1 / 4
1. 平凡な日々
しおりを挟む
前世の僕は長生きし、最後は妹に見守られながら亡くなった。
そして、今はなぜか前世の妹が好きだった乙女ゲームの世界に転生して、モブキャラのロニーとして地味な高校生活を送っている。
今は高校一年生で、もう少ししたらテストがあるから大変だ。でも、テストが終わったらすぐ冬休みになるし、頑張ろう。
友達は同級生のエドだけだけど、いっしょにいて落ち着くし、幸せな高校生活を送れていると思う。
今日もエドと食堂でいっしょにランチを食べる予定だ。エドの教室のほうが食堂に近いから、いつもエドが先に席どりをしてくれている。
僕が到着するころには食堂は学生だらけだけど、エドがいる場所は大体すぐにわかる。
エドの髪はこの世界では珍しい黒髪なうえに、髪を腰のあたりまでのばしているからだ。理由をきいたことはないけど、前髪も目が隠れるくらい長い。
「エド、今日も席をとっておいてくれてありがとう。エドはランチのBセットにしたんだ。僕もそれにしようかな」
「だめだよ。ロニーは昨日の夜おなかの調子が悪かったんだから、Aセットにしたほうがいいよ」
「あれ? 僕、エドに昨日の夜のこと話したっけ?」
「今日の朝言ってたよ。話したことを忘れちゃうぐらいだから、まだ体調が悪いんじゃない?」
「そうなのかな?」
たまに僕はエドに話した内容を忘れてしまっているらしいから、気をつけないとなぁ。
体調とか、昨日の夜ご飯のこととか、時々僕が話したことがないと思ってたことをエドに知られてることがあって、不思議に思うときがある。
たぶん毎回僕が忘れちゃってるんだろうな。
「それよりさ、ロニーはどんな人がタイプなの? 俺は話が合って、いっしょにいると落ち着く人が好きだな」
「えっ⁉︎ いきなり話変わりすぎじゃない?」
「いいじゃん、教えてよ。たまにはこういう話もしたいんだよ」
「うーん、そうだなぁ。考えてみたけどやっぱり思いつかないよ。あこがれるのはニコラさんみたいな人なんだけど。これじゃ質問の答えになってないよね、ごめん」
ニコラさんは僕たちよりも一学年上の先輩だ。
彼はエメラルドのような緑色のつぶらな瞳と、ふんわりとカールがかかった金髪のショートヘアという、とても愛くるしい見た目をしている。
そのうえ親しみやすい人柄だから、みんなに好かれている。
まさに彼は学校のアイドルって感じだ。話したことはないけど、僕とは正反対の存在でなんだかあこがれる。
「ふーん、そうなんだ。ニコラさんってかわいいもんね」
エドの声がなぜか少し冷たくなった気がしたけど、どうしたんだろう? もしかして、ニコラさんのことエドはあんまり好きじゃないのかな?
まぁ、とりあえず今はおなかもへったし、ランチを注文しにいこう。
そして、今はなぜか前世の妹が好きだった乙女ゲームの世界に転生して、モブキャラのロニーとして地味な高校生活を送っている。
今は高校一年生で、もう少ししたらテストがあるから大変だ。でも、テストが終わったらすぐ冬休みになるし、頑張ろう。
友達は同級生のエドだけだけど、いっしょにいて落ち着くし、幸せな高校生活を送れていると思う。
今日もエドと食堂でいっしょにランチを食べる予定だ。エドの教室のほうが食堂に近いから、いつもエドが先に席どりをしてくれている。
僕が到着するころには食堂は学生だらけだけど、エドがいる場所は大体すぐにわかる。
エドの髪はこの世界では珍しい黒髪なうえに、髪を腰のあたりまでのばしているからだ。理由をきいたことはないけど、前髪も目が隠れるくらい長い。
「エド、今日も席をとっておいてくれてありがとう。エドはランチのBセットにしたんだ。僕もそれにしようかな」
「だめだよ。ロニーは昨日の夜おなかの調子が悪かったんだから、Aセットにしたほうがいいよ」
「あれ? 僕、エドに昨日の夜のこと話したっけ?」
「今日の朝言ってたよ。話したことを忘れちゃうぐらいだから、まだ体調が悪いんじゃない?」
「そうなのかな?」
たまに僕はエドに話した内容を忘れてしまっているらしいから、気をつけないとなぁ。
体調とか、昨日の夜ご飯のこととか、時々僕が話したことがないと思ってたことをエドに知られてることがあって、不思議に思うときがある。
たぶん毎回僕が忘れちゃってるんだろうな。
「それよりさ、ロニーはどんな人がタイプなの? 俺は話が合って、いっしょにいると落ち着く人が好きだな」
「えっ⁉︎ いきなり話変わりすぎじゃない?」
「いいじゃん、教えてよ。たまにはこういう話もしたいんだよ」
「うーん、そうだなぁ。考えてみたけどやっぱり思いつかないよ。あこがれるのはニコラさんみたいな人なんだけど。これじゃ質問の答えになってないよね、ごめん」
ニコラさんは僕たちよりも一学年上の先輩だ。
彼はエメラルドのような緑色のつぶらな瞳と、ふんわりとカールがかかった金髪のショートヘアという、とても愛くるしい見た目をしている。
そのうえ親しみやすい人柄だから、みんなに好かれている。
まさに彼は学校のアイドルって感じだ。話したことはないけど、僕とは正反対の存在でなんだかあこがれる。
「ふーん、そうなんだ。ニコラさんってかわいいもんね」
エドの声がなぜか少し冷たくなった気がしたけど、どうしたんだろう? もしかして、ニコラさんのことエドはあんまり好きじゃないのかな?
まぁ、とりあえず今はおなかもへったし、ランチを注文しにいこう。
1,254
あなたにおすすめの小説
隠れヤンデレは自制しながら、鈍感幼なじみを溺愛する
知世
BL
大輝は悩んでいた。
完璧な幼なじみ―聖にとって、自分の存在は負担なんじゃないか。
自分に優しい…むしろ甘い聖は、俺のせいで、色んなことを我慢しているのでは?
自分は聖の邪魔なのでは?
ネガティブな思考に陥った大輝は、ある日、決断する。
幼なじみ離れをしよう、と。
一方で、聖もまた、悩んでいた。
彼は狂おしいまでの愛情を抑え込み、大輝の隣にいる。
自制しがたい恋情を、暴走してしまいそうな心身を、理性でひたすら耐えていた。
心から愛する人を、大切にしたい、慈しみたい、その一心で。
大輝が望むなら、ずっと親友でいるよ。頼りになって、甘えられる、そんな幼なじみのままでいい。
だから、せめて、隣にいたい。一生。死ぬまで共にいよう、大輝。
それが叶わないなら、俺は…。俺は、大輝の望む、幼なじみで親友の聖、ではいられなくなるかもしれない。
小説未満、小ネタ以上、な短編です(スランプの時、思い付いたので書きました)
受けと攻め、交互に視点が変わります。
受けは現在、攻めは過去から現在の話です。
拙い文章ですが、少しでも楽しんで頂けたら幸いです。
宜しくお願い致します。
乙女ゲームのサポートメガネキャラに転生しました
西楓
BL
乙女ゲームのサポートキャラとして転生した俺は、ヒロインと攻略対象を無事くっつけることが出来るだろうか。どうやらヒロインの様子が違うような。距離の近いヒロインに徐々に不信感を抱く攻略対象。何故か攻略対象が接近してきて…
ほのほのです。
※有難いことに別サイトでその後の話をご希望されました(嬉しい😆)ので追加いたしました。
メインキャラ達の様子がおかしい件について
白鳩 唯斗
BL
前世で遊んでいた乙女ゲームの世界に転生した。
サポートキャラとして、攻略対象キャラたちと過ごしていたフィンレーだが・・・・・・。
どうも攻略対象キャラ達の様子がおかしい。
ヒロインが登場しても、興味を示されないのだ。
世界を救うためにも、僕としては皆さん仲良くされて欲しいのですが・・・。
どうして僕の周りにメインキャラ達が集まるんですかっ!!
主人公が老若男女問わず好かれる話です。
登場キャラは全員闇を抱えています。
精神的に重めの描写、残酷な描写などがあります。
BL作品ですが、舞台が乙女ゲームなので、女性キャラも登場します。
恋愛というよりも、執着や依存といった重めの感情を主人公が向けられる作品となっております。
平凡な俺が完璧なお兄様に執着されてます
クズねこ
BL
いつもは目も合わせてくれないのにある時だけ異様に甘えてくるお兄様と義理の弟の話。
『次期公爵家当主』『皇太子様の右腕』そんなふうに言われているのは俺の義理のお兄様である。
何をするにも完璧で、なんでも片手間にやってしまうそんなお兄様に執着されるお話。
BLでヤンデレものです。
第13回BL大賞に応募中です。ぜひ、応援よろしくお願いします!
週一 更新予定
ときどきプラスで更新します!
ミリしら作品の悪役令息に転生した。BL作品なんて聞いてない!
宵のうさぎ
BL
転生したけど、オタク御用達の青い店でポスターか店頭販促動画か何かで見たことがあるだけのミリしら作品の世界だった。
記憶が確かならば、ポスターの立ち位置からしてたぶん自分は悪役キャラっぽい。
内容は全然知らないけど、死んだりするのも嫌なので目立たないように生きていたのに、パーティーでなぜか断罪が始まった。
え、ここBL作品の世界なの!?
もしかしたら続けるかも
続いたら、原作受け(スパダリ/ソフトヤンデレ)×原作悪役(主人公)です
BL習作なのであたたかい目で見てください
お兄ちゃんができた!!
くものらくえん
BL
ある日お兄ちゃんができた悠は、そのかっこよさに胸を撃ち抜かれた。
お兄ちゃんは律といい、悠を過剰にかわいがる。
「悠くんはえらい子だね。」
「よしよ〜し。悠くん、いい子いい子♡」
「ふふ、かわいいね。」
律のお兄ちゃんな甘さに逃げたり、逃げられなかったりするあまあま義兄弟ラブコメ♡
「お兄ちゃん以外、見ないでね…♡」
ヤンデレ一途兄 律×人見知り純粋弟 悠の純愛ヤンデレラブ。
アプリで都合のいい男になろうとした結果、彼氏がバグりました
あと
BL
「目指せ!都合のいい男!」
穏やか完璧モテ男(理性で執着を押さえつけてる)×親しみやすい人たらし可愛い系イケメン
攻めの両親からの別れろと圧力をかけられた受け。関係は秘密なので、友達に相談もできない。悩んでいる中、どうしても別れたくないため、愛人として、「都合のいい男」になることを決意。人生相談アプリを手に入れ、努力することにする。しかし、攻めに約束を破ったと言われ……?
攻め:深海霧矢
受け:清水奏
前にアンケート取ったら、すれ違い・勘違いものが1位だったのでそれ系です。
ハピエンです。
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
自己判断で消しますので、悪しからず。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる