クーヤちゃん ~Legend of Shota~ このかわいい召喚士は、地球からアイテムを召喚してしまったみたいです

ほむらさん

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第540話 解体終了!鶏肉を配りに行こう

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 ハゲ山にて鉱石の回収が終わり、ずんぐり鳥も30体ほどゲットしたので、ドラちゃん乗り場まで帰って来た。

 そのまま羽毛小屋に直行し、銀色に輝く羽毛を見せながら悪そうなお兄さんに羽毛布団のことを話すと、そんなの欲しいに決まっていると解体チームに加わることになりました!

 解体した鳥肉は後で参加メンバーに配りに行くって説明したら、『だったら尚更手伝わなきゃダメだろう』と、相変わらずの良い人っぷりを発揮しました。

 そしてレオナねえ達が帰還したことで、虚無お姉さんが解体チームから解放され、ついでにロコ姉ちゃんが戦力外通告されました。

 釣りだけじゃなく解体チームからも戦力外になるとは、流石はロコ姉ちゃんなのです!クーヤちゃんの相棒になれる逸材といっても過言ではありません。

 ただレミお姉ちゃんの代わりに入ったのが、釣りでも戦力外通告された実績があるロコ姉ちゃんだったので、当然ながら釣りチームは弱体化しました。

 ならば協力しようと、釣り最弱の二人がタッグチームを結成。
 ルアーを大物狙いに変更し、勝負に出ました。


「きーーーーーたああああァァァ!ロコ姉ちゃん、合体技でいきますぞ!」
「二人で力を合わせれば楽勝だよ!」

「「くっ!パワーが足りない!!」」

「危なっかしくて見てられないんだけど!!」


 慌てて救援に駆けつけた虚無お姉さんと三人で釣り竿を握って25㎝級の魚を釣り上げましたが、子供二人がすごく邪魔だったみたいで、これなら小魚を釣っててもらった方がマシと言われてショックを受けた。


「仕方ありません。クマちゃんを護衛任務から外してこっちに参加させます」
「クマちゃんのパワーなら大物を狙えるよ!」

 というわけで、こっちにクマちゃんを呼んだ。

「この釣り竿を使って魚を釣り上げてほしいのです」

『ンゴ』


 気持ち良く承諾してくれたので、クマちゃんの釣りを見守る。


「きた!」
「クマちゃん、引いてる!」

『ンゴ?』

 意味がわからないようなので、釣り方をジェスチャーで伝える。

『ンゴ!』

 そしてクマちゃんが釣り竿を勢いよく持ち上げると、恐るべきパワーで水中から引っこ抜かれた魚が、ブチっと音とともに空を飛んでお星様になった。


「「・・・・・・・・・・・・・・・・・」」

「ロコ姉ちゃん、魚は一体どこへ?」
「糸が切れたような音が聞こえたよね?」

 ウーム・・・、空を飛ぶ日が来るとは、魚ちゃんも驚いていることでしょう。

 ドンッ!

「痛ってエ!空から何か降ってきたぞ!?」

 向こうから声が聞こえたので視線を向けると、悪そうなお兄さんが空を見ていて、その足もとに、全身の骨が砕け散った魚がぐったり横たわっていた。

「オイ、下を見ろ!」
「デカい魚だな」
「なんで空から魚が降って来るんだよ!!」
「最近の魚は空を飛ぶとか?」

 ロコ姉ちゃんと顔を見合わせて、大騒ぎしている解体チームの方へ歩いて行った。

「あの~、それボク達のお魚なんで、返してもらってもいいでしょうか?」

 全員の視線が突き刺さった。

「お前の仕業か!!」
「何をやらかしたら魚がここまでぶっ飛んで来るのさ?」
「クマちゃんが大物を釣り上げただけだよ!」
「ボク達は後ろで応援してただけなのです」

 みんながクマちゃんの方を見たけど、当の本人は何もわかってなさそうだった。

「こっちに魚を飛ばさないよう言っとけ」
「なんか教えるのが面倒臭そうだから、釣りはもういいです」
「え?やめるの?」
「網で獲った方が安全かなって」
「川に落ちるんじゃねえぞーーーーー」


 というわけで、クマちゃんを護衛任務に戻しました。
 ボクとロコ姉ちゃんは『たも網』で魚を捕獲することに。

 デカい魚を発見して捕まえようとするも、魚のパワーに負けて網を川の中に落としたりと何度か危ない目に遭いましたが、程良い大きさの魚狙いで子供チームもいっぱい魚をゲットしました!

 そんな感じで釣りチームが頑張ってる間に、解体チームはすべてのずんぐり鳥を終わらせたようで、夕方前に解体イベントが終了。

 まだ乾燥してない羽毛が結構あったけど、それは明日にでも回収しに来ればいいでしょう。


「よっしゃ、解体終わり!」
「みんなお疲れ様ーーーーーーーーーー!」

 ワー パチパチパチパチパチパチ!

「すぐ鳥肉を配りに行く?」
「そうだな、一番遠い黒眼鏡屋敷のお届けはガイアに渡せばいいだけだから、パンダ工房とブロディ工房に鳥肉を届けて帰るか」
「レミさん達には朝渡したもんね~」

 黒眼鏡全員分のずんぐり肉をハムちゃんに詰め込み、悪そうなお兄さんと一緒に屋敷に行くよう指示した。

「こんなに貰えるとはありがたい!間違いなく全員に渡すと約束しよう」
「から揚げにして食べるのがオススメだよ!」
「作り方知ってたっけ?」
「ああ、前に一度作るところを見ていたから大丈夫だ」
「羽毛布団が完成したらハンバーガー屋さんにお届けするのです」
「おう、頼んだ!」
「んじゃ街に帰ろっか!」

「「オーーーーーーーーーーーーーーー!」」


 鳥肉ハムちゃんを連れていたので、悪そうなお兄さんとは西門でお別れし、ボク達は真っ直ぐパンダ工房に向かいました。


「こんなに貰ってしまっていいのか!?」
「アンリネッタさんの分も入ってますので、渡しといてください」
「ああ、忘れずに渡そう」
「こっちだって鉱石を貰ったんだから、お宝は山分けだ!他の魔物はギルドに大放出しようと思ってるんだが、それは構わんよな?」
「中には美味い肉もあっただろ。アレは勿体ないのではないか?」
「まあそうなんだけど、たまには露店に美味い肉を流してやらなきゃな」
「ハハハッ!ギルドのことも考えておったとは偉いな!」

 偉いっていうか、この人達ずっとギルドの仕事をサボってるから、点数稼ぎしたいだけなのですよ。

 ギルドから格安の肉が露店に流れていくらしいので、ギルドが美味しい肉をゲットすると露店も繁盛するのだ。良い仕組みですよね~。

 ちなみに今話してるのはベイダーさんです。
 ライガーさんは召喚士達を鍛えてるハズだから、たぶん裏庭かな?

「あ、でも魔石は回収した方がいいかも」
「魔石を?」
「まだ言ってなかったけど、実はベレッタお姉ちゃんとチャムねえに、大奥を涼しくする魔道具を作ってもらおうと思っていたのです」
「ほうほうほう!」
「でもきっとアパート全体を冷やすには魔石をバカ食いすると思うから、魔石がたくさん必要になると思うのです」
「そんな魔道具、絶対必要じゃない!」
「じゃあ魔石は売らないで取っておくか」
「完成したら見せてくれ!そんなのパンダ工房にも欲しいぞ!」
「あの二人が作れるかどうかなのです。たぶんイケそうな気はしますが」


 鳥のから揚げはパンダ工房の食堂の人気料理になってるくらいなので、作り方を教えるまでもなく、渡した鳥肉はから揚げになることでしょう。

 入口のとこでベレッタお姉ちゃん達と合流しましたが、とりあえずクーラーの依頼をするのは後回しです。

 そのままブロディ工房へ向かいました。


「これって、あの美味い鳥肉か!」
「またあの美味しいお肉が食べられるのね~♪」
「四人分あるから、弟子の二人にも渡してくれ」
「鉱石だけでもウハウハなのに鳥肉まで貰えるとはな!心から感謝するぞ!」


 これにて、ようやくハゲ山イベントの終了ですね♪
 次は目薬と鼻シュッシュ喉シュッシュを完成させるのです!

 クーヤちゃん薬局が爆誕するまであと少しですぞ!
 ふわっとお姉さん、そろそろ堕ちたかな?
 
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