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第143話 信じたい、信じたい、信じたい
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フレンドリストを確認した。
マリアンだけ髑髏マークが付いていない。
彼女だけがラストダンジョンで生き残っている様だ。
「もしもし」
僕は彼女に通信を送った。
返事は無い。
彼女にも何かあったのか?
不安になる。
「どうしたんでしょうか? 通信に反応がありませんね」
ガイアの方にも応答が無い様だ。
「もしかして……」
ガイアが口を開く。
僕はそれを制するようにこう言った。
「マリアンさんが探索パーティを何らかの理由で殺したなんて、信じたくありません。彼女はフィナに慕われるために僕達の仲間になりました。だから、そんなことする訳が無い」
「……ユウタさん、マリアンは私とあなたを攻撃して来たことがあるのですよ。私の祖父も彼女に殺されたのです」
ガイアが僕を見つめる。
マリアンの味方をする僕を責めている様だ。
だが、僕はこう言った。
「信じましょう。信じてあげないとマリアンさんだって変われない」
両親に捨てられ、奴隷として虐げられ、初恋の人に裏切られた僕は人間不信になっていた。
そんな僕が、今、関わった人間、全てを信頼しようとしている。
それは僕が、皆のお陰で変われたからだ。
だから、今度は僕が皆を変えていかなければ。
それが救世主としての使命でもある。
「きっと、強力なモンスターに襲われたんです。マリアンさんは何とかそいつを倒して今、ラストダンジョンのどこかで傷を癒しているんですよ」
「……はい。分かりました」
ガイアはコクリと頷いた。
だが、その目には悲しい色が混ざっていた。
ため息をつくと、僕を見てこう言った。
「ユウタさんは……誰にでも優しいんですね」
「え?」
重く低い声だった。
「いいんです。そういうところもユウタさんの魅力ですから」
ガイアは笑顔になった。
◇
翌日。
僕らの心配をよそに、マリアンは戻ってこなかった。
彼女からの通信も一切来ないし、こちらからの通信にも応答が無い。
<ユウタよ>
その代わり、姫から通信が届いた。
「はい」
<追加の探索隊を派遣しよう>
姫や他のギルドマスターにも、ラストダンジョンで全滅した探索パーティのことは伝わっていた。
誰が派遣されるのか……
僕は固唾をのんだ。
<ユウタよ、あなたが行ってください>
「はっ……はい!」
つづく
マリアンだけ髑髏マークが付いていない。
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「もしもし」
僕は彼女に通信を送った。
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「もしかして……」
ガイアが口を開く。
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「……ユウタさん、マリアンは私とあなたを攻撃して来たことがあるのですよ。私の祖父も彼女に殺されたのです」
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「きっと、強力なモンスターに襲われたんです。マリアンさんは何とかそいつを倒して今、ラストダンジョンのどこかで傷を癒しているんですよ」
「……はい。分かりました」
ガイアはコクリと頷いた。
だが、その目には悲しい色が混ざっていた。
ため息をつくと、僕を見てこう言った。
「ユウタさんは……誰にでも優しいんですね」
「え?」
重く低い声だった。
「いいんです。そういうところもユウタさんの魅力ですから」
ガイアは笑顔になった。
◇
翌日。
僕らの心配をよそに、マリアンは戻ってこなかった。
彼女からの通信も一切来ないし、こちらからの通信にも応答が無い。
<ユウタよ>
その代わり、姫から通信が届いた。
「はい」
<追加の探索隊を派遣しよう>
姫や他のギルドマスターにも、ラストダンジョンで全滅した探索パーティのことは伝わっていた。
誰が派遣されるのか……
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「はっ……はい!」
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