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第三章
あとがきと読者の皆様へのお礼
しおりを挟むこんにちは。
最終話までお読みいただき、本当にありがとうございました。
雲井咲穂です。
たくさんのお礼や感謝をまず最初に、ずっと応援してくださった読者の皆様に申し上げたいと思います。
本当にありがとうございました。
3章は本当に苦しみの連続で、一番書きにくく、一番大変な作業でした。
何もかも投げ出したい、と思いながら、最後まで何とか書くことができたのは、
直接お会いすることができないけれど、パソコンやスマホ画面の向こう側にいらっしゃる読者の皆様のおかげです。
一番大変だった時期を、本当に心から応援して下さり。
本当に、本当にありがとうございました。
皆様の応援なしに、物語を「終わらせる」ことはできませんでした。
小説で一番難しいのは、話を思いついて書くということではなく「終わらせる」ということだと言います。
回収できていない伏線などもあり、拙いばかりの文章ではございましたが、形として終わらせることができたのはひとえに皆様のおかげです。本当にありがとうございました!
人生は山あり谷あり。
思い通りにいかないことばかり。
上手くいっていると思っていたことが、急にレールから外れ失敗することもたくさんあり、私自身も人生でたくさんの経験をしてきました。
いいことがあれば悪いこともある。
禍福は糾える縄の如し、この物語の要素が浮かび上がった時、一番最初に出てきた言葉です。
人生は幸運に満ちている方が楽しいし、人生は嬉しいことの連続の方が嬉しい。
そう思っていた時期もあります。
失敗は恥ずかしいし、嫌なことからは逃げたいし、目を背けたい。
不幸はできるだけ避けたいし、傷つきたくなくて臆病になったりすることもあります。
嫌なことがあるから、いいことが数倍嬉しい。
悲しいことがあるから、嬉しいことが幸せだと噛み締められる。
そういう話をよく聞きます。
でもやっぱり、最後一番欲しいのはハッピーエンドで、できれば災禍は退けたいところ。
現実の世界では、平穏無事が一番で、コーデリア達のような波乱万丈な人生はちょっと避けたいところではあります。
けれど、平穏無事なその日常での生活が、やはり何よりも人生において大切なのだなぁと痛感しております。
病の時であれば、健康な時の幸せがわかるし
金銭的に貧しい時は、ご飯が食べられる時の幸せを噛み締められます。
蛇口をひねって水が出て、
ボタンを押せば電気がつき、テレビが見れ、好きな音楽が聴ける。
豊かさとは、とか論じるつもりはなく、日常のありがたさを噛み締めよう!という話でもありません。
幸せを感じる瞬間というのは人それぞれです。
本作のテーマは「家族」それから「居場所」です。
自分の居場所、自分が安らげる居場所、自分が安心でき、幸せだと感じられる場所や存在。
そうしたものを獲得しながら、時には苦しみながら人間って成長していくんだなぁ、と思い至る日々です。
皆様の日常、そしてその居場所が、皆様にとって心地よく楽しく、安心できるものでありますように。
かなり脱線してしまいましたが、本作のお礼のあとがきに変えまして。
最後までお読みいただきました読者の皆様には
厚く御礼を申し上げます。
またいつか、何か、どこかでお会いできましたら幸いでございます。
2025/1/29
広島県より
読者の皆様に感謝と尊敬の気持ちを込めて
雲井咲穂
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