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第139話 伝説の武器がこんなところにあるわけない!
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『エメラルドソード
エメラルドドラゴンがドロップする深緑の幻獣石から生成される剣。この世界における、神なる3種の武器の一つ』
「こっ……これが伝説の!?」
フランが驚いている。
私も彼ほどではないが驚いた。
3種の武器がこんなところにあるなんて。
私のカバンの中には、つい先日、エメラルドドラゴンから手に入れた深緑の幻獣石がある。
それをロゼに手渡し、エメラルドソードを作ってもらおうとしていた矢先に、目の前にそれがある。
「す……すげぇ……」
フランは私と同じ戦士だ。
戦士は強力な武器や、硬い防具に目が無い。
その証拠に、彼は祭壇に向かって歩き出した。
スラリと地面に突き立てられたそれは、その名の通りエメラルドグリーンに光っている。
幾何学模様が施された柄の部分。
鍔と柄の交差する箇所には、真っ赤な宝珠が埋め込まれていた。
まさしく、攻略本で見たそれと同じものだった。
フランは他のメンバーを差し置いてでも、このエメラルドソードを手にしたいのだろう。
その瞳からは怯えの色が消え、代わりに何かに憑りつかれた様な色が宿っていた。
「おい、待て」
私の呼び掛けにフランは応じない。
私は何かおかしいと思った。
こんなところに、神なる3種の武器があるはずがない。
3種の武器は特定の高難度のクエストを幾つも攻略し、『硬いメダル』を集める必要がある。
硬いメダルが10枚集まって初めて、神なる3種の武器の素材を持つモンスターと戦う権利が与えられる。
私はそうして3種の一つ『竜神の剣』を手に入れた。
「恐らく、これは結界を破ったご褒美ですよ! 俺はこれが欲しかったんだ!」
フランは祭壇の中央にある階段を昇って行く。
「マリアンさんは既に竜神の剣を持ってるじゃないですか! 僕がエメラルドソードを持てば、これから先の探索が楽になるでしょう!」
もっともらしいことを言う。
私は二刀流スキルを持っていない。
だから、武器は一つしか装備出来ない。
ラストダンジョンに入る前に、お互いのスキルを公開し合ったからそれで知っているのだろう。
私をフランを止めるのをやめた。
彼も手に取れば直ぐに理解するだろう。
その剣がわざわざ敵が用意した、なまくらだと。
「いやっほー!」
彼は剣の柄を右手で掴み、一気に引き抜いた。
それを天高く掲げた。
「おほっ」
剣の刀身がブルリと震えた。
それに呼応する様にフランの身体も振動した。
と同時に、彼は祭壇から飛び降り私に切り掛かって来た。
つづく
エメラルドドラゴンがドロップする深緑の幻獣石から生成される剣。この世界における、神なる3種の武器の一つ』
「こっ……これが伝説の!?」
フランが驚いている。
私も彼ほどではないが驚いた。
3種の武器がこんなところにあるなんて。
私のカバンの中には、つい先日、エメラルドドラゴンから手に入れた深緑の幻獣石がある。
それをロゼに手渡し、エメラルドソードを作ってもらおうとしていた矢先に、目の前にそれがある。
「す……すげぇ……」
フランは私と同じ戦士だ。
戦士は強力な武器や、硬い防具に目が無い。
その証拠に、彼は祭壇に向かって歩き出した。
スラリと地面に突き立てられたそれは、その名の通りエメラルドグリーンに光っている。
幾何学模様が施された柄の部分。
鍔と柄の交差する箇所には、真っ赤な宝珠が埋め込まれていた。
まさしく、攻略本で見たそれと同じものだった。
フランは他のメンバーを差し置いてでも、このエメラルドソードを手にしたいのだろう。
その瞳からは怯えの色が消え、代わりに何かに憑りつかれた様な色が宿っていた。
「おい、待て」
私の呼び掛けにフランは応じない。
私は何かおかしいと思った。
こんなところに、神なる3種の武器があるはずがない。
3種の武器は特定の高難度のクエストを幾つも攻略し、『硬いメダル』を集める必要がある。
硬いメダルが10枚集まって初めて、神なる3種の武器の素材を持つモンスターと戦う権利が与えられる。
私はそうして3種の一つ『竜神の剣』を手に入れた。
「恐らく、これは結界を破ったご褒美ですよ! 俺はこれが欲しかったんだ!」
フランは祭壇の中央にある階段を昇って行く。
「マリアンさんは既に竜神の剣を持ってるじゃないですか! 僕がエメラルドソードを持てば、これから先の探索が楽になるでしょう!」
もっともらしいことを言う。
私は二刀流スキルを持っていない。
だから、武器は一つしか装備出来ない。
ラストダンジョンに入る前に、お互いのスキルを公開し合ったからそれで知っているのだろう。
私をフランを止めるのをやめた。
彼も手に取れば直ぐに理解するだろう。
その剣がわざわざ敵が用意した、なまくらだと。
「いやっほー!」
彼は剣の柄を右手で掴み、一気に引き抜いた。
それを天高く掲げた。
「おほっ」
剣の刀身がブルリと震えた。
それに呼応する様にフランの身体も振動した。
と同時に、彼は祭壇から飛び降り私に切り掛かって来た。
つづく
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