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第2章
昇格
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屋敷から出たあと俺達は今冒険者ギルドへと向かっている。
じいちゃんとばあちゃんは馬車で送ると言ってくれたが貴族街から出ると馬車は目立つので貴族街の出口まで送ってもらった。
馬車から降りて俺達は今歩いている。
「ねぇ、レオ」
「なに?」
「さっきギンハに言ったあれってプロポーズ?」
「え?…あ!」
アイリスに言われて俺は自分が言っていたことに今更気づく。
「いや、あれは違くてその……」
「ふふっ、大丈夫分かってるから。ちょっとからかってみただけ」
「はぁ、驚かさないでくれよ」
「ごめんごめん。ほら、早く冒険者ギルドに行こう」
その後、20分ほどかけて歩いて冒険者ギルドに着き中に入ると建物の中はゴブリン掃討の緊急依頼の報酬を受け取りに来た冒険者達であふれていた。
全員受付カウンターに並んでおりそこで報酬を受け取っているようだ。
俺達も報酬を受け取るために並ぶ。
しばらくして俺達の番になった。
「本日はどのようなご用件でしょうか?」
「ゴブリン掃討の緊急依頼の報酬を受け取りに来ました」
「かしこまりました。ではギルドカードの提示をお願いします」
そう言われて俺達はギルドカードを出す。
「…レオ・フランベルグ様、アイリス様、ギンハ様でよろしいでしょうか?」
「はい」
「ギルドマスターがあなた方3人をお呼びです。どうぞこちらへ」
そう言って受付嬢は俺達を階段の方へ行くように誘導する。
俺達は受付嬢について行き階段を上りギルドマスターのいる部屋へと案内された。
「ギルドマスター、レオ様がお見えになりました」
「入ってくれ」
クルアさんの返事があって受付嬢はドアを開け俺達に中に入るように促す。
俺達はそのまま中に入る。
「レオ君、アイリス君、ギンハ君、よく来てくれた。座ってくれ」
クルアさんはそう言って俺達にソファに座るように言う。
俺達がソファへと座るとクルアさんは向かいのソファへと座る。
「今回君たちを呼んだのは報酬が多すぎるのとそれ以外の件があってだ。まず最初に報酬の件だが」
そう言うと同時にすでに報酬の入った袋をさっき俺達を案内した受付嬢が持ってきておりテーブルの上へと置いた。
だがその袋の数が多く、まだ運ばれてきている。
全て運ばれてきた結果、袋の数は10個になった。
「今回の緊急依頼の報酬についてまずはギンハ君、ギルドカードの記録からゴブリンの討伐数42体、ホブゴブリンの討伐数23体、ゴブリン一体につ銀貨一枚だがホブゴブリンに関しては小金貨一枚となった。よって金貨8枚と小金貨4枚。それを基本報酬の金貨5枚に足して金貨13枚、小金貨4枚がギンハ君の報酬だ」
クルアさんはそう言ってギンハに金貨と小金貨が入った袋一つを渡した。
「次にアイリス君、君はゴブリンの討伐数58体、ホブゴブリンの討伐数35体、基本報酬との合計で金貨17枚、小金貨4枚だ」
続けてアイリスに報酬の入った袋が渡される。
「最後にレオ君、ゴブリンの討伐数2214体、ホブゴブリンの討伐数651体、ゴブリンソルジャー、ゴブリンウィザード等の中級上位種が合わせて206体、ゴブリンジェネラルが31体、ゴブリンキングが1体となった。中級上位種は一体につき金貨一枚、ゴブリンジェネラルは一体につき金貨5枚、ゴブリンキングは金貨50枚となったため、基本報酬との合計で金貨762枚、小金貨3枚だ」
最後に俺にはかなり大きめの袋が7個、アイリスとギンハの袋より一回り大きい袋が1個渡された。
「正直、この金額を用意するのは大変だったな」
「すみません」
「気にするな、正当な報酬を用意するのも私達の仕事だ。あともう一つの件だがギンハ君のランクをDからCに、レオ君のランクをAからSに上げることになった」
「えっ!?私のランクが!?」
「本当ですか?」
「本当だ」
「よかったね!、レオ、ギンハ、おめでとう!」
「でもなんで急に」
「なにを言っているんだ?ギンハ君に関しては多数のゴブリンを足止めし戦闘に関しても問題がない、それにレオ君はたった1人であのゴブリンの集団を殲滅したんだから当然だ」
「確かにそうですね」
「それとSランクに昇格したからには王城に呼ばれて国王陛下への謁見が求められる。そこでSランク昇格の発表がされ君に二つ名が与えられる」
「二つ名ですか?」
「そうだ、二つ名はSランクの冒険者だけに与えられるもので全ての冒険者の憧れでもある。今回レオ君はSランクになるから当然二つ名が与えられる」
「じゃあ父さんにも二つ名はあるんですか?」
「ああ、確か『破壊剣』だったはずだ」
「なんか物騒ですね」
「君の二つ名も人のこと言えないと思うぞ」
「え?もう知ってるんですか?」
「冒険者の意見を参考に私が考えたからな。君にぴったりのができたぞ」
「どんな名ですか?」
「『天災』だ」
「……確かに人のこと言えないな…」
「大丈夫だよレオ、私はかっこいいと思う」
俺は物騒な二つ名を聞かされ少しショックだったがアイリスが慰めてくれる。
「それで国王陛下への謁見だが明日の昼に行ってもらうことになった」
「わかりました」
報酬やその他もろもろの話を聞いて俺達はその日は宿へと戻った。
じいちゃんとばあちゃんは馬車で送ると言ってくれたが貴族街から出ると馬車は目立つので貴族街の出口まで送ってもらった。
馬車から降りて俺達は今歩いている。
「ねぇ、レオ」
「なに?」
「さっきギンハに言ったあれってプロポーズ?」
「え?…あ!」
アイリスに言われて俺は自分が言っていたことに今更気づく。
「いや、あれは違くてその……」
「ふふっ、大丈夫分かってるから。ちょっとからかってみただけ」
「はぁ、驚かさないでくれよ」
「ごめんごめん。ほら、早く冒険者ギルドに行こう」
その後、20分ほどかけて歩いて冒険者ギルドに着き中に入ると建物の中はゴブリン掃討の緊急依頼の報酬を受け取りに来た冒険者達であふれていた。
全員受付カウンターに並んでおりそこで報酬を受け取っているようだ。
俺達も報酬を受け取るために並ぶ。
しばらくして俺達の番になった。
「本日はどのようなご用件でしょうか?」
「ゴブリン掃討の緊急依頼の報酬を受け取りに来ました」
「かしこまりました。ではギルドカードの提示をお願いします」
そう言われて俺達はギルドカードを出す。
「…レオ・フランベルグ様、アイリス様、ギンハ様でよろしいでしょうか?」
「はい」
「ギルドマスターがあなた方3人をお呼びです。どうぞこちらへ」
そう言って受付嬢は俺達を階段の方へ行くように誘導する。
俺達は受付嬢について行き階段を上りギルドマスターのいる部屋へと案内された。
「ギルドマスター、レオ様がお見えになりました」
「入ってくれ」
クルアさんの返事があって受付嬢はドアを開け俺達に中に入るように促す。
俺達はそのまま中に入る。
「レオ君、アイリス君、ギンハ君、よく来てくれた。座ってくれ」
クルアさんはそう言って俺達にソファに座るように言う。
俺達がソファへと座るとクルアさんは向かいのソファへと座る。
「今回君たちを呼んだのは報酬が多すぎるのとそれ以外の件があってだ。まず最初に報酬の件だが」
そう言うと同時にすでに報酬の入った袋をさっき俺達を案内した受付嬢が持ってきておりテーブルの上へと置いた。
だがその袋の数が多く、まだ運ばれてきている。
全て運ばれてきた結果、袋の数は10個になった。
「今回の緊急依頼の報酬についてまずはギンハ君、ギルドカードの記録からゴブリンの討伐数42体、ホブゴブリンの討伐数23体、ゴブリン一体につ銀貨一枚だがホブゴブリンに関しては小金貨一枚となった。よって金貨8枚と小金貨4枚。それを基本報酬の金貨5枚に足して金貨13枚、小金貨4枚がギンハ君の報酬だ」
クルアさんはそう言ってギンハに金貨と小金貨が入った袋一つを渡した。
「次にアイリス君、君はゴブリンの討伐数58体、ホブゴブリンの討伐数35体、基本報酬との合計で金貨17枚、小金貨4枚だ」
続けてアイリスに報酬の入った袋が渡される。
「最後にレオ君、ゴブリンの討伐数2214体、ホブゴブリンの討伐数651体、ゴブリンソルジャー、ゴブリンウィザード等の中級上位種が合わせて206体、ゴブリンジェネラルが31体、ゴブリンキングが1体となった。中級上位種は一体につき金貨一枚、ゴブリンジェネラルは一体につき金貨5枚、ゴブリンキングは金貨50枚となったため、基本報酬との合計で金貨762枚、小金貨3枚だ」
最後に俺にはかなり大きめの袋が7個、アイリスとギンハの袋より一回り大きい袋が1個渡された。
「正直、この金額を用意するのは大変だったな」
「すみません」
「気にするな、正当な報酬を用意するのも私達の仕事だ。あともう一つの件だがギンハ君のランクをDからCに、レオ君のランクをAからSに上げることになった」
「えっ!?私のランクが!?」
「本当ですか?」
「本当だ」
「よかったね!、レオ、ギンハ、おめでとう!」
「でもなんで急に」
「なにを言っているんだ?ギンハ君に関しては多数のゴブリンを足止めし戦闘に関しても問題がない、それにレオ君はたった1人であのゴブリンの集団を殲滅したんだから当然だ」
「確かにそうですね」
「それとSランクに昇格したからには王城に呼ばれて国王陛下への謁見が求められる。そこでSランク昇格の発表がされ君に二つ名が与えられる」
「二つ名ですか?」
「そうだ、二つ名はSランクの冒険者だけに与えられるもので全ての冒険者の憧れでもある。今回レオ君はSランクになるから当然二つ名が与えられる」
「じゃあ父さんにも二つ名はあるんですか?」
「ああ、確か『破壊剣』だったはずだ」
「なんか物騒ですね」
「君の二つ名も人のこと言えないと思うぞ」
「え?もう知ってるんですか?」
「冒険者の意見を参考に私が考えたからな。君にぴったりのができたぞ」
「どんな名ですか?」
「『天災』だ」
「……確かに人のこと言えないな…」
「大丈夫だよレオ、私はかっこいいと思う」
俺は物騒な二つ名を聞かされ少しショックだったがアイリスが慰めてくれる。
「それで国王陛下への謁見だが明日の昼に行ってもらうことになった」
「わかりました」
報酬やその他もろもろの話を聞いて俺達はその日は宿へと戻った。
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