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第2章
奴隷
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俺達が王都ヘルダムに来て3日が経った。
俺とアイリスは冒険者ギルドから歩いて13分くらいの距離にある宿の二人部屋に泊まっている。
この三日間、俺とアイリスは一緒に依頼をこなしていた。
依頼自体は問題無くこなしている。
だが、俺達はある問題に頭を悩ませていた。
「料理ができる人が必要だ」
「うん。私もそう思う」
この料理ができる人が欲しいというのには理由がある。
簡単な話で旅の途中でも美味い飯が食べたいからだ。
正直固いパンや干し肉が続くとかなりキツイ。
俺はそれを最初村から旅立った時に経験している。
だが俺達は料理ができない。
「それなら奴隷を買いに行くか」
「やっぱりそうなるのね」
「仕方ないよ。そっちの方が都合がいい」
「まあ確かに、私達には秘密があるからね」
秘密というのはアイリスが始祖竜ということだ。
これがばれるとかなり危険なため俺達は奴隷を買おうとしている。
奴隷は主人に害を及ぼす行為はできないのが理由だ。
「だろ?じゃあ早速いこうか」
「うん!」
そう言って俺達は宿を出て奴隷商へと向かった。
奴隷商の場所はシリウスさんから聞いていたので歩き始めてから30分くらいで見つかった。
建物を見た感じは普通の商売をしてそうだ。
だが奴隷商なので気を引き締めて中に入る。
「いらっしゃいませ、当奴隷商へようこそ。私の名前はルクマと申します。本日はどのようなご用件ですか?」
中に入ると少しぽっちゃりした男性が接客しに来た。
「料理のできる奴隷はいますか?」
「畏まりました。料理のできる奴隷ですね。性別はどうされますか?」
「性別は……」
「女性でお願いします」
「!?」
俺が悩んでいる間にアイリスが先に決めてしまった。
アイリスがそう言いったので俺は驚きアイリスの方がを振り向く。
すると彼女は俺に向かってニッコリと笑う。
やばい可愛い。
いやそうじゃなくて!
「アイリス。なんで女性にしたんだ?」
「私からしたら女性の方が気楽だからかな?」
「俺は?」
「私がいるでしょ?」
「なるほど」
アイリスの変な理由に俺は納得してしまった。
「畏まりました。ではご案内します」
ルクマさんはそう言った後俺達を奥へと案内する。
俺達は奥の部屋へと案内された。
奥の部屋は牢屋のようになっておりおそらくここが奴隷達がいるところだろう。
「料理のできる奴隷を連れてきますので少々お待ちください」
ルクマさんはそう言い牢屋の中から何人か奴隷を連れて来る。
「こちらが女性で料理のできる奴隷になります」
俺はそう言って連れてこられた奴隷達を“鑑定の魔眼”で片っ端から鑑定する。
全員料理スキルを持っているがスキルレベルが低い。
そう思って俺は今目の前にいる奴隷以外も鑑定する。
(見つけた)
奥の方にいる奴隷で俺は一人料理スキルが高い奴隷を発見する。
「ルクマさん、あっちにいる奴隷はなんですか?」
「あちらにいる奴隷は犯罪奴隷になります。なのであまりオススメはできません」
「構いません。見せてください」
「……わかりました」
俺がそう伝えるとルクマさんは奴隷を戻し俺達をさらに奥へと案内した。
奥の牢屋はさっき見たものよりも衛生環境が酷い。
「ここが犯罪奴隷の檻でございます」
ルクマさんはそう言った後少し後ろへ下がる。
俺は逆に前に進み檻へと近づき、さっき見つけた奴隷を見る。
その奴隷は女性で銀髪に赤い瞳だった。
そして女性には頭から獣の耳が生えていた。
(嘘だろ)
思わず俺はそう思ってしまった。
さっきスキルを見たときに料理スキルしか見ていなかったが今改めてステータスを見るととんでもないことが分かった。
彼女は「害悪種」の一種である銀狼だったのだ。
俺とアイリスは冒険者ギルドから歩いて13分くらいの距離にある宿の二人部屋に泊まっている。
この三日間、俺とアイリスは一緒に依頼をこなしていた。
依頼自体は問題無くこなしている。
だが、俺達はある問題に頭を悩ませていた。
「料理ができる人が必要だ」
「うん。私もそう思う」
この料理ができる人が欲しいというのには理由がある。
簡単な話で旅の途中でも美味い飯が食べたいからだ。
正直固いパンや干し肉が続くとかなりキツイ。
俺はそれを最初村から旅立った時に経験している。
だが俺達は料理ができない。
「それなら奴隷を買いに行くか」
「やっぱりそうなるのね」
「仕方ないよ。そっちの方が都合がいい」
「まあ確かに、私達には秘密があるからね」
秘密というのはアイリスが始祖竜ということだ。
これがばれるとかなり危険なため俺達は奴隷を買おうとしている。
奴隷は主人に害を及ぼす行為はできないのが理由だ。
「だろ?じゃあ早速いこうか」
「うん!」
そう言って俺達は宿を出て奴隷商へと向かった。
奴隷商の場所はシリウスさんから聞いていたので歩き始めてから30分くらいで見つかった。
建物を見た感じは普通の商売をしてそうだ。
だが奴隷商なので気を引き締めて中に入る。
「いらっしゃいませ、当奴隷商へようこそ。私の名前はルクマと申します。本日はどのようなご用件ですか?」
中に入ると少しぽっちゃりした男性が接客しに来た。
「料理のできる奴隷はいますか?」
「畏まりました。料理のできる奴隷ですね。性別はどうされますか?」
「性別は……」
「女性でお願いします」
「!?」
俺が悩んでいる間にアイリスが先に決めてしまった。
アイリスがそう言いったので俺は驚きアイリスの方がを振り向く。
すると彼女は俺に向かってニッコリと笑う。
やばい可愛い。
いやそうじゃなくて!
「アイリス。なんで女性にしたんだ?」
「私からしたら女性の方が気楽だからかな?」
「俺は?」
「私がいるでしょ?」
「なるほど」
アイリスの変な理由に俺は納得してしまった。
「畏まりました。ではご案内します」
ルクマさんはそう言った後俺達を奥へと案内する。
俺達は奥の部屋へと案内された。
奥の部屋は牢屋のようになっておりおそらくここが奴隷達がいるところだろう。
「料理のできる奴隷を連れてきますので少々お待ちください」
ルクマさんはそう言い牢屋の中から何人か奴隷を連れて来る。
「こちらが女性で料理のできる奴隷になります」
俺はそう言って連れてこられた奴隷達を“鑑定の魔眼”で片っ端から鑑定する。
全員料理スキルを持っているがスキルレベルが低い。
そう思って俺は今目の前にいる奴隷以外も鑑定する。
(見つけた)
奥の方にいる奴隷で俺は一人料理スキルが高い奴隷を発見する。
「ルクマさん、あっちにいる奴隷はなんですか?」
「あちらにいる奴隷は犯罪奴隷になります。なのであまりオススメはできません」
「構いません。見せてください」
「……わかりました」
俺がそう伝えるとルクマさんは奴隷を戻し俺達をさらに奥へと案内した。
奥の牢屋はさっき見たものよりも衛生環境が酷い。
「ここが犯罪奴隷の檻でございます」
ルクマさんはそう言った後少し後ろへ下がる。
俺は逆に前に進み檻へと近づき、さっき見つけた奴隷を見る。
その奴隷は女性で銀髪に赤い瞳だった。
そして女性には頭から獣の耳が生えていた。
(嘘だろ)
思わず俺はそう思ってしまった。
さっきスキルを見たときに料理スキルしか見ていなかったが今改めてステータスを見るととんでもないことが分かった。
彼女は「害悪種」の一種である銀狼だったのだ。
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