6 / 40
第1章
冒険者ギルド
しおりを挟む
冒険者ギルドの扉を開けて中に入ったが中はとてもじゃないが騒がしかった。
入って正面には受付カウンター、右手側には酒場、左手側には紙が沢山貼ってある謎のボードがある。おそらく依頼ボードだろう。
それを確認したら俺は受付カウンターの方へ歩いていく。
その途中で何人かに値踏みするような視線を向けられるが無視する。
受付カウンターには三人おり俺はその中で眼鏡をかけた目立たなそうな受付嬢のいる受付カウンターに向かった。
「冒険者ギルドへようこそ。本日はどういったご用件ですか?」
「冒険者登録をしたいのですが」
「わかりました。ではこちらの水晶玉に手を置いてください」
そう言われて水晶玉に手を置く。
「はい、完了しました。それではレオ・フランベルグさ……えっ!?フランベルグ !?」
受付嬢は急に大声を出して驚きそれにつられて周りの冒険者も驚いていた。
「えっ? どうしたんですか?」
「すみません。冒険者の個人情報を聞くのはマナー違反ですがあなたはジオ・フランベルグという冒険者を知っていますか?」
「冒険者かどうかは分かりませんが俺の父さんの名前はジオ・フランベルグですよ」
「ええ!?」
するとまた受付嬢と周りの冒険者が驚く。
このままだと話が進まないので俺は父さんから受け取った手紙を出した。
「すみません。これ父さんがギルドマスターに渡せっていった手紙なんですけど」
「えっ!? そんな物があるんですか!?少々お待ちください!」
そう言って受付嬢は俺から奪うように手紙を持っていきカウンターの後ろにある階段をダッシュで登っていった。
「なんだったんだろう」
そんな感じで待っていると今度は受付嬢と一緒に40代半ばぐらいの男性が階段を走って降りてきた。
「あの手紙を持ってきたのはお前か?」
「はい、そうですがさっきからどうしたんですか?」
「詳しくは上で話そう。付いて来てくれ」
そう言われて俺はカウンターを通され男性に付いて行くと二階の部屋に案内される。
「突然で申し訳ないが今からする質問に正直に答えてくれ」
「分かりました」
「まず最初に君の名前と年齢は?」
「レオ・フランベルグ、15歳です」
「父と母の名前は?」
「父はジオ・フランベルグ、母はティナ・フランベルグです」
「最後に君はどこから来た?」
「ローディス王国の北側にある辺境の村です」
そう言って俺は質問に答える。
「そうか……なるほどな。すまんな、こちらの質問に付き合ってくれてありがとう」
「それはいいですがこちらが納得するように今の状況を教えてくれませんか?」
「わかった。説明しよう」
「はい。お願いします」
そう言って俺が姿勢を正すと男性は話し始めた。
「最初に俺はここのギルドマスターのラウディスだ。よろしくな」
「よろしくお願いします」
「まず君の父はこの大陸に名を馳せたSランク冒険者の中でも最強の男だ」
「えっ!?」
「そして君の母はこの国の歴代の将軍に名を連ねる超越者の貴族の娘だ」
「はぁ!?」
衝撃の事実に俺はちょっとむせそうになってしまった。
だがそれでも話はまだ続く。
頭を抱えたくなる気持ちを抑えながら俺は話の続きを聞いた。
入って正面には受付カウンター、右手側には酒場、左手側には紙が沢山貼ってある謎のボードがある。おそらく依頼ボードだろう。
それを確認したら俺は受付カウンターの方へ歩いていく。
その途中で何人かに値踏みするような視線を向けられるが無視する。
受付カウンターには三人おり俺はその中で眼鏡をかけた目立たなそうな受付嬢のいる受付カウンターに向かった。
「冒険者ギルドへようこそ。本日はどういったご用件ですか?」
「冒険者登録をしたいのですが」
「わかりました。ではこちらの水晶玉に手を置いてください」
そう言われて水晶玉に手を置く。
「はい、完了しました。それではレオ・フランベルグさ……えっ!?フランベルグ !?」
受付嬢は急に大声を出して驚きそれにつられて周りの冒険者も驚いていた。
「えっ? どうしたんですか?」
「すみません。冒険者の個人情報を聞くのはマナー違反ですがあなたはジオ・フランベルグという冒険者を知っていますか?」
「冒険者かどうかは分かりませんが俺の父さんの名前はジオ・フランベルグですよ」
「ええ!?」
するとまた受付嬢と周りの冒険者が驚く。
このままだと話が進まないので俺は父さんから受け取った手紙を出した。
「すみません。これ父さんがギルドマスターに渡せっていった手紙なんですけど」
「えっ!? そんな物があるんですか!?少々お待ちください!」
そう言って受付嬢は俺から奪うように手紙を持っていきカウンターの後ろにある階段をダッシュで登っていった。
「なんだったんだろう」
そんな感じで待っていると今度は受付嬢と一緒に40代半ばぐらいの男性が階段を走って降りてきた。
「あの手紙を持ってきたのはお前か?」
「はい、そうですがさっきからどうしたんですか?」
「詳しくは上で話そう。付いて来てくれ」
そう言われて俺はカウンターを通され男性に付いて行くと二階の部屋に案内される。
「突然で申し訳ないが今からする質問に正直に答えてくれ」
「分かりました」
「まず最初に君の名前と年齢は?」
「レオ・フランベルグ、15歳です」
「父と母の名前は?」
「父はジオ・フランベルグ、母はティナ・フランベルグです」
「最後に君はどこから来た?」
「ローディス王国の北側にある辺境の村です」
そう言って俺は質問に答える。
「そうか……なるほどな。すまんな、こちらの質問に付き合ってくれてありがとう」
「それはいいですがこちらが納得するように今の状況を教えてくれませんか?」
「わかった。説明しよう」
「はい。お願いします」
そう言って俺が姿勢を正すと男性は話し始めた。
「最初に俺はここのギルドマスターのラウディスだ。よろしくな」
「よろしくお願いします」
「まず君の父はこの大陸に名を馳せたSランク冒険者の中でも最強の男だ」
「えっ!?」
「そして君の母はこの国の歴代の将軍に名を連ねる超越者の貴族の娘だ」
「はぁ!?」
衝撃の事実に俺はちょっとむせそうになってしまった。
だがそれでも話はまだ続く。
頭を抱えたくなる気持ちを抑えながら俺は話の続きを聞いた。
0
あなたにおすすめの小説
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
☆ほしい
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
最愛の番に殺された獣王妃
望月 或
恋愛
目の前には、最愛の人の憎しみと怒りに満ちた黄金色の瞳。
彼のすぐ後ろには、私の姿をした聖女が怯えた表情で口元に両手を当てこちらを見ている。
手で隠しているけれど、その唇が堪え切れず嘲笑っている事を私は知っている。
聖女の姿となった私の左胸を貫いた彼の愛剣が、ゆっくりと引き抜かれる。
哀しみと失意と諦めの中、私の身体は床に崩れ落ちて――
突然彼から放たれた、狂気と絶望が入り混じった慟哭を聞きながら、私の思考は止まり、意識は閉ざされ永遠の眠りについた――はずだったのだけれど……?
「憐れなアンタに“選択”を与える。このままあの世に逝くか、別の“誰か”になって新たな人生を歩むか」
謎の人物の言葉に、私が選択したのは――
無魔力の令嬢、婚約者に裏切られた瞬間、契約竜が激怒して王宮を吹き飛ばしたんですが……
タマ マコト
ファンタジー
王宮の祝賀会で、無魔力と蔑まれてきた伯爵令嬢エリーナは、王太子アレクシオンから突然「婚約破棄」を宣告される。侍女上がりの聖女セレスが“新たな妃”として選ばれ、貴族たちの嘲笑がエリーナを包む。絶望に胸が沈んだ瞬間、彼女の奥底で眠っていた“竜との契約”が目を覚まし、空から白銀竜アークヴァンが降臨。彼はエリーナの涙に激怒し、王宮を半壊させるほどの力で彼女を守る。王国は震え、エリーナは自分が竜の真の主であるという運命に巻き込まれていく。
婚約破棄された令嬢が記憶を消され、それを望んだ王子は後悔することになりました
kieiku
恋愛
「では、記憶消去の魔法を執行します」
王子に婚約破棄された公爵令嬢は、王子妃教育の知識を消し去るため、10歳以降の記憶を奪われることになった。そして記憶を失い、退行した令嬢の言葉が王子を後悔に突き落とす。
莫大な遺産を相続したら異世界でスローライフを楽しむ
翔千
ファンタジー
小鳥遊 紅音は働く28歳OL
十八歳の時に両親を事故で亡くし、引き取り手がなく天涯孤独に。
高校卒業後就職し、仕事に明け暮れる日々。
そんなある日、1人の弁護士が紅音の元を訪ねて来た。
要件は、紅音の母方の曾祖叔父が亡くなったと言うものだった。
曾祖叔父は若い頃に単身外国で会社を立ち上げ生涯独身を貫いき、血縁者が紅音だけだと知り、曾祖叔父の遺産を一部を紅音に譲ると遺言を遺した。
その額なんと、50億円。
あまりの巨額に驚くがなんとか手続きを終える事が出来たが、巨額な遺産の事を何処からか聞きつけ、金の無心に来る輩が次々に紅音の元を訪れ、疲弊した紅音は、誰も知らない土地で一人暮らしをすると決意。
だが、引っ越しを決めた直後、突然、異世界に召喚されてしまった。
だが、持っていた遺産はそのまま異世界でも使えたので、遺産を使って、スローライフを楽しむことにしました。
転生ヒロインは不倫が嫌いなので地道な道を選らぶ
karon
ファンタジー
デビュタントドレスを見た瞬間アメリアはかつて好きだった乙女ゲーム「薔薇の言の葉」の世界に転生したことを悟った。
しかし、攻略対象に張り付いた自分より身分の高い悪役令嬢と戦う危険性を考え、攻略対象完全無視でモブとくっつくことを決心、しかし、アメリアの思惑は思わぬ方向に横滑りし。
俺に王太子の側近なんて無理です!
クレハ
ファンタジー
5歳の時公爵家の家の庭にある木から落ちて前世の記憶を思い出した俺。
そう、ここは剣と魔法の世界!
友達の呪いを解くために悪魔召喚をしたりその友達の側近になったりして大忙し。
ハイスペックなちゃらんぽらんな人間を演じる俺の奮闘記、ここに開幕。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる