは不運な運命を逆転できるのか?
(完結記念に澄石アラン様からラミアのイラストを頂きましたので、表紙に使用させてもらいました)
神樹の里で暮らす創造魔法使い ~幻獣たちとののんびりライフ~
あきさけ
ファンタジー
貧乏な田舎村を追い出された少年〝シント〟は森の中をあてどなくさまよい一本の新木を発見する。
それは本当に小さな新木だったがかすかな光を帯びた不思議な木。
彼が不思議そうに新木を見つめているとそこから『私に魔法をかけてほしい』という声が聞こえた。
シントが唯一使えたのは〝創造魔法〟といういままでまともに使えた試しのないもの。
それでも森の中でこのまま死ぬよりはまだいいだろうと考え魔法をかける。
すると新木は一気に生長し、天をつくほどの巨木にまで変化しそこから新木に宿っていたという聖霊まで姿を現した。
〝この地はあなたが創造した聖地。あなたがこの地を去らない限りこの地を必要とするもの以外は誰も踏み入れませんよ〟
そんな言葉から始まるシントののんびりとした生活。
同じように行き場を失った少女や幻獣や精霊、妖精たちなど様々な面々が集まり織りなすスローライフの幕開けです。
※この小説はカクヨム様でも連載しています。アルファポリス様とカクヨム様以外の場所では公開しておりません。
レベルが上がらずパーティから捨てられましたが、実は成長曲線が「勇者」でした
桐山じゃろ
ファンタジー
同い年の幼馴染で作ったパーティの中で、ラウトだけがレベル10から上がらなくなってしまった。パーティリーダーのセルパンはラウトに頼り切っている現状に気づかないまま、レベルが低いという理由だけでラウトをパーティから追放する。しかしその後、仲間のひとりはラウトについてきてくれたし、弱い魔物を倒しただけでレベルが上がり始めた。やがてラウトは精霊に寵愛されし最強の勇者となる。一方でラウトを捨てた元仲間たちは自業自得によるざまぁに遭ったりします。※小説家になろう、カクヨムにも同じものを公開しています。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる