クーヤちゃん ~Legend of Shota~ このかわいい召喚士は、地球からアイテムを召喚してしまったみたいです

ほむらさん

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第539話 ずんぐり鳥解体二日目

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 鉱石の量もずんぐり鳥の数も半端なかったので、残念ながら一日で終わらせられなかったんだけど、続きは明日やるってことで大奥に帰って来ました。

 今日はレミお姉ちゃん親子がいるので、お姉ちゃん達と一緒に鳥のから揚げを作るためにキッチンの中に入りました。そもそもこの街には『から揚げ』ってのが存在しませんので、二人に作り方を教えてあげるみたいです。

 とはいえクーヤちゃんはお役御免ってわけでもなく、やっぱりチョックルグラタン係に任命されました。そうだろなーとは思っていましたが。

 何回作っても大好評なので、チョックルグラタンといえばクーヤちゃんって認識されているようです。タマねえとロコ姉ちゃんもセットですけどね!

 まあ、いつもご馳走になってるだけじゃ肩身が狭いので、自分の仕事があるってのはこれはこれでアリだと思ってます。

 他にもサラダ担当がいたり、果実水担当がいたりと、我が家ではみんなで協力して料理を作るスタイルなのです。広いキッチンを作ったおかげですね♪


 料理が完成し、早速鳥のから揚げから食べてみました。


「「うっま!!」」

「ずんぐり鳥、メッチャ大当たりじゃないですか!」
「本当に美味しいわ!油で揚げるとこんなに美味しくなるのね♪」
「良い料理を教わっちゃったわね!」
「マジで最強だろ!こんなの無限に食えるぞ!」
「参加者全員に配っても、しばらく鳥肉に不自由しないくらいあるよ♪」
「ハゲ山を歩いてれば勝手に寄って来るし、倒すのもそんなに難しくないから、オルガレイダス伯爵が採掘を始めたら、たぶん街で売りに出されるようになるぜ?」
「カロリーゼロの肉も」
「あれは肉じゃなくて岩だから!」

「「うわーーーーーっはっはっはっはっはっはっはっは!」」

 一応街で鳥肉は買えますが、ずんぐり鳥の方が美味しいからこんな話になっているのです。あのハゲ山、大当たりすぎて笑えてきますね!

「しかも素敵な羽毛布団まで作れそうだし、ずんぐり鳥だけ狙って狩りに行ってもいいくらいよね♪」
「後でクリスねえに羽毛を見せてみる。シェミールで布団を売りに出すことは無いと思うけど、たぶん作るのはそんなに難しくないと思うんだよな~」
「布団くらいなら作れるんじゃない?」
「ダメだったら布団屋に依頼だね」
「えーと、それって私達も貰えたりする?」
「勿論ここにいる全員分の羽毛布団を作るのは確定だ。余ったら両親とかにプレゼントしてもいいし、まあ考えるのは仕事が全部終わってからだな~」
「そうだね。とにかく明日も頑張ろう!」


 ずんぐり鳥の話で盛り上がりましたが、もちろんチョックルグラタンも大好評で、レミお姉ちゃん親子がすごく喜んでくれました!

 ただ結構消費しちゃったんで、またチョックルを捕まえにいかなきゃですね。

 大満足の夕食でほっこりしていましたが、思った通りマダムの大群が押し寄せてきました!もちろん知り合いばかりですけど。

 視力を復活させたいモコねえ親子なんて、二日入れなかっただけで禁断症状を起こしており、これはイカンと急いで大浴場に向かった。



 ◇



 お風呂から上がって恒例のくつろぎタイムに突入したのですが、クリスお姉ちゃんを1階リビングまで連れて来て、銀色に輝く大量の羽毛を見せた。


「コイツで羽毛布団を作ってほしいんだ」
「ウチは布団屋じゃないのですが?でも綺麗でやわらかい羽毛ね~!」
「最初は灰色だったんだけど、ハム水で浄化したら銀色になった」
「ハム水凄すぎない!?」
「困ったときは大体何でもハム水で解決できるのです!」
「あはははは!ん~~~、布団くらいなら作れないこともないわよ」
「ボクの羽毛布団と同じ様に作ってほしいのです」

 羽毛布団を召喚し、魔剣風ナイフで切り裂いて中まで披露した。

「そこまで見せるのかよ!」
「どうせ再召喚したら復活するのです」
「ふむふむ・・・。あ~なるほど!大きな布さえあればたぶん楽勝ね」
「じゃあ頼んだ!」
「しょうがないわね~。ウチは布団屋じゃないのに・・・」
「ちなみにアタシ達が持ってる羽毛の量はこんなもんじゃねえ。まだ乾燥してない羽毛がごっそりあるし、明日更に増える予定だ」
「ブッ!引き受けた瞬間羽毛が増えるとか罠じゃない!!」
「エミリーお姉ちゃんも巻き込んでいいですからお願いします!」
「当然彼女も道連れよ!」


 こうして、シェミールで羽毛布団を作ってもらえることになりました!

 ただし報酬として、クリスお姉ちゃんの分の羽毛布団を請求されました。
 まあそれくらいはしょうがないですよね~。こんなん欲しいに決まってますし。

 ボクにはこの切り刻まれた羽毛布団があるから、クーヤちゃんの分はお母さんにプレゼントするとして、でもそうなるとティアナ姉ちゃんの分も欲しいですよね。ずんぐり鳥だけ狩りに行く必要がありそうです。

 たぶんレオナねえも同じことを考えてるんじゃないかな?

 話がついたので2階のくつろぎ空間に戻り、再びマダム達と大騒ぎしてから解散しました。

 明日は解体の続きをすることが決まってるから、ホニャ毛のみんなも大奥に泊まることになり、マダム達だけトナカイに乗せて帰らせたのですが、こんなこともあろうかと娘の指導で訓練してたらしく、みんな問題なくトナカイを操縦してました。

 流石は冒険者のお母さんなのです。
 モコねえ親子は全然冒険者じゃないですが。

 そして虚無ふわコンビですが、もう普通にクーヤちゃんの部屋にお泊りです。

 ふわっとお姉さんに帰らないでいいのか聞いたら、『帰るの面倒だから、店のことは忘れる』とのこと。

 なんかもう、クーヤちゃん薬局への転職が確定したような気がしますね!





 ************************************************************





 一夜明け、約束通り悪そうなお兄さんを連れてドラちゃん乗り場までやって来ましたが、解体チームとふわっとお姉さんを置いていくために、まずは昨日の川まで移動しました。

 そしてハム水の箱の周りにハムちゃんを並べ、ずんぐり鳥を山積みにする。
 虚無ふわコンビも製錬の準備始めました。

 ハゲ山メンバーは鉱石の回収をするだけなので、全員で行く必要はないのだ。

 でも身内の布団を作るために『ずんぐり鳥』を少し狩りたかったから、魔法使い三人と、クーヤちゃん、レオナねえ、プリンお姉ちゃん、タマねえ、悪そうなお兄さんってメンバーでグリフォンに乗りました。

 ドラちゃんで行ってもよかったんだけど、あんなの見たらずんぐり鳥が全部逃げてしまいそうなので、こっちにしようってなったわけです。


「んじゃ行くぜ!」

「「オーーーーーーーーーーーーーーー!!」」


 ハゲ山に向かって出発なのです!



 ◇



 空の旅は本当に楽ちんで、すぐにハゲ山のスタート地点に到着しました。
 止まる理由もないので、そのまま山の上を飛んでいく。


「あ、ずんぐり鳥だ!」
「1体だけ狩っても拾いに行くのが面倒だ。このまま目的地を目指そう」
「そうね~」

 というわけで無視して進んだのですが、どうやらずんぐり鳥はおバカらしく、『テメーら待ちやがれ!』って感じでいっぱい追いかけて来ました。

「グリフォンの方がデカいのに、アイツら勝てると思ってるのか?」
「乗ってる人間が気に入らないんじゃない?」
「未開の地に人間なんてほとんど来ないからな。弱そうなご馳走にしか見えないのだろう」
「いや、グリフォンは強いと思うけど?」
「ボクの召喚獣だから、野生の凄みみたいなのが無いのかも」
「っていうか、おバカなんだと思う」

「「たぶんそれだ!!」」

 おバカ説が圧倒的支持を受けたようです。

「あっ!昨日の場所に到着したのです!」
「空中戦でもいいけど、グリフォンに魔法が当たっちゃうかもしれないから下に降りて戦おうか」

「「了解!」」


 もたついてる余裕は無いので一気に地上に降下し、サッとグリフォンから降りて迎え討ちました。

 魔法で倒すほうが簡単なのは知っていたから魔法使い三人でやるようで、ギリギリまでずんぐり鳥を引き寄せてから攻撃を開始。

 こうして新たに30体ものずんぐり鳥を撃破しました。


「30体か~。解体するのが大変だからこれくらいで十分じゃない?」
「いきなり目標達成しちまったな」
「じゃあ、とっとと鉱石を回収してしまおう」
「あい!」


 こうして30体のずんぐり鳥と、鉱山に置き去りにされていた鉱石をすべて回収しました!

 あとは解体を頑張って、鉱石と鳥肉を、パンダ工房とブロディ工房とラグナスレインのお屋敷にお届けすれば任務完了です。

 おっと!悪そうなお兄さんに羽毛布団のことを話さなきゃですね~。
 
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