異世界に転生した青年、「天災」の竜人となる

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第1章

冒険者ギルド

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冒険者ギルドの扉を開けて中に入ったが中はとてもじゃないが騒がしかった。

入って正面には受付カウンター、右手側には酒場、左手側には紙が沢山貼ってある謎のボードがある。おそらく依頼ボードだろう。

それを確認したら俺は受付カウンターの方へ歩いていく。

その途中で何人かに値踏みするような視線を向けられるが無視する。

受付カウンターには三人おり俺はその中で眼鏡をかけた目立たなそうな受付嬢のいる受付カウンターに向かった。

「冒険者ギルドへようこそ。本日はどういったご用件ですか?」

「冒険者登録をしたいのですが」

「わかりました。ではこちらの水晶玉に手を置いてください」

そう言われて水晶玉に手を置く。

「はい、完了しました。それではレオ・フランベルグさ……えっ!?フランベルグ !?」

受付嬢は急に大声を出して驚きそれにつられて周りの冒険者も驚いていた。

「えっ?  どうしたんですか?」

「すみません。冒険者の個人情報を聞くのはマナー違反ですがあなたはジオ・フランベルグという冒険者を知っていますか?」

「冒険者かどうかは分かりませんが俺の父さんの名前はジオ・フランベルグですよ」 

「ええ!?」

するとまた受付嬢と周りの冒険者が驚く。

このままだと話が進まないので俺は父さんから受け取った手紙を出した。

「すみません。これ父さんがギルドマスターに渡せっていった手紙なんですけど」

「えっ!? そんな物があるんですか!?少々お待ちください!」

そう言って受付嬢は俺から奪うように手紙を持っていきカウンターの後ろにある階段をダッシュで登っていった。

「なんだったんだろう」

そんな感じで待っていると今度は受付嬢と一緒に40代半ばぐらいの男性が階段を走って降りてきた。

「あの手紙を持ってきたのはお前か?」

「はい、そうですがさっきからどうしたんですか?」

「詳しくは上で話そう。付いて来てくれ」

そう言われて俺はカウンターを通され男性に付いて行くと二階の部屋に案内される。

「突然で申し訳ないが今からする質問に正直に答えてくれ」

「分かりました」

「まず最初に君の名前と年齢は?」
 
「レオ・フランベルグ、15歳です」

「父と母の名前は?」

「父はジオ・フランベルグ、母はティナ・フランベルグです」

「最後に君はどこから来た?」

「ローディス王国の北側にある辺境の村です」

そう言って俺は質問に答える。

「そうか……なるほどな。すまんな、こちらの質問に付き合ってくれてありがとう」

「それはいいですがこちらが納得するように今の状況を教えてくれませんか?」

「わかった。説明しよう」 

「はい。お願いします」

そう言って俺が姿勢を正すと男性は話し始めた。

「最初に俺はここのギルドマスターのラウディスだ。よろしくな」

「よろしくお願いします」
 
「まず君の父はこの大陸に名を馳せたSランク冒険者の中でも最強の男だ」

「えっ!?」

「そして君の母はこの国の歴代の将軍に名を連ねる超越者の貴族の娘だ」

「はぁ!?」

衝撃の事実に俺はちょっとむせそうになってしまった。

だがそれでも話はまだ続く。

頭を抱えたくなる気持ちを抑えながら俺は話の続きを聞いた。





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