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第23話 暗殺者の美少女は、初恋の相手ともう一度一緒に戦いからって、無茶ばっかりする
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私にとって初めての殺人は、10歳の時だ。
タイチの指示で、鉄騎同盟と対立するギルドのメンバーを殺した。
その相手は、当時の私にとって強敵だった。
私は瀕死のダメージを受けた。
◇
「私がリサを殺したんだ」
「なっ……」
私の告白にタイチが絶句している。
「なんでだ?」
タイチが深呼吸して問い掛ける。
「私達を騙し、兄者をバカにしたからだ」
私は抗争の一部始終を話した。
「……だからって、ソロの治癒魔法使いを襲うのは卑怯じゃねぇのか……」
確かに。
ギルドに属さないソロの治癒魔法使い程、非力な者はいない。
アンデットが相手なら回復系や聖系の魔法で対抗出来るが、それ以外の相手には無力だ。
相手が治癒魔法使いかどうかは置いといて……
この世界において、ギルドに属する者がソロを殺すことは好まれていない。
一般的に、ソロは集団より非力だとされているからだ。
事実、私は神からペナルティを受け、レベルが63から62に下がった。
(ソロが不利か? そんなことはない、と私は考えている。ソロは戦いでは苦戦するが得られる経験値はギルドやパーティの時よりも多いし、何よりアイテムは独り占め出来る。ま、この辺りはプレイスタイルに寄るのだろうが)
……って、タイチはリサに騙され、コケにされたにも関わらず、この期に及んで真っ当なことを言う。
我が兄ながら純粋でバカ。
これだから騙されるんだ。
というか、未だにリサに未練があるのか。(死んだけど)
「……ってことは、私達、結構ヤバいじゃない」
セイラが怯える。
彼女を安心させるつもりはないが、私はこう言う。
「大丈夫だ。誰が殺したか何て分からない」
「どうしてそう言い切れるの?」
リサのメガネレンズが光る。
「私達はペガサス旅団と和解した。傍目から見て、私達がリサを殺す動機が無い」
「なるほど」
タイチが頷く。
そして、こう言う。
「でも殺すことは無かったよ」
「兄者、いい加減にしろ」
バカが。
「そうよ。あんな女」
セイラが私の側についたかと思うと、こう続けた。
「でも、リンネ。あなたの単独行動は褒められたもんじゃないわよ。親ギルドの絶対成敗にバレたら、私達、粛清されるわよ」
お姉さん風をふかして、私を説教する。
「独断で動いたのは謝る。本題はここからだ」
私は居ずまいを正した。
「兄者、復讐だ」
「復讐……」
その言葉に、タイチの目が光った。
「どちらにしても……リサが殺されたことはいずれ、私の仕業だと分かる。そうなる前に、ペガサス旅団やDEATHを潰そう」
先手必勝で、ねじ伏せる。
向こうが仕掛けて来た喧嘩だ。
買ってやるのが上等。
DEATHからポンの商売を取り戻せば、親ギルドの絶対成敗も鉄騎同盟に一目置くだろう。
「そうは言っても、俺達の戦力じゃなぁ……」
タイチはギルドメンバーを見た。
期待の星だったナオシゲが死に、他にいるのはレベル10から20台の鍛冶屋、盗賊、吟遊詩人……他に行くところが無い者ばかりだ。
戦力になるのは、セイラと私くらい。
それでも、私は何とかなると思っている。
私には二つ案があった。
一つは、
「兄者、ユウタを呼び戻そう」
◇
私が初めて殺した相手は、レベル30の戦士だった。
私はレベル21。
相手の裏をかく戦法で何とか倒したが、私は深手を負った。
その時、ユウタが
『永遠の回復補助』
を唱えてくれた。
私は死を免れた。
私だけは彼が究極の治癒魔法使いだと知っている。
もう一度、彼と一緒に戦いたい。
つづく
タイチの指示で、鉄騎同盟と対立するギルドのメンバーを殺した。
その相手は、当時の私にとって強敵だった。
私は瀕死のダメージを受けた。
◇
「私がリサを殺したんだ」
「なっ……」
私の告白にタイチが絶句している。
「なんでだ?」
タイチが深呼吸して問い掛ける。
「私達を騙し、兄者をバカにしたからだ」
私は抗争の一部始終を話した。
「……だからって、ソロの治癒魔法使いを襲うのは卑怯じゃねぇのか……」
確かに。
ギルドに属さないソロの治癒魔法使い程、非力な者はいない。
アンデットが相手なら回復系や聖系の魔法で対抗出来るが、それ以外の相手には無力だ。
相手が治癒魔法使いかどうかは置いといて……
この世界において、ギルドに属する者がソロを殺すことは好まれていない。
一般的に、ソロは集団より非力だとされているからだ。
事実、私は神からペナルティを受け、レベルが63から62に下がった。
(ソロが不利か? そんなことはない、と私は考えている。ソロは戦いでは苦戦するが得られる経験値はギルドやパーティの時よりも多いし、何よりアイテムは独り占め出来る。ま、この辺りはプレイスタイルに寄るのだろうが)
……って、タイチはリサに騙され、コケにされたにも関わらず、この期に及んで真っ当なことを言う。
我が兄ながら純粋でバカ。
これだから騙されるんだ。
というか、未だにリサに未練があるのか。(死んだけど)
「……ってことは、私達、結構ヤバいじゃない」
セイラが怯える。
彼女を安心させるつもりはないが、私はこう言う。
「大丈夫だ。誰が殺したか何て分からない」
「どうしてそう言い切れるの?」
リサのメガネレンズが光る。
「私達はペガサス旅団と和解した。傍目から見て、私達がリサを殺す動機が無い」
「なるほど」
タイチが頷く。
そして、こう言う。
「でも殺すことは無かったよ」
「兄者、いい加減にしろ」
バカが。
「そうよ。あんな女」
セイラが私の側についたかと思うと、こう続けた。
「でも、リンネ。あなたの単独行動は褒められたもんじゃないわよ。親ギルドの絶対成敗にバレたら、私達、粛清されるわよ」
お姉さん風をふかして、私を説教する。
「独断で動いたのは謝る。本題はここからだ」
私は居ずまいを正した。
「兄者、復讐だ」
「復讐……」
その言葉に、タイチの目が光った。
「どちらにしても……リサが殺されたことはいずれ、私の仕業だと分かる。そうなる前に、ペガサス旅団やDEATHを潰そう」
先手必勝で、ねじ伏せる。
向こうが仕掛けて来た喧嘩だ。
買ってやるのが上等。
DEATHからポンの商売を取り戻せば、親ギルドの絶対成敗も鉄騎同盟に一目置くだろう。
「そうは言っても、俺達の戦力じゃなぁ……」
タイチはギルドメンバーを見た。
期待の星だったナオシゲが死に、他にいるのはレベル10から20台の鍛冶屋、盗賊、吟遊詩人……他に行くところが無い者ばかりだ。
戦力になるのは、セイラと私くらい。
それでも、私は何とかなると思っている。
私には二つ案があった。
一つは、
「兄者、ユウタを呼び戻そう」
◇
私が初めて殺した相手は、レベル30の戦士だった。
私はレベル21。
相手の裏をかく戦法で何とか倒したが、私は深手を負った。
その時、ユウタが
『永遠の回復補助』
を唱えてくれた。
私は死を免れた。
私だけは彼が究極の治癒魔法使いだと知っている。
もう一度、彼と一緒に戦いたい。
つづく
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