モィ バリーブィ～サイリスタ帝国に抗う者たち～

第9章 ロンドンの闇…、

第123話 吸収された聖職者。

ザギトワが開発した聖職者専用の掃除機のお陰で私達は無事に助かったのだと感じた。
そしてその掃除機によって吸収された連中らは水と煙が合わさって共に消えてゆく状態で私は安心した。
するとその掃除機を調べて私は何か不穏な状況が出ていると鳥肌が立った。

「おい。なんで、アンタみたいな水の聖職者がいるんだよ。」

「うるさいな。煙の聖職者の分際で良くそんなに偉い態度が取れるな。」

「水の聖職者が良くそんなでかい態度で言えるな。」

「そういう煙の聖職者こそ私は邪魔だよ。」

「うるさい。」

「うるさいのはお前だよ。」

その話を聞いて彼らが今でも喧嘩になりそうな状況で私は非常に不安を感じた。
けれど、私は彼らの行動を見て非常に危ないと思いながらもこれから俺は彼らがこうやって吸収される状況を見て何か納得する内容でもあった。
彼らはそれだけ異常な行動が目立つから尚更警戒されるのだろう。

だから、ザギトワが開発した聖職者専用の掃除機は煙と水の聖職者には非常に有効だと感じた私はある種の彼らの弱みと弱点なのだと感じた。
故に、私はある事を彼女から聞こうと思った。

「なぁ、ザギトワ。この聖職者専用の掃除機からは聖職者を出す事が出来るのか?」

「いえ、連中にはそんな甘っちょろい奴らじゃないから出す機能なんてついておらんで。」

確かに彼らは掃除機から出すことができなければ間違いなく連中を絞め殺す事も可能だと感じた。
寧ろ、悪魔崇拝者だからこそ、普通では通用しない行動だからこそ、ここまで市内と逆に危険なのだと感じた。
あいにく、悪魔崇拝者じゃない人はこの掃除機で吸われる恐れがないから私は大丈夫なのだが…。

「成程。つまり、掃除機が壊れなければ一生この掃除機の中に入ったままなんだな。」

「勿論やで。基本的に悪魔崇拝者は常人とは訳ちゃうからとにかく連中専用の対策をせんと逆に殺されとるからそれ位の対策はきっちりしとるんであんしんせいな。」

「解った。つまり、常人には攻撃されない掃除機がある以上、連中をこうやって排除する方法が非常に有効だと感じた。ザギトワ。あんたの説明はよう解っていて最高だった。」

「毎度。それでも彼らには気をつけんとあかんから注意せんといかんで。」

「あぁ。連中は悪魔崇拝者だから何をするのかわからない。故に、気を抜いたらこの掃除機も簡単に壊れる可能性も高いからな。」

「よう。わかっとる。連中の悪魔崇拝が掃除機を壊すことも十分にあり得るからよう気をつけんとあかんで。」

「勿論だ。」

私はザギトワによって聖職者を吸い込む掃除機により彼らは無事に消えて亡くなったとしても、奴らの悪魔崇拝だから油断してはならないと私は感じた。
故に彼らは悪魔崇拝故に、常人とは違う行動に出る事がはっきりわかると私は分かっていたから余計に考えるのが定石だからだ。
その為、私は連中の行動を見て掃除機が壊れる可能性も考慮しながら連中に警戒した。

そして、掃除機でいくら吸われても悪魔崇拝者している故に、人間離れした能力や精神を持っている人は人とは思えない残忍な行動をとる可能性があるから私は非常に警戒した。
故に、ザギトワにこの掃除機の件で他の内容も聞いてみることにした。

「それで、ザギトワ。エリザベス女王は無事なのか。」

「えぇ。あそこにエリザベス女王がおるで。やから私達は無事に連中を討伐する事に成功したんや。」

「あぁ、そうだな。私もそう思うから尚更だ。」

良かった。
いくら悪魔崇拝者でもエリザベス女王の方が連中よりは非常にましな分、彼女が無事で何よりだ。

けど、私は連中の人間離れした行動を見れば非常に危険な状況だとわかる以上、慎重に行動せざるを得ないと感じた。
しかし、エリザベス女王が無事だと分かった以上、彼らは見事に吸われて死んだのだと思うとこれで一安心したのでこれで私達はここから去る事にした。
彼女と関われば私が殺される恐れも十分にあると私は感じているからだ。
だから、私は彼女と鉢合わせせず、このままオリバーの事務所に戻る事にした。

「よし。オリバーの事務所に帰るぞ。ザギトワ。」

「当然やな。私もそろそろ帰っとるで。」

「あぁ、勿論だ。」

「なぁ、エリザベス女王も悪魔崇拝やが、ソルカはそれでもええんちゃうか。」

「あぁ、今は良いよ。それよりはサイリスタ帝国の聖職者が他の場所で暴れている可能性が高いから他の場所も慎重に調べないといけないね。」

「せやな。私もそう思うで。」

「あぁ、私もそう思っているから非常に助かから大丈夫だよ。」

「勿論や。ソルカ。」

私とザギトワは聖職者を吸収して本当に強くなったと思いながらこれから連中の残党を探して彼らが英国から消えてくれれば英国は一先ずは平和になると私は感じた。
けど、私とザギトワはこれからオリバーの事務所に戻って事務所の様子を確認する事にした。

「なぁ、ソルカ。」

「どうした。ザギトワ。」

「私が強くなれたのは信っちやオズのお陰なんやで。」

「あぁ、それは解る。私はオリバーやオズに比べて非常に非力だと解っているからどうすればよいかわからないんだ。」

私の非力をどうすればよいか非常に悩みどころだった。
だから、私が強くならなければ絶対にいけないと感じた。