ギルドから追放された実は究極の治癒魔法使い。それに気付いたギルドが崩壊仕掛かってるが、もう知らん。僕は美少女エルフと旅することにしたから。

yonechanish

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第24話 チート級になって魔王を倒すための第一歩。サクサク成り上がります。

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<魔王は『ラストダンジョン』の最深部にいる>

 攻略本にはそう書かれている。

「ラストダンジョン?」

 僕の問いにネスコがこう答える。

「この世界の中心にあるダンジョンのことだ」
「そこに魔王が……」
「ラストダンジョンは13段からなる。上から順に1段ずつ下って行き、最下段に近くなるほどモンスターが強力になる」

 攻略本にはダンジョンの図が描かれていた。
 1段目の『羊』の段。
 2段目の『牡牛』の段。
 3段目の『双子』の段。
    ;
 12段目の『魚』の段。
 13段目、最下層の『魔王がいる』の段。
 各段には『ボス』と呼ばれるモンスターがいて、次段へ下る階段を守っている。

「フィナは乙女座だよー」

 フィナが小さい爪の先で、6段目の『乙女』の段を指す。

「12星座か……」

 僕は各段のボスの容貌を想像した。

「これは?」

 僕は各段の横に描かれている×印を指差した。

「×印は攻略が済みの段だ。1、2段目は既に攻略した。今、3段目。各ギルドでパーティを送り込んで攻略しようとしている」
「まだ、3段目なんだ……」
「ユウタ。お前が現れたことで、攻略もグッと進むぞ」

 ネスコが僕の肩をポンと叩いた。

「ところで、ユウタ。お前、レベルいくつになった?」
「えっと……40かな」
「そうか。伸び悩む時期に入ったな」

 確かに。
 今までは1時間でレベルが1上がっていた。
 だけど、今日はまだ、せいぜい2しか上がっていない。

「常識だから知っていると思うが、この世界において、レベルは経験値を積めば上がる。経験値はモンスターを倒したり、モノを生産したり、他のギルドメンバーと戦えば積める。ただ、レベルは上を目指すほど、多くの経験値が必要だ。それは、放置状態でもレベルが上がるお前にだって当てはまる」
「でも、僕は救世主だよね」

 魔王を倒すための救世主なら、レベルなど関係無いのでは。
 僕はそう思った。

「いくらお前が救世主だといっても、レベル40でラストダンジョンに向かうのは無謀だ」
「何故?」
「まず、守護者がいない」

 守護者か……。
 それについても攻略本に載っているのだろうか。
 ネスコは続ける。

「ボスは強い。そして、一定時間内に倒さなければならない。制限時間を過ぎれば戦闘はやり直しになる」
「え、そんな……」
「それが、この世界の摂理だ」

 ネスコ曰く、各種クエストやイベントに伴って登場するボスは全てそうらしい。
 ゴブリン討伐クエストのボスは、巨大骸骨ヒュージ・スケルトンだった。
 こいつも、あとちょっと時間が掛かっていたら制限時間切れになっていたそうだ。

「戦闘のやり直しだけは避けたい。モンスターは戦闘前のステータスに戻るが、我々はそのままだからな」
「なるほど。十分力を付けてから戦いに挑むべきか」

 ネスコが頷く。

「放置状態で自然にレベルが上がるのを待っていると、お前の寿命が来てしまう」

 そんなに上のレベルになるには経験値が必要なのか。

「お前には救世主として、早急にレベルを上げてもらわなければならない。だから、自分から経験値を積むことも必要だ」
「大変だなあ」
「がんばー! ユウタ!」

 フィナが僕の頭を撫でる。



 ネスコは僕をギルドホールから連れ出した。
 街から少し離れた田舎まで向かう。

つづく
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