クーヤちゃん ~Legend of Shota~ このかわいい召喚士は、地球からアイテムを召喚してしまったみたいです

ほむらさん

文字の大きさ
538 / 548

第538話 羽毛毟りが思った以上に地獄だった

しおりを挟む
 ふわっとお姉さんとレミお姉ちゃんのママさんが鉱石の製錬を始め、ボク達はずんぐり鳥の羽毛毟りと解体を頑張る。

 っていうかですね、羽毛を毟るくらい楽勝と思うじゃないですか?

 これ地獄です!!
 最初は順調だったのですが、3体も毟ると握力が滅びます!

 とはいえ解体作業の方がもっと無理なんで、結局ボクは握力が滅びた状態でずっと羽毛毟り要員なんですよ・・・。

 でも非力なクーヤちゃんにもプライドがあります。
 辛い仕事から逃げ出すのではなく、前へ進む方を選びました。


「ペカチョウ、そして水玉ハムちゃん。キミ達を羽毛毟り隊に任命します!」

『『チュウ!?』』


 無い握力で羽毛を毟って箱の中に羽毛を投げ入れ、ボクが今やったように羽毛毟りを頑張ってほしいとお願いしました。

 そして2体の仕事っぷりを後ろから見ていたのですが、お皿を拭きまくった時のようにクーヤちゃんよりも上手で、これはいけると確信。

 どうせなら、お金(ポーカーのチップ)が欲しいハムちゃん達に仕事をあげた方がいいだろうと思い、選手交代してハムちゃんまみれにしました。

 ペカチョウと水玉ハムちゃんが『助かった~!』って顔をしてますが、この子達は普段からよく働いてますからね~。ボクも鬼じゃないのです。

 というわけで、ハムちゃん達の参加により、レミお姉ちゃんと虚無お姉さんも羽毛毟りの仕事から解放されました。


「ありがたい!もう握力が完全に死んでた」
「私もよ!地味にキツい仕事だったわね~」
「あとはハムちゃん達に任せておけば大丈夫なのです!ちゃんと給料を払うって言ったから、最後まで頑張ってくれることでしょう」
「え?召喚獣サモンビーストに給料を払ってるの!?」

 虚無お姉さんに、ハムちゃん専用のお金を見せてあげた。

「普通のお金じゃないですけどね。でもこのお金を稼ぐことで、ボク達と一緒に美味しい料理を食べることができますし、大浴場にも入れるのですよ」
「なるほど!労働の対価を得られるとは、思ったより良い飼い主だった」
「素晴らしいアイデアね♪食事代はかかりそうだけど」
「ボクの魔力でいつもお腹いっぱいだから、そんなに食べないし楽勝なのです。最近は自分達で食材集めしてますしね~」

 そんな会話をしていたら川魚のことを思い出した。

「そうだ!やる事が無くなったから釣りしようよ!」
「面白そう!でも握力がゼロだから少し回復してからにしよう」
「やったことないから教えてね♪」


 というわけで、とりあえず握力を回復させるために休んでいると、箱が羽毛でいっぱいになったと報告を受け、ブルーシートを召喚した。

 次のずんぐり鳥を取りに来たプリンお姉ちゃんを捕まえて、箱の中の羽毛をかき混ぜてもらったりと浄化作業をしてもらい、ブルーシートの上に並べてもらった。

 あとは勝手に乾燥するのを待つばかりです。
 風で飛ばされる前に、魔法使い達が到着するといいんだけど・・・。

 再び羽毛の箱に聖水を注入し、解体作業をしている少し上流に移動した。
 ライオンを3体出して、ボク達の護衛もバッチリです。

 二人に釣り竿を手渡した。


「海釣りじゃないから、川の中に糸を垂らすだけでオッケーなのです」
「エサは探さなくていいの?」
「釣り針の所にオモチャみたいなのが付いてますよね?ルアーって名前なのですが、それがエサの代わりになるのですよ」
「へーーーーー!」

 もちろんアイテム召喚でゲットしたヤツです!セットになったのが出てきたからいっぱいあるし、何度でも復活できる無敵のルアーなのだ。

「ただボクは海釣りで戦力外になったほどの腕前ですので、虚無お姉さんだけが頼りです。ウチのエースとして頑張ってください!」
「いきなりアタイをエースにすんじゃねーーーーー!釣りしたことはあるけど、得意でもなんでもないから!」
「期待してるわよん♪」


 こうして暇な三人組による釣り大会がスタートした。


「にょああああーーーーー!大物です!メッチャ強敵なのです!」
「大物だって!?」
「がんばれクーヤちゃん!」


 すごい引きで何度もくじけそうになりながら頑張って釣り上げたのに、いざ釣り上げてみると13㎝くらいの小魚でした。


「「ちっさ!」」

「なにおう!?」


 おかしいな~。ボクの手応えでは25㎝級でしたよ?
 なんでこんな小さいのに、あんな強敵だったのか意味がわかりません!


「っしゃーーーーー!大物ゲットじゃこらーーーーー!」

「「おおおおおーーーーーーーーーーーーーーー!!」」


 流石はウチのエース!
 30㎝級の大物を釣り上げました!


「あっ!これ結構大きいかも!!」
「レミお姉ちゃん頑張れ!」
「ほほう、アタイの30㎝を超えられるかな?」


 初心者にしては筋が良く、苦戦はしたものの25㎝くらいの大物を釣り上げて、すごく喜んでます。


「大物ゲットだよ!!」

「「おめでとーーーーーーーーーーーーーーー!」」

「みんな大物ゲットしてずるいのです!まあその大きさだと、ボクの力じゃ釣り上げるなんて無理ですけどね!」
「やっぱアレかな?未開の地だから魚がすくすくと育ってるんだ」
「こんな魔物がいる場所に釣りをしに来る人なんかいないものね~」
「今がチャンスってことですね!」
「釣って釣って釣りまくるぞーーーーー!」

「「オーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」」


 そんな感じでワーワー川釣りを楽しんでいると、ようやく魔物を間引きしていたレオナねえ達が合流したので、魔法使い達に羽毛小屋を建ててもらった。

 これで羽毛が風で飛ばされる心配もなくなったのです!

 お昼を過ぎたので、釣った魚をみんなで焼いて食べたのですが、こういう場所でいただく川魚もメチャメチャ美味しくて、釣りも続行することになりました。

 冒険者チームが加わったことで、ずんぐり鳥の解体速度も上がり、すごい勢いで鳥肉の塊が量産されていった。

 夕食の『鳥のから揚げ』が楽しみなのです!

 羽毛小屋に入って乾燥した羽毛を手に取ってみると、ハム水によって浄化された羽毛が銀色に輝いていてみんな驚き、質もメチャメチャ良さそうだったので、羽毛の浄化も続行することになりました。

 ただクリスお姉ちゃんのお店は、服屋さんであって布団屋さんではないので、どこで羽毛布団を作ってもらうかはまだ未定です。

 そういえば、クーヤちゃん薬局で羽毛布団を売るのもアリか・・・。
 一考の余地ありですな。まあ全員分の布団を作って余ったらってところかな?


 こうして夕方まで解体と製錬と釣りを頑張ったボク達でしたが、物量が半端なかったので一回で終わらせることが出来ず、明日続きをすることになりました。

 ママさんは仕事なので参加出来ませんが、ふわっとお姉さんよりも錬金術師としての腕前が凄まじかったらしく、かなりの量の製錬を終わらせたそうです。

 残りは地味にコツコツ頑張るということで、明日はふわっとお姉さんが一人で頑張る感じですね。解体チームも一緒だから寂しくはないでしょう!


「じゃあ今日はこんなもんかな?」
「だね!また明日頑張ろう!」
「鉱石と鳥肉は思った通りだったけど、羽毛が予想外に凄かったね!」
「あの銀色の羽毛で作った布団とか絶対最強だろ!」
「とりあえず、ここにいるメンバー全員分の羽毛布団を作るのは確定だな。余ったら売ってもいいし、身内や知り合いにプレゼントするのもアリか」
「かなり余ると思う」
「まあ、使い道は全部終わってから考えよう!」

 最強羽毛布団のことを考えると、悪そうなお兄さんも参加させるべきですね。
 これは手に入れておかないと絶対損なのです!

「さて、帰るか~」

「「オーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」」


 その前に明日はハゲ山に行って鉱石を回収してこなきゃだ。マッチョや黒眼鏡に預けたままのハムちゃんの回収も忘れないようにしないと・・・。

 消すのは大浴場に入った後くらいでいいかな?

 そういえば、ハゲ山採掘ツアーで女神の湯がお休みだったから、今日はマダム達が押し寄せて来るぞーーーーー!
 
しおりを挟む
感想 174

あなたにおすすめの小説

【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜

あーる
ファンタジー
「役立たずの荷物持ちはもういらない」 貢献してきた勇者パーティーから、スキル【収納∞】を「大した量も入らないゴミスキル」だと誤解されたまま追放されたレント。 しかし、彼のスキルは文字通り『無限』の容量を持つ次元収納に加え、得た経験値を貯蓄し、仲間へ『分配』できる超チート能力だった! 失意の中、追放先の森で出会ったのは、もふもふで可愛いスライムの「プル」と、古代の祭壇で孵化した伝説の竜の幼体「リンド」。レントは隠していたスキルを解放し、唯一無二の仲間たちを最強へと育成することを決意する! 辺境の村を拠点に、薬草採取から魔物討伐まで、スキルを駆使して依頼をこなし、着実に経験値と信頼を稼いでいくレントたち。プルは多彩なスキルを覚え、リンドは驚異的な速度で成長を遂げる。 これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!

魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。

カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。 だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、 ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。 国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。 そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。

俺の伯爵家大掃除

satomi
ファンタジー
伯爵夫人が亡くなり、後妻が連れ子を連れて伯爵家に来た。俺、コーは連れ子も可愛い弟として受け入れていた。しかし、伯爵が亡くなると後妻が大きい顔をするようになった。さらに俺も虐げられるようになったし、可愛がっていた連れ子すら大きな顔をするようになった。 弟は本当に俺と血がつながっているのだろうか?など、学園で同学年にいらっしゃる殿下に相談してみると… というお話です。

猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める

遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】 猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。 そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。 まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。

神は激怒した

まる
ファンタジー
おのれえええぇえぇぇぇ……人間どもめぇ。 めっちゃ面倒な事ばっかりして余計な仕事を増やしてくる人間に神様がキレました。 ふわっとした設定ですのでご了承下さいm(_ _)m 世界の設定やら背景はふわふわですので、ん?と思う部分が出てくるかもしれませんがいい感じに個人で補完していただけると幸いです。

無能なので辞めさせていただきます!

サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。 マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。 えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって? 残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、 無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって? はいはいわかりました。 辞めますよ。 退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。 自分無能なんで、なんにもわかりませんから。 カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。

異世界遺跡巡り ~ロマンを求めて異世界冒険~

小狸日
ファンタジー
交通事故に巻き込まれて、異世界に転移した拓(タク)と浩司(コウジ) そこは、剣と魔法の世界だった。 2千年以上昔の勇者の物語、そこに出てくる勇者の遺産。 新しい世界で遺跡探検と異世界料理を楽しもうと思っていたのだが・・・ 気に入らない異世界の常識に小さな喧嘩を売ることにした。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

処理中です...